8. スタビレーの変わり種トルクレンチ
スタビレーのトルクレンチの魅力を伝えしたくて始めたこのnoteも、早いもので8回目の更新となります!
全て読んで頂いている方はかなりスタビレーのトルクレンチについて詳しくなったのではないでしょうか。(ありがとうございます!)
実はまだありました。スタビレーのトルクレンチネタ。
今日はあまり一般的ではない「単能型にもプリセット型にもなる変わり種トルクレンチ」をご紹介します!
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「単能型」「プリセット型」とは…
2回目のnoteでも少し記載したのですが、「単能型」「プリセット型」はどちらも「シグナル式」に分類されます。
「シグナル式」は設定トルクに達したら「カチッ」っとシグナル(合図)でお知らせしてくれる、連続作業に適したトルクレンチです。
トルクレンチの種類とその特徴についてはこちらのnoteをご覧ください↓
「単能型」
「単能型」と「プリセット型」の違いは「作業者が設定トルク値を変更できるか否か」になります。
「単能型」とは名前の通り、決められたトルク値のみに使用できます。
一般的には調整用工具を用いて測定値をセットするため、作業者は勝手にトルク値を変えることができません。
決められた一定のトルクでの作業が求められる(勝手にトルク値を変えられると困る)工場ラインなどで使用されています。
また、DIYでも限られた作業にしかトルクレンチを使用しないのであれば、トルク都度調節しなくていい(&トルク設定のミスを防げる)単能型がおススメです。
「プリセット型」
「プリセット型」は専用の工具なしでトルク値を簡単に変えることができるので、作業に応じてトルク範囲内で作業者が自由にトルク値を変更できます。
(一番メジャーに使用されているトルクレンチです)
グリップを回してトルク値を変えるものが多いですが、スタビレーのQUICKシリーズはエンド部のレバーを押し、目盛りをスライドさせるだけなので一瞬で調節可能です!
「単能型」にも「プリセット型」にもなるトルクレンチ
一般的に単能型は単能型、プリセット型はプリセット型なのですが、スタビレーの「730FIXシリーズ」はテスターなしで「単能型」にも「プリセット型」に簡単に切り替えることができる少し変わったトルクレンチです。
「単能型」と「プリセット型」を必要に応じて使い分けることができます。
また、差替えヘッドを組み合わせる事で様々な場面で使用する事が可能です。
使用方法:
①黄色のエンドグリップを引き、ロックを外す
②エンドグリップを回し、トルクを設定する
③エンドグリップを押し込み、ロックする
④押し込まれた状態のエンドグリップを最後まで回し取り外す
⑤エンドキャップを外したねじ穴にネジを締め、ステッカーで隠す
(⑥必要があれば、トルク目盛りをステッカーで隠す)
組立ラインなどで使用されることが多い単能型ですが、スタビレーの730FIXシリーズはその作業が変わったりなくなったときに、わざわざテスターを使わなくても簡単にトルク値を変更できる(次の作業で使用できる)点がメリットです。
また、単能型としてではなくプリセット型トルクレンチとして使用することも可能です。
メーカーホームページはこちら↓
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今回は“変わり種”として「単能型」「プリセット型」「単能型兼プリセット型」のトルクレンチをご紹介しました!
実際、個人の使用では圧倒的にプリセット型がメジャーですが、こんなものもあるんだよ程度に認識してもらえればと思います。
そしてもし工場などで工具調達に関連のあるお仕事をされている方がいらっしゃれば、スタビレーのトルクレンチ730FIXをご検討いただければ幸いです!
それではまた次回もお楽しみに~!