【第16回】空き家の利活用~快適なお部屋とは?その1
紀北町のガーシーこと、地域おこし協力隊の東谷です。
(自己紹介インタビュー記事はこちらから)
お盆前で台風が2つ発生して、今週はへんてこな天気が続いております。今朝なんて通勤途中に雷雨、カッパを着ていても濡れるくらい短時間の大雨に遭遇してしまいました。雨も必要ですけどね。
さて、今回は快適に暮らすための条件?コツ?みたいなものについてゆる~くお話ししたいと思います。
早速ですが、家の中で快適に暮らすための条件って何だかわかりますか?
それは空気です。
毎日欠かさず無意識にしている呼吸。1分間息を止めているだけでも苦しくなるほど、ありがたい空気です。空気がきれいだと快適に暮らすことができます。
「当たり前やん!そんなん。」と思いますよね。
それでは、その当たり前の空気のことを次の4つのテーマ、
①温度と湿度
②換気
③有害物質
④清浄・清掃
に分けてお話しします。
①温度と湿度
一般に快適に暮らすための部屋の温度と湿度は、夏場で25~28℃、湿度50~60%、冬場は18~25℃、湿度40~50%と言われています。窓の開け閉めだけではなかなか難しい、特に夏や冬は。だから各種冷暖房機(エアコンやファンヒーターなど)を皆さん、ご家庭で使っています。効率よく空調を使うには、間取りであったりサーキュレーターを併用したりするのですが、何といっても一番効率よくするために必要なのは、断熱性と気密性を高めることです。
(第14回と第15回の断熱の話しはこちらから。⇒第14回/⇒第15回)
ただし、断熱改修(断熱性と気密性を高めるリフォーム工事)は、今すぐ実行できるわけではないので、現実的ではありませんね。
そして、暑い寒いは肌感でわかりやすいんですが、湿度はよっぽど乾燥していたり湿気ていないとわかりにくいので、温度と湿度を意識するために、温湿度計をリビングに一つ置くことをおススメします。
②換気
空気を入れ替えることは大切なことです。どれだけ快適な空間であっても人が呼吸をしている以上、二酸化炭素が増え、空気も汚れてきます。まぁ、空気を汚しているのは、人間だけではないのですが。なので、換気は夏でも冬でも定期的に行いましょう。また換気の効果は空気の入れ替えだけでなく、温湿度の調整にもなる場合があります。建築基準法上ではお部屋(居室)の空気は2時間に1回は部屋の空気が全部入れ替わる位の性能をもつ換気扇を24時間稼働し続けることが義務付けられています。その経緯を聞くとおかしな法律なんですが、ここでは深くはお話ししません。
そうそう、肝心な換気方法について。
24時間換気はさておき、一般に換気する方法は、「窓を開ける」です。別に電気を使って換気扇を回さなくても空気の入れ換えはできます。要はお部屋に風をまんべんなく通すということです。まんべんなくという意味では窓を開けるだけでなく、換気扇を回したり、扇風機やサーキュレーターでお部屋の空気を拡散させて部屋全体の空気が動くように心掛けてください。淀みがあるとカビ発生の原因になる場合がありますので。
ちなみに、風を通すと一口に言ってもこれまた奥が深いんです。窓の位置や数、大きさ、方角、温度差、日当たりや季節など様々な要素が風を通すことにつながっています。また機会があれば、お話ししたいと思います。とりあえずは今ついている窓を開けたり、換気扇を回したり、扇風機などで部屋の空気を拡散させたりするということで良いと思います。
この①と②は、空き家利活用で改修する際には、ポイントになってくると思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あれっ?ゆる~くなかったですか?
次回は、③有害物質④清浄・清掃についての話をしたいと思います。
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