見出し画像

「働きたい」でも出来なかった時のこと

高校に行けなくなって休学を経て退学して、大検(高卒認定)を取得して、専門学校へ入学したものの、やっぱり行けずに途中で辞めて、進学することはもう無理だと諦めた。

これからどうしよう…働くしかない。でも正社員で働く勇気や自信はなかったので、アルバイトを始めることにした。

ちゃんと働かなくちゃと言う気持ちだったので、1日8時間、週5日。その枠の中でやりたい仕事を探した。

働くことに憧れや小さな希望もあったので、やってみたかった服屋さんでの販売の仕事を探して、面接に無事合格。

1日立ちっぱなしでどっぷり疲れて、何をやっていいのかわからず戸惑って、職場の人と何を話したらいいのか分からず固まって、お昼休憩も気が休まらず、職場の人が私のことを話してるのが聞こえてきて泣いて(今思えば気にすることなんてないことだったかなと思うけど、その頃は人の言葉に敏感になってて、ささいなことで落ち込んだり傷付いたりしてた)、3日で辞めた。

あーダメだったと落ち込んだけど、やっぱり服屋さんでの販売の仕事に憧れがあって、その後も服屋さんで2件ぐらいアルバイトした。

でもどちらも同じようにすぐ辞めた。

ひとつは行けなくて無断欠勤してしまって辞めたのだけど、その時女性店長さんにきちんと注意してもらって、そうやって向き合ってきちんとダメだよと言ってもらえたことは今でも心に残ってる。

販売の仕事は私には向いてないと、いくつか販売の仕事をして悟った。

どんくさいし、たくさん失敗したし、分からないことだらけだったのに、聞くことも出来なくて、足手まといになるばかりだった。

辞めては落ち込んで、少し動けなくなって、またなんとか動き出して面接受けて、いろいろ覚えてないぐらいアルバイトしたけど、どれも長続きせずもって1ヶ月。

それでも最初の3日で辞めたことから考えると、少しずつ続けられるようにはなったし、コピー1枚取れなかったけど少しずつ覚えられたし、電話の応対の仕方も少しずつマシになった。

そういう繰り返しで何年も時間だけが過ぎてしまった。

今振り返って思うことは、たくさんチャレンジして自分に何が向いていて、何が向いていないのかわかった。そして少しずつでも出来るようにはなること。

あの頃の自分に言いたいことは、最初から理想やハードルが高すぎるぞってこと。

学校にも行けなかったのに、急に1日8時間、週5日は私にはハードルが高すぎた。

1日だけのアルバイトや1週間だけの短期バイトから始めたら、少しずつ自信を付けられて、働けるようになるまでにこんなに時間がかかることはなかったなと思う。

今は、働くことが当たり前に思えているし、運やいい職場にも巡り会えて、やりたかった内容の仕事が出来てる。仕事に行くのが楽しみになってる。休みたいとさえ思わない。

こんな風に思えるようになるとは思ってもいなかったから、時間はかかったし、たくさん泣いたけど、私には必要な時間だったのかなと思う。

いいなと思ったら応援しよう!