地方起業のチャンスに気づく｜都内の倍額!? 100万円超えのホームページも！

娘と二人で千葉県の奥地に引っ越した私は、田舎暮らしの開始と同時に、主な収入源・委託案件を失いました。最初に、私が行動を起こしたのは、地元の案件を獲得すること。
千葉県に限らず地方は人材不足。特にWeb系の人材は、0に等しいほど足りていません。
私は、地元からスタートし、リモートで全国各地のSEO対策案件を受注するまでになりました。

地元で仕事探し

私の転居先は、生まれ育った町の隣町に、母が老いてから住みはじめた家でした。30年ぶりに戻ったのが、地元ではなく隣町。
疎遠になっていた学生時代の友人に連絡するのは気が引け、親戚に頼るにも仕事内容は理解されづらい状態。『誰かいないか？』と考え込んでいると、都内で働いていた頃の知人が、同じ千葉県の海沿いで田舎暮らしをしていた頃があったのを思い出し、連絡を取りました。
すると、知人は、即、私の生まれ育った地元にある制作会社を紹介してくれたのです。電話の翌日には、制作会社の代表と面談できることになりました。

地方Web案件の驚愕の事実

面談を終え、無事に仕事を発注されることになりました。少しずつですが案件を引き受けているうちに、私は、驚くような地方の実態に直面したのです。

「SEO人材は0」

SEO対策について知る者は存在せず、取引先から依頼があってもできない状態。ホームページの各ページタイトルに、市区町村名やサービス名、商品カテゴリー名を入れるだけでも凄いことになってしうほどです。さらに、Webサイト全体の構成やページ構成の重要性を解説するだけで先生になってしまいました。

「案件の制作費が東京より高い」

驚いたことに、制作費は高額でした。都内なら25万円前後で取引される程度のWordPressサイトの制作費が倍の50万円前後で受注され、規模がやや大きいWebサイトは100万円で受注していたりします。
これは、地元のライオンズクラブなど中小企業の社長たちのつながりで強いパイプがあることと、Webについて詳しい人材がいないことで、成り立っていました。

「数年遅れたWebの制作スタイル」

もう一つ驚いたのは、Webデザインもコーディングも2～3年は認識が遅れているスタイルで制作されていたことです。最新の情報を追いかける人材がいないため、一部のスタッフの知り得る情報とスキルが基準になっていました。

「印刷会社が受託するホームページは0円制作」

地方では、印刷会社がホームページの制作を行っている場合もあります。
その際、印刷物の受注が約束されると、ホームページの制作費が0円になることもあります。

地方は起業のチャンスがある！

地方はWeb案件より印刷物が中心、折り込みチラシやリーフレット、店頭のぼりなどが主な制作物。お役所の仕事や地元の建築、不動産会社、ゴルフ場、レジャー施設の案件が豊富にありました。
しかし、とにかくWebの人材が足りない。
そのため、千葉県のレジャー施設のホームページリニューアルや大学のホームページ案件などは、ディレクションから依頼されるほどでした。
私は、成り行きで田舎暮らしとなりましたが、地方案件のほうが競合が少なく単価が高めなことから、Web関係の仕事で起業するなら地方も良いかもしれないと感じています。

実際にリモートで全国各地の地方案件を受注

2020年からの新型コロナウイルス感染症の拡大で、リモート案件が急増したこともあり、私は千葉県の田舎から、福岡県、兵庫県、奈良県、京都府のSEO案件を受託しました。その一部は、現在も受注が継続しています。
どのエリアも、都内で25万円前後のWordPressサイトが、制作費50万円前後で取引されていました。また、私の地元同様、100万円案件も頻繁に目にしています。
そして、5年近くもWordPressを更新していないWebサイトやSEO対策のプラグインを入れただけでキーワードが入っていないWebサイトまで遭遇したのです。もちろん、最新、最適な状態に改修しました。

地元感満載

知人に紹介された制作会社の代表は、私と同じ小中学校を卒業していました。そして、社員には同じ高校出身の営業マンたちもいます。地元感満載の制作会社だったことに、私は助けられました。

あなたも、土地勘のある故郷で、起業してみるのも悪くないかもしれません。セオリー通り、できるだけ最新・最適な形で、案件をこなしているだけで、確実に信頼を獲得できるでしょう。