【思いついたままに書く言葉たち】その2

何者にもなりたくないと
そう思っていたけれど
結局は誰かの真似をして
結局は誰かと同じじゃないと不安で

綺麗な花の蜜を探して
探して 探して
甘くて美味しいはずなのに
どうして?

正義と真実を振りかざして
自分を正当化させても
誰かを傷つけるだけで
誰かを傷つけたはずなのに
どうして?

もがいた後も
涙の道も
逆立つ髪の毛も
きっと私になにもくれない

なのにこんなにも見せつけて

あぁ
昨日の残り香が私を責め立てる
あぁ
何者にもなれない私を許して

錆びた血液
産まれることの無い
塊の虚像
時間さえも置き去り

迷い道をひたすらに


昨日見たものは
今日に溶け込んで
その形を成さずに歪んだ空
大きなものも
小さなものも
私には敵にしか見えない

もしも誰かが私に
話しかけたとして
私は誰かを満たしてあげられるだろうか
例えばそんなことなくとも

流れた蜃気楼を
歪んだ私の顔を
過ぎてゆく 過ぎてゆく
時間は有限なのだと突きつけて

あぁ
もう身体も私を裏切って
あぁ
中身のないその箱はいつまで

壊れた赤
揺れる足元をみて
噤んだ音たち
未来さえ過去に変えて

迷い道をひたすらに

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