「若い」と「きれい」、どっちがうれしい?
こんにちは、ぱんだごろごろです。
今日のテーマは、「誉め言葉」についてです。
これは、上記の作品に登場するヒロインの述懐ですが、大多数の女性に当てはまるのではないかと思います。
かく言う私、ぱんだごろごろも、
皆様から石を投げられるのを承知で言えば、
幼少期より、「かわいい、かわいい」と、周囲から言われて、生きて来ました。
もちろん、こういう思い出話をすると、子どもたちからは白い目で見られ、
「いい加減にしろ」
「目を覚ませ」
「鏡を見ろ」
「お世辞に決まっているだろう」
と失笑されるのですが、
この子たち、世の中がお世辞で回ってるってこと、知らないのかしら。
『肌は綺麗だけれど、笑うとシワがすごいわね』
とか、
『目は二重だけど、まつ毛が短いし、シミがありますね』
とか、世間の人が言うわけないでしょう。
「美人ですね」という言葉を、お世辞とわかった上で、受け入れ、
「まあ、ありがとうございます」
「あら、恐れ入ります」
「お上手ね、でも嬉しいわ」
と、平然と返してこそ、大人の女性と言うもの。
私は、父から、『おまえは鼻が短い』とよく言われたものでした。
鼻が低いから、美人とは言えないな、ということだったのだと思います。
確かに、鏡を見てみれば、顔は丸いし、目も丸い、鼻も低い、一言で言えば、童顔です。
背ばかり伸びて、顔はベビーフェイスのままでした。
それでも、ひそかに、『私は、肌は綺麗だし、歯並びも良いんだわ』と、自分の美点を自分に言い聞かせていました。
「美人ですね」
「綺麗ですね」
と言ってもらえると言うことは、
欠点は数あれど、それでもひとさまから、好ましい顔をしている、と思って頂けているということでしょう。
たとえ、本当は非の打ち所のない美人ではなくても、好感を持たれているということですから、容貌をほめてもらえるというのは、嬉しいことなのです。
と、ここで、ようやく本題に入りますが、
皆様、『美人ね』『綺麗ね』と言われるのと、
『若いわね』と言われるのと、
どちらがより嬉しいですか?
この質問は、40歳後半以上の方でないと、そもそも成り立たない質問だと思いますので、あなたがそれよりお若い場合は、ご自分が中年女性になったところを想像して、お答えください。
なぜ、私がそんなことを考えたかと言うと、
今までは、『美人ね』と言われる方が嬉しかったのが、つい先日、『若いですね』と言われた時に、何とも言えず嬉しく感じたからなのです。
比較のために、まず先に、『美人ね』と言われてうれしかった例を挙げると、最近では、娘の結婚式ですね。
それはもう、綺麗に見せるために、あらゆることをやりました。
50代後半からそれ以降、もう自分は、女性として美しいとは、周りから思ってもらえないのでは、と感じるようになるものです。
段々、容貌に気を使うこともなくなり、お化粧も義務としてするようになり、シミやシワを見つけては、ため息をつく。
老いていくばかりなのかしら。
そんな時に、娘が結婚式をする、と言ったものですから、俄然張り切りました。
娘に恥をかかせないように、というような堅い気持ちではなく、せっかくだから思い切りおしゃれをしよう、という気持ちだったと思います。
久し振りにエステティックサロンにも行きましたし、シェービングは、顔やデコルテだけでなく、指までお願いしました。
ネイルサロンにも行き、髪は、当日の朝、セットしてもらい、念願のつけまつ毛デビューも果たしたのです。
楽しかったですね。
そうして迎えた、娘の晴れの日でした。
後になって、娘から、
『そう言えば、友達が、お母さん、美人だねって言ってたよ』
と聞かされた時、
『やった!』
と思いました。
『私の友達だけじゃなくて、彼の友達まで、お嫁さんのお母さん、美人だなって言ってたんだって。お母さん、大きいから目立つんだね』
と言われた時には、心の中でガッツポーズですよ。
努力が報われました。
ありがたいことです。
さて、それが、『美人ね』と言われてうれしかった例なのですが、一方、『若いですね』の例としては。
つい先日、職場で、若い女の子と話していて、定年の話になった時、私が自分の年齢を言うと、彼女が、
『嘘でしょう』
と言うんです。
『絶対見えない』って。
いやまあ、これこそお世辞ですよ。
わかっていますが、あまりに彼女の言い方が真に迫っていたために、本当に年齢よりも若く見えたのかなって、何だか嬉しくなってしまったんですね。
『美人ね』『綺麗ね』って言われるのもうれしいものですが、
『若く見える』と言われるのもうれしいものだなって、この時、思いました。
さあ、あなたはいかがでしょう。
『美人』と『若い』、
あなたが嬉しいのは、どちらですか?
今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
良い一日をお過ごしくださいね。