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近大ビジコンで学生起業家に贈られた「金言」
昨年、近畿大学で行われた学生起業家たちによるビジネスコンテストの記事を書きましたが、今年もその「近大ビジコン」が開催されました。
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▼昨年の記事はこちら▼
この近大ビジコンへの注目度は高く、今年も会場は満席で立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。
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そして発表されたビジネスプランも秀逸なものばかりだったのですが、今回はその紹介ではなく、深く印象に残った審査員の言葉をひとつご紹介します。
今年の審査員の中には、吉本興業の元会長・大﨑洋(おおさきひろし)さんが名を連ねていました。そして大﨑さんはプレゼンごとに行われる質疑応答で、繰り返し次のようなメッセージを伝えていました。
「みんな、プレゼンの中に細かいビジネスモデルや収支計画を盛り込んでいますが、そんなものは知識のある大人が後から考えればいい。
それよりも『人生をかけてこの問題を解決するんだ!』という熱意を聞かせてほしい」
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確かに、起業においてはビジネスモデルや収支計画を磨き上げることが重要視されますが、その背景には起業の原点となった「解決したい」という思いがあるはずです。
細かい計画に捉われすぎると、時にその原点を忘れてしまったり、当初の思いとズレた事業になってしまったりすることがあります。
起業家は事業を成長軌道に乗せるまでに数多くの壁にぶつかり、そのたびに出口のない「迷い」に陥ります。そのようなときに、原点に立ち戻り、もう一度自分を奮い立たせることができるかどうかが、事業の継続を大きく左右します。
大﨑さんのメッセージは、起業家として飛躍をめざす学生たちに、そんな大切な心がまえを伝える貴重な言葉だったと思います。今回、登壇した学生の皆さんが、この経験を元にどのような道を歩むのか、非常に楽しみです。