新刊が出たら、迷わず購入!ぱんだおすすめマンガ【七選】
こんにちは、ぱんだごろごろです。
note一周年から二ヶ月が過ぎ、そろそろまた、リライト記事を書かなくては、と思っていました。
そこで思い付いたのが、こちらのマンガ紹介の記事。
このときには、「お奨めマンガ五選」として、
五作品を紹介していましたが、
この記事を書いてから10カ月以上が経ち、
その間に、お奨めマンガは二作品増え、
七作品になりました。
ある漫画編集者さんとの出会い
上の記事の中でも書いていますが、
ある日、昔、勤めていた高校で、同僚だった先生の個展を見に行ったところ(その先生は、私より10歳年上で、美術を教えていました)、
若くてきれいな女性がいて、先生と親しげにお話しをされていました。
私は、邪魔をしてはいけないと、すみっこの方にいたのですが、
先生は、気が付かれて私を呼んでくれ、
そのきれいな女性に引き合わせてくれたのです。
「僕と同じ学校で、国語を教えていた先生ですよ」
と、先生が仰ると、彼女は笑顔で、私に名刺を差し出しながら、
「私、先生の奥様の担当をしております○○でございます」と。
表はオレンジベージュ、裏は濃い紫色の名刺で、
中央に、肩書きとお名前、
左側に花と葉のイラスト、
下部三分の一に、女性向け月刊漫画雑誌の名前、
その下に、たいていの日本人なら知っているであろう、大手の出版社名、
住所、電話番号、メールアドレスと続いていました。
私の顔に、はてなマーク(?)が浮かんでいたのでしょう。
「先生の奥様は、漫画家なんですよ」
と教えてくれました。
大きな漫画賞の受賞歴もある、ベテランの域の作家さんであること、
そしてまた、たいそう美しい方であると。
私は、失礼にならないように、
自分の好奇心を上手く隠していたつもりでしたが、
お二人にはお見通しだったのでしょうね。
「別に隠すものでもないから」
と、先生は奥様のペンネームを教えてくれました。
もちろん、知っていました。
え、あの漫画家さんが、先生の奥様⁉
いやぁ、びっくりしました。
でも、考えてみれば、高校の美術の教師とプロの少女漫画家。
どちらも絵を描く仕事です。
お互いに、相手の仕事への理解もあるし、仕事の内容も、似ているようで違う、というところが良かったのでしょうね。
共に尊敬し合う、良いご夫婦なのでした。
先生の作品も一通り見せていただき、さあ、帰ろう、と言う時になって、
○○さんも、一緒に帰ると言い出しました。
いったん、会社に戻るそうで、駅までご一緒に、ということになったのです。
そこで、○○さんが話してくれたのが、次の言葉でした。
「これからは、大人の女性が、電子書籍で漫画を読む日が来ますよ」
その時はピンと来ませんでしたが、
数年後、まさしく自分がそうなっているのを見いだして、
「プロの編集者というのは、すごいな」
と、改めて思ったのでした。
夏樹静子さんの推理小説をきっかけに、
私が、電子書籍で漫画を読むようになったいきさつは、以下の記事に詳しく述べてあります。
ご興味のある方は、お目を通していただければ幸いです。
さあ、それでは、ぱんだごろごろがお奨めするマンガ七作品をご紹介します。
⑥と⑦が今回新しく加わった作品です。
①「きのう何食べた?」①~⑲ よしながふみ著 (講談社)
②「舞妓さんちのまかないさん」①~⑱ 小山愛子著 (小学館)
③「金田一37歳の事件簿」①~⑪ 天樹征丸原作 さとうふみや著(講談社)
④「深夜のダメ恋図鑑」①~⑧ 尾崎衣良著(小学館)
⑤「恋するインテリジェンス」①~⑧ 丹下道著(幻冬舎コミックス)
⑥「七つ屋志のぶの宝石匣」①~⑮ 二ノ宮知子著(講談社)
⑦「姫(きみ)のためなら死ねる」①~⑪ くずしろ著(竹書房)
①「きのう何食べた?」
①の「きのう何食べた?」は、TVドラマや映画でも評判になりました。
男性同士のカップル(弁護士の筧史朗と、美容師の矢吹賢二)が主人公の、言わばお料理漫画です。
作中で史朗が作る料理のレシピは、いずれも再現可能で、美味しいため、
いくつかは、私の定番料理となりました。
サザエさん方式とは違い、現実とともに、年を取って行く二人の変化と、
お互いを大切にしようと努力するさまが、読み手の心を打つ作品です。
②「舞妓さんちのまかないさん」
②の「舞妓さんちのまかないさん」は、料理を通して、舞妓さんや、舞妓さんを目指して修業する少女達の日常が描かれています。
主人公は、「屋形」(舞妓さん達が、共同生活を送る家)で、
まかないさんとして働く少女、キヨと、
「百はな」という名で、舞妓さんとして働く、キヨの幼馴染みのすみれの二人です。
心に残るのは、青森から上京してきた二人の幼馴染みが、進む道は違えど、お互いがお互いを思い合う、気持ちの強さです。
自分に厳しく、修業に打ち込むすみれを、あたたかく見守り、ピンチの時には、さりげなく料理で助け船を出すキヨ。
キヨがいるから、頑張れるすみれ。
決してもたれ合うような関係ではないのに、二人の絆の強さが、読み手にもしっかりと伝わって来る作品です。
③「金田一37際の事件簿」
③の「金田一37歳の事件簿」は、言わずと知れた、あの「金田一少年」シリーズの、後日談と言うか、続編です。
「謎はすべて解けた」の金田一少年が、37歳の中年男性になり、「もう、謎は解きたくないんだぁ~」と言いながら、やっぱり謎を解いてしまう、という、楽しい連作集です。
なぜ、中年金田一は謎を解きたくないのか、
なぜ、美雪が声(メールやラインの文章)だけの登場で、姿を見せないのか。
シリーズを通しての謎を設定した上で、軽快なテンポで話が進むため、ついつい新刊を楽しみにしてしまうのです。
④「深夜のダメ恋図鑑」
④の「深夜のダメ恋図鑑」は、
三人の若い社会人女性が、そのうちの一人の部屋に集まっては、
夜な夜な、互いに自分の恋愛体験を話し合う、
という形式の連作集です。
「ダメ恋」とは、「ダメ男相手の恋」という意味です。
三人の中では、福間千代には、ステディな彼氏がいて、後に婚約関係になるため、
彼女の担当回は、その彼との関係が深まって行く中での、ささいな行き違いや、
男女の感じ方の違いから来る、トラブルや、笑い話などがメインテーマになります。
また、千鳥佐和子には、途中までは、同棲していた、国分諒という彼がいたため、
彼女の担当回はほとんどが、諒くんがいかに駄目でどうしようもない男か、という話に終始していました。
(諒とは結局別れました、当然です)
既婚者に迫られたり、セクハラ上司に絡まれたり、父の持ってきたお見合い話に付き合わざるを得なくなったり、と、一番色々なダメ男に出会っているのが、古賀円です。
美人で語学も達者な円ですが、男運は悪いのですね。
私個人としては、市来くんと上手く行くといいな、と期待しております。
⑤「恋するインテリジェンス」
⑤の「恋するインテリジェンス」は、霞が関の官僚達が主役のBLものです。
外務省、財務省、厚生労働省、法務省など、
各省の美形官僚達が繰り広げる、めくるめく愛の世界に、一歩足を踏み入れたら、もう戻っては来られないこと必至。
作者の世界観が炸裂する、摩訶不思議な丹下ワールドを、身をもって、体験してみて下さい。
目下の私のお気に入りは、外務省カップル。
情報を得るために、優秀な官僚達が、日々真面目に色仕掛けの訓練を重ねる、という設定には、ちょっとどうかと思うところがない訳ではありませんが、
読んでいる限りでは、彼らの多くは皆、国を愛し、仕事にやりがいを感じている立派なひと達です。
深津、武笠ペアも好きですが、一番好きなのは、藍染さんです。
藤野、郷土ペアの今後も気になっています。
⑥「七つ屋志のぶの宝石匣」
⑥の「七つ屋志のぶの宝石匣」は、東京銀座の質屋が舞台。
質屋の一人娘の高校生、志のぶには、宝石が持っている「気」が見える、という、不思議な能力があります。
それによって、宝石の真贋も見分けられるし、
持ち主の邪心を見抜くこともできます。
もう一人の主人公の、顕定は、名家の御曹司でありながら、幼い頃、
不可思議な火事による実家の消失と、それによる一家離散とで、家族を失います。
その直前に、祖母により、質屋に預けられた彼は、「質流れ品」として、志のぶの婚約者ということになっています。
消失した実家の謎を追い続ける顕定と、それを助けようとする志のぶ。
顕定の設定が、貴種流離譚そのもので、伝奇的な内容も含めた面白さで読ませる作品です。
⑦「姫(きみ)のためなら死ねる」
⑦の「姫(きみ)のためなら死ねる」は、くずしろによる、四コマ漫画です。
平安時代中期の一条帝の朝廷を舞台に、中宮定子とその女房(家庭教師)であり、「枕草子」の作者である、清少納言が繰り広げる王朝絵巻・・・
では、まったくなく、時代考証を大胆に無視した、
やりたい放題な、抱腹絶倒、ナンセンスギャグ漫画です。
「枕草子」は、清少納言の変態的なまでの定子への執着により、定子の愛らしさを留めるためにだけ、書かれた。
というのが、主要ストーリーの根底にある、基本の設定内容です。
時代考証を無視するあまり、中関白家の悲劇も、定子の悲運も一切ない、
パラレルワールドを楽しめるので、
こういうのもアリかな、と思える方にはおすすめです。
さあ、以上、七作品、
あなたはどれが気になりましたか?
秋の夜長、漫画を楽しむのも、いいものですよ。
▼みおいちぱんだにおともだちが出来ました。
名前は、AMENAIちゃん。
あなたも、ぜひお知り合いになってね💕
今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
あなたのスキ、コメント、フォローに、心より感謝いたします。
この記事が参加している募集
サポート頂ければ光栄です!記事を充実させるための活動費, 書籍代や取材のための交通費として使いたいと思います。