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うねり打法の真相 〜足からのねじりの連鎖〜

万年最下位の阪神タイガースに星野仙一監督が来たのは2002年。翌年の2003年、ぶっちぎりで阪神タイガースは優勝。その時、特にすごかったのはバッティング。打って打って打ちまくった。チーム打率は.287。チーム打率としては、歴史的な驚異的な数字。

(この動画でもあった田淵バッティングコーチの知り合いの手塚氏は私の元上司で、2002年から2004年まで私はその会社で働いていた。とは言っても、当時は下っ端で雑用係だったが(笑)でも、そこで見たり聞いたりした話は今でも財産で、現在の治療の基礎になっている。)

2002年から阪神タイガースはうねり打法というものを取り入れた。

バッティングの練習方法から、トレーニングも、このうねりという考え方を採用した。うねりとは足で起こしたねじりの連鎖を

足 → 膝 → 股関節 → 骨盤 → 上半身 → 腕 → バット

と、連動させて、爆発的なスイングをするというもの。

キーワードは、

「手や体幹や足をねじること」

「そのねじりで筋反射を起こすこと」

「そのねじりの筋反射を連動させて足からバットに伝えること」

で、そのねじりの連鎖を「うねり」と呼んでいる。

※筋反射については以前書いたこちらを参照

      ↓

トリプルアクセルの比較 〜紀平梨花が使う筋反射とは?〜

2003年、阪神タイガースのバッティングを引っ張ったのは、4番浜中おさむ選手。伸び悩んでいた若手の浜中選手は、うねり打法により、ホームランを量産。引退後のインタビューでうねりについて語っている。

浜中選手は全くウエイトしない。

ここでもいつも書いているが、ウエイトトレーニングは、

「直線で(ねじらない)」

「ずーっと力を入れっぱなしで(筋反射ではない)」

「一つの筋肉を集中して鍛える(複数の筋肉を連動させない)」

ので、重いものを押したり、持ち上げたりするのには向いているが、

バッティングやピッチングのようなスピードを必要とするスイング系のスポーツには向いていない。

うねりとは、ねじりの筋反射の連鎖なので、スイングスピードが上がり、飛距離が伸びる。しかも、ウエイトはしなければしないほどいい。

筋トレに関してはうねりを意識した筋力トレーニング(うねりトレーニング)があり、阪神タイガースはそこにフォーカスをしていた。

バッティングというものがどういうものか分かるといかに、ウエイトトレーニングがバッティングから程遠いかが分かる。パフォーマンスが落ちるだけでなく、怪我のリスクも上がる。

ということで、当院では、うねりを利用した治療、トレーニングを行っております。興味のある方はこちらまで。

Kiichiro Sports Fascia Massage NYC

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