赤花フェス運営奮闘記①
今年の『赤花フェス2022』を大成功のうちに本番を終え、沖縄県のために10万円にも上る寄付を集めることができました。ひとえに出演者やアンバサダーの方々、支援して下さったリスナーの皆様、そして協力してくれたスタッフ達のお陰です。僕ひとりでは、ここまでの成功を収めることは出来ませんでした。これからお預かりした寄付の振込手続きがあるため企画はまだ終わっていませんが、一先ず御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
はじめに
赤花フェスという企画に深く関わってくれた人たちや、これから自分も多くの人から応援してもらえるような企画をしたいと思っている人、そして(ごく一部の)僕のnoteのファンの人たちにとっては、主催のきいちろが一体何を考え、どのようなビジョンと計画をもって、あの『赤花フェス』を運営していたのかという部分に興味があるのではないかと思う。
本シリーズではそんな方々への需要にお応えするべく、『赤花フェス』の運営裏話や、企画において意識していたこと、企画を通して伝えたかったことなどを、“運営奮闘記”という形で述べていく。特にこれからリレーを企画しようと思っている人にも大いに参考になるはずだ。
今回の記事はその序章として、僕が『赤花フェス』を企画するに至った経緯を綴っていくことにする。『赤花フェス』を企画した目的は、大きく分けると2つ。「沖縄音楽への恩返し」と「リレーの新たなスタンダードを提案すること」だ。
沖縄音楽への恩返し
僕はSpoonで沖縄音楽を扱う配信者として活動をしていて、活動を始めて3年経った今でも、ありがたいことに多くのスプナー達に「沖縄音楽といえば、きいちろさん」と言われるまでに定着し、認知してもらっている。沖縄音楽のおかげで今の自分があると言っても過言ではない。
そんな沖縄音楽を、ただ歌って、ただ弾いて、ただ配信するだけでいいのだろうか?沖縄音楽というコンテンツを、ただ消費するだけの人のままでいいのだろうか?配信者として活躍できる礎となってくれた沖縄音楽に感謝し、敬意を払うことこそがこれからも配信を続けていく上で必要なことで、そういう機会を自らの手で作りたい思ったのだ。
単なる沖縄音楽のお祭りリレーをするだけでは、それこそただ沖縄音楽というコンテンツを消費するだけのイベントで終わってしまう。そうならないためには、「沖縄音楽への恩返し」ができるように企画を作り上げていく必要があったのだ。『赤花フェス』とSpoonの他のリレー企画との大きな違いは、そこにあると思っている。
そしてそれは昨年、『赤花フェス2021』として具現化し、新型コロナウィルスが猛威をふるい緊急事態宣言下にあった沖縄県(※)に対して、約3万円の寄付をすることができた。そして今年の『赤花フェス2022』に至っては、総額10万円にも上る寄付を集め、本土復帰50周年を迎える沖縄県の伝統と文化をこれから先の未来へ紡ぐために、まもなく寄付されようとしている。
(※沖縄県新型コロナウィルス感染症対策支援寄付金)
そしてこういった取り組みを、Spoonの他のリレー企画にもぜひ真似をして取り入れてもらいたいと思っている。「リレーの新たなスタンダードを提案する」こととは、そういうことを意味している。
リレーの新たなスタンダードを提案する
僕は今まで、Spoonのリレー企画に大小問わず関わってきた。出演をお断りしたものを含めると結構な数になる。そんな中で僕が持っている印象は、Spoonのリレーの大多数には、まともにテーマといえるようなものが存在しないということだ。言葉は悪いが、いわゆる記憶に残らないような“量産型リレー”だ。僕はそういうリレーをSpoonでウンザリするほど見てきた。
もちろんそんな何のテーマもない量産型リレーを、ただみんなで楽しむだけのことが悪いわけではないし、ましてや寄付等をしないリレーが罪であるというわけではない。しかし、きちんとテーマを設定し、そのテーマに向かってみんなで企画を作り上げ、しかもそれが世界のどこかの誰か、この先の未来の誰かのために役立つことを想像してみてほしい。これまでのリレーにはない存在意義や達成感を味わうことができるとは思わないだろうか?
そして出演者やリスナーにとっても、これまでのリレーとは少なくとも出演する意味合いが違ってくる。出演者とリスナーにとってWin-Winな企画となるだけではない、誰かのためになるというWin-Win-Win、つまり“三方良し”な企画となるのだ。そうなってくると、モチベーションも桁違いになるはずだ。(この企画で収益的な意味で最も得をするSpoon Japan側を含めれば四方良しになるはずである。本来はこういう企画こそSpoon公式がやるべきではないだろうか……)
『赤花フェス』は自らそういう前例となり、これからのSpoonの企画がより一層盛り上がるようになれば良いと思って企画したものである。これからSpoonで記憶に残るような企画をしたいと思う人たちのために、寄付先が決定するまでのエピソード、アイコンリングへの新しい考え方、CASTやTALKなどのSpoonのLIVE以外の機能をうまく使う方法、ラジオ番組とのタイアップや公式グッズを絡めた広告戦略、主催としてのあり方に至るまで、単なるリレーの枠組みを超えた「新たなスタンダード」を、その紆余曲折と共にこれからの記事で語り尽くしていきたいと思う。
<次章>
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