第3回 ウェディングドレスデザイナー 桂由美
インタビューシリーズ「はたらく女性に聞いてみた」では、各業界で活躍する女性の方々に、労働経済学の観点も交えてインタビューを行なっております。
今回は、日本にウェディングドレスでの婚礼を持ち込まれた、まさにレジェンド、ウェディングドレスデザイナー 桂由美先生にお話を伺いました。
桂由美先生のプロフィール
東京都にお生まれになり、共立女子中学校・高等学校、共立女子大学卒業後、フランスへ留学されました。1964年に、日本初のブライダル専門店をオープンされ、ブライダルファッションデザイナーとして活動を開始されました。1969年、一般社団法人全日本ブライダル協会設立。1976年、日本フォーマルウェア協会設立。1999年 東洋人として初めてイタリアファッション協会の正会員に選出されました。2005年 パリ・カンボン通りのシャネル本店前にパリ店をオープンされるなど、日本のブライダル業界の第一人者として、活躍されております。2023年に港区名誉区民に認定、蚕糸功労者最高賞「恩賜賞」を受賞されております。
動画の内容
桂由美先生のご紹介
Yumi Katsuraの代表的な作品「ユミライン」のご紹介
デザインのアイディアはどこから?
桂由美ブライダルハウス3階にてウェディングドレスのご紹介
和装での結婚式が中心だった時代の苦労
戦時中・戦後の思い出
文学座での思い出
女性が中心の企業を経営される上で心がけていらっしゃること
「就業者及び管理職に占める女性の割合」と 経済学における「ロールモデルの重要性」
洋装でのブライダルを広めることができた理由
逆境の中でもくじけずに頑張り続けられた理由
桂由美先生の今後の展望
桂由美先生からはたらく女性へのメッセージ
テレビドラマ「はれのひシンデレラ~ウェディングドレスを日本へ!ある女性の挑戦」について
インタビュー後記
インタビューシリーズ「はたらく女性に聞いてみた」を開始した時から「いつかお話を伺うことができたらどんなに素敵だろう」と考えていた桂由美先生にインタビューをお引き受けいただいた。
桂先生の圧倒的なオーラに緊張しつつ、間近でお話を伺うことができた3時間は、一生の宝物となる時間となった。
世界的なご成功の裏には、先駆者としてのご苦労があり、先生がお話しされる1つ1つのエピソードに大変感動した。中でも、「世界中の国を見ても、民族服と現代のファッションを比べた時に、現代のファッションの人気が上回らない国はない。その国によって、根付くまでの時間に差はあるけれども、必ず現代のファッションの時代がくる」という確信を持っていらっしゃったお話に刺激を受けた。どのような困難があろうとも信念を持ち続け、新たな時代を切り拓いてこられた桂先生のお姿に、勇気をいただいた。
桂先生が学生時代のお話や戦時中のお話、また、オードリー・ヘップバーン、グレース・ケリー、山野愛子、芥川比呂志、杉村春子等、錚々たる方々との交流のお話も大変興味深かった。
桂先生ご自身は、「女だから男だから」といった差別を経験されたことはなく、むしろ、和装での結婚が主流の時代に洋装での結婚を持ち込むことへの反発の方が大きかったとおっしゃっていた。このインタビューシリーズはジェンダー問題を切り口として行なっていたが、おそらく各業界の先駆者の皆様は性別関係なく経験されるであろう点についてもお話しいただき、大変参考になった。
私自身も、社会をより良くし、人を幸せにする仕事ができたら嬉しい。
スペシャルドラマ「はれのひシンデレラ」
2024年2月24日(土)15:30より桂由美先生の軌跡を描く「はれのひシンデレラ」が放送されます。今回のインタビューとあわせて、是非ご覧ください。
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