人生、約10年のブランク
私のこれまでの人生には約10年ぐらいのブランクがある。
その約10年のことをひとつひとつ書くととても長くなってしまうので、また少しずつ書きたいなと思ってるけど、今日は細かなことを省いて簡単に。
小学校、中学校、高校、そしてその先のことは具体的には考えてなかったけれど、進学して就職して、恋して、結婚して…当たり前にそんな道順を辿るものだと思っていた。
今思えばきっかけはその前からあったのだけど、高校1年生の途中から学校に行けなくなってしまい、中退という道を選んだ。なんとか行かなくちゃと毎日自分で自分を励ましていたけれど、気持ちがついていかず、行かなくちゃという気持ちがぷつりと途切れてしまった。行きたいけど行けなくなってしまった。
高校を辞めるなんて選択肢がそれまで頭の中にはこれっぽっちもなかったから、目の前が真っ暗になった。
それでもなんとかしなきゃと、高校卒業資格が取得できる大検(高卒認定)というものがあるのを知って、大検コースのある予備校に通ったものの数ヶ月で行けなくなり、その後は家で勉強しつつ高校卒業資格をなんとか取得した。
まだ未来にうっすら希望が持てていて、デザイン専門学校に進んだ。けれど、専門学校も高校と同じように行けなくなりまた辞めてしまった。
その後はなんとか働かなくちゃとアルバイトを始めるのだけど、それも長続きせずすぐに辞めてしまうことが続いた。
アルバイトは、早い時は1週間ももたず辞めてしまい、その後また気持ちを奮い立たせて新しいアルバイトを探す。辞めてからまた勇気を出して動くまでに何ヶ月も何もせずに過ごす毎日。
いろいろアルバイトもしたけど長続きはせず、家で過ごす時間の方が長かった時期、そしてなんとか人並みに働けるようになるまで、約10年。
同じ年頃のみんなが学校行ったり、遊んだり、就職して働いたり、恋したり、失恋したり、旅行に行ったり、いろいろな経験をしてる中、一人出遅れて明らかに経験値が少ない時間を過ごしていたので、今でも同じ年のみんなより約10年のブランクがあるなぁと思ってる。
今は結婚して子供もいて、働いていて、毎日洗濯したり、ごはん作ったり、遊びに行ったり、悩みもありつつ平凡な毎日を過ごしいるけど、やっぱり約10年の遅れがあるなぁと思う。経験値が低いと思うし、精神年齢もマイナス10ぐらいなんだと思う。
それを今は後悔しているわけでも嘆いているわけでもなくて、ただブランクがあると思っているだけ。
思い悩んでる時間は長かったけど、今となってはその時間は無駄じゃなかったと思えるし、私は働くことができないんだ…と思っていたけど、あきらめなければいろんなことも必ず出来るようになると実感した。
過去の自分に言ってあげたい。
小さな小さな世界のことで焦らなくていいし、ほんの少しの希望さえあれば大丈夫。