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スタートアップのウェブ課題を解決する「Miniculu」がスタートします。

こんにちは、Miniculu の代表をしている喜井(@seiya_kii)です。
このたび、スタートアップ向けのウェブ課題を解決する「Miniculu」をスタートすることになりました。

今回のnoteでは、スタートアップが成長する過程で直面するウェブ課題や、サービスとして何を解決しようとしているか、についてお話したいと思います。

公式サイトはこちら



すべてのスタートアップに、クリエイティブを届ける

Miniculu は「挑戦をもっと楽しく」をビジョンに、すべてのスタートアップをクリエイティブにするためのサービスです。
(事業のフェーズによって少し表現を変えますが、趣旨はこれでいきます。)

これから事業を立上げる、また、これから事業を大きく成長させていく企業に向けた「スタートアップ・デザイン」をテーマに、まずはウェブサイトの制作・運用支援。そこから、「顧客に向き合い続ける」ためのコミュニケーションやマーケティング支援などを行っていきます。

ウェブサイトをテーマにすると聞いて「目新しさがない」という印象を持つ人も多いと思いますが、将来の展望を含めると、今後のスタートアップの起業スタイルを変革させる可能性もあると思っています。

最高すぎるパートナーの方々

Miniculuの由来について

サービス名は「ミニクル」と読みます。改めて会社として、事業として、届けたい価値を振り返り、刷新することに決めました。

Miniculuにはこんな意味を込めました。

  • 世の中の常識を“クルっ”と覆すようなクリエイティブの提案

  • 想いや価値に共感した人が、自然と集まるような好循環(見に来る)

  • スタートアップに寄り添う、パートナーとして(Mini Crew)

スタートアップ経営者はよくご存知かと思いますが、創業期は特に時間や人手、お金の関係で事業を軌道にのせることが難しいです。そんなスタートアップ経営者に寄り添い、単なる業務委託先ではなく、パートナーとして事業課題に取り組みたい。事業に想いを込めている代表やメンバーはもちろん、すべてのステークホルダー(パートナー、顧客など)が集まるような「よりどころ」となるデザインの提案や経営のあり方を変革していきたい。

そういう意気込みを込めて、このサービス名にしました。

Miniculuのロゴ、かわいい。

ほんとに大変、スタートアップのウェブ課題

マーケティングの施策として、まずはじめに取り組むことが「ホームページ」ではないでしょうか。自分の会社でもオフライン・オンラインの総合窓口として活用していました。

しかし、創業期(仮説・検証フェーズ)におけるウェブ施策にはいくつかの課題があります。ここでは代表的な3つを紹介します。

  1. ウェブサイトの制作と更新が大変

  2. いわゆる制作業界の限界

  3. そもそものマーケティング戦略の変化
    a.未知への挑戦なので、昔ながらのSEO対策が適さない
    b.顧客とのコミュニケーションが一層求められる

1.ウェブサイトの準備が大変

創業期におけるホームページの役割としては、「銀行や投資家向けに必要」や「営業先や紹介先への信頼性担保」など、いわゆる名刺としてあれば良いので、そこまで優先度は高くありません。

とはいえ、ビジネスツールとしてホームページがないと何かと不便な状況も多いので誰かが担当しないといけない。消去法で事業の全体像を把握している責任者がそのまま作ることがほとんどです。自分もそうでした。

最近では、STUDIOやNotionで簡単にかっこいいサイトを作ることができるようになってきました。それでも、プレイングマネージャー的な動きが多い経営者の中には「業務の片手間だと、どうしても難しい」「作ってみたけど使ってない」「1ヶ月以上、途中で止まっている」という声も多く、まだまだ負荷が高い業務だと感じています。

加えて、周辺環境を整えるために、「GoogleやSNSの連携」「メール設定」「オペレーションの設計」などを進めつつ、スタートアップあるあるの、「ターゲットを変えたほうがいいのでは?」「料金プランを増やしたい」など、事業方針が変わるたびに更新作業が必要になってめっちゃ大変。

2.いわゆる制作業界の限界

個人的には、この課題が一番解決したいポイントです。

社内リソースで制作が難しい場合は、制作会社や知り合いのフリーランスに依頼するのがほとんどです。ですが、多くのスタートアップは、事業モデルや市場ニーズが仮説の状態で創業していると思います。そんな企業が、サービスやプロダクトが成長した時の具体的なイメージも湧かないままで制作依頼をかけるのでイマイチになりやすい。

また、予算100万円以下の制作費用では、デザイン初心者のアサインが多く、デザイン側も依頼する側もデザインに対する経験が乏しいため、トラブルの発生率が高い。予算が低いゆえに期待を超えるデザインや活用に至らないケースが多いです。

ここ数年のスタートアップには、マーケティング戦略をはじめ、大きな変化がたくさん起きています。前年比「2倍」「3倍」の成長スピードが当たり前になっていますし、そのためには運用体制が必須になります。しかし、制作業界に関しては、ここ数年でもほとんど大きなアップデートがない状態ではないでしょうか?

今後は、制作会社的な「納品型」ではなく、仮説・検証〜体験向上までを前提としたプロトタイプとしてのホームページ施策がスタンダードになって欲しいと思っています。結果、「Low リスク」「Low コスト」で効果検証が実践でき、顧客が求める本質的なサービスが世の中に増えてくると考えています。

自分自身もまだ正解は分かってないんですが、創業初期は割り切ってしまって、「ほぼ自動(おまかせ)でプロトタイプ的なホームページが持てる」「常に最新の状態を保てる」を前提に、「LPやコーポレートサイトがそのままマーケティングサイトに進化する」までが実現できると理想的だなと思っています。

3.そもそものマーケティング戦略の変化

いくつかあるので、分けて書いていきます。

未知への挑戦なので、昔ながらのSEO対策が適さない

今では、スタートアップが国内でも次から次に出てくるようになりました。

この背景には事業創出の環境変化があります。行政による補助金や支援金、社会実験を推進するアクセラレーションプログラムや、CV・CVCなど、創業から1〜2年分の運転資金を確保することが以前よりも容易になりました。この環境の変化により、社会課題をいかに解決できるかなど、より精度の高いビジネスモデルが求められるようになります。

スタートアップが普及する前の2012〜2015年頃のホームページ施策といえば、SEOやオウンドメディアが人気で、キーワードを選定して、いかに検索順位を上位化させることが主流でした。KPIも「PV数」を競っているような風潮だった印象があります。短期勝負なら「キーワードを狙ったコンテンツの量産」と「日々の改善」だけでPV数を上げることは難しくなかったと思います。 ※個人の感想です

しかし、SNSやメディアなどによる戦術の多角化や、独自のポジショニングが当たり前になってきた今、「認知率だけを求めるSEO対策」は果たして最適なマーケティング施策でしょうか?
スタートアップは、いかにPMFまでを資金が尽きるまでに達成するかが重要になってきます。創業初期むしろ自社が取り組んでいる課題感に深く共感し、一緒にサービスを磨いてくれるような、関係性の深い顧客を見つけ出すことが大事だと考えます。

カテゴライズすれば、「近い業界」「近い市場」はあるかもしれませんが、スタートアップが実現したいことは、まだ認知されていない課題に挑戦し、より社会が良くなるための事業を創り出すことです。

当時は主流だったSEO対策も、環境が変わった現在のスタートアップにおいては、適さないと感じている経営者も出てきていると思います。

4.顧客とのコミュニケーションが一層求められる

現時点でのWEBマーケティングのスタンダードはSEOや広告運用、オウンドメディアなどの認知〜見込み獲得までの、いわゆる「認知を拡大するため」のマーケティング手法です。さらに、成果を出すまでのお金や時間もかかり、年々競争率が上がっているので大変です。

これまで、「新規獲得」が重要な指標だったのですが、Saas型やサブスク型のビジネスモデルの普及で、LTV(顧客生涯価値)やNRR(継続率)が重要だと考える経営者も増えてきています。むしろ最近では、CS(カスタマーサクセス)を軸にマーケティング戦略を実施する会社も多いです。

SmartHR社やSansan社はさらに先進的で、「カスタマー・マーケティング戦略」「サーキュレーションマーケティングユニット」など、「顧客が新たな顧客を呼びたくなる」という好循環をつくりだす施策にも取り組んでいます。エグすぎ…。

創業初期に関しては、MVPが実現できていないプロダクトやサービスも多いので、「新規獲得」に注力しすぎるのも逆にリスクがあると思います。肌感覚で、事業モデルやコアバリューが確立する100~300契約までは既存顧客とのコミュニケーションに注力することが、中長期的な価値を生み出し、次の戦略への大きな資産につながると思います。

難しく書いてますが、結局はWEBマーケティングは成果が出るまで時間がかかるので、どうせならお客さんとワイワイしながら作る方が楽しいでしょ!という理由が大きいです。笑

この「そもそものマーケティング戦略の変化」に関しては、サービスだけではなく、Miniculu自身の体験設計や、情報発信を通して、業界を変えるアクションをとっていきたいと思っています。

事業について

ここが本題なんですが、今回はサラっと事業についてご紹介させていただきます!

  • スタートアップに最適化されたデザイン・サービス

  • デザインにまつわる業務課題の解決

  • 顧客との関係性を深めるコミュニケーション支援

などを初期フェーズでやっていきます。

具体的には、スタートアップに特化したデザイン×カスタマーサクセス体制で「仮説・検証フェーズをいかにコンパクトに乗り越えられるか」をサポートしたり、「導入/成功事例」など取り組みやすいところから、「顧客を巻き込んでいくマーケティング」を支援していきます。

また、正直 ウェブサイト制作だけだと「すべてのスタートアップを、クリエイティブにする」ことが難しいので、ゆくゆくは「スタートアップのためのデザイン・サービス」として経営〜マーケティング領域、採用領域まで効いてくるデザインの支援を考えています。

デザイン領域は、複数の事業アイデアがあり、どのアイデアを優先的に取り組んでいくか、まだハッキリとは決まっていません。しかし、どのアイデアも「スタートアップ業界」「顧客を大切にして働く人と、そのお客さま」に良い影響を与えたり、業界をアップデートしていく事業になりそうです。

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Miniculu ではデザイナーやカスタマーサクセスといった、スタートアップと熱狂しながら仕事がしたいメンバーを募集しています。少しでも「挑戦をもっと楽しくしたい」と思った方、お話しませんか?
メッセンジャーでもツイッターでもなんでもお気軽にお待ちしております。

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