ある独裁者の会話(#いやんズレてる)
こんにちは、ぱんだごろごろです。
参戦いたします❤️
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独裁者「おい、見てくれよ、新しいペットだぜ。
行商人が持って来たんだ。
新種のカブトムシで、世間のやつらはこいつを捕まえるために、朝早くから森に行ったり、大金を出して業者から買ったりしてるんだってさ」
侍従「…(どう見ても巨大なゴキブリですね)」
独裁者「この黒光りしている背中がイイだろ。神々しいよな」
侍従「(あなたに似てますね)…」
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独裁者「ゴキブリの戦闘能力ってスゴイよな。
足音もなく忍び寄り、逃げるときは超高速。
空だって飛ぶんだぜ」
侍従「…(カサカサ音がするし、空は飛ばないと思う、跳ぶだけで)」
独裁者「なあ、ゴキブリの背中に超小型爆弾をくくり付けて敵国に飛ばすってのはどうだ?」
侍従「(どうすればそんな阿保らしいことを考えつくんだか)…」
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独裁者「こないだ食べた花見だんごさ、うまかったよな。
あのまんなかのピンク色のさ、どうやってあの色をつけてるか、知ってるか?」
侍従「申し訳ございません。不勉強で存じません」
独裁者「いいってことよ。あの色さ、俺もびっくりしたんだけどさ、虫から作ってるんだぜ。」
侍従「虫でございますか?」
独裁者「おうよ。コチニールカイガラムシっていう虫らしい。それで考えついたんだけどよ」
侍従「…(どうせろくでもないことだな)」
独裁者「ゴキブリをよ、大繁殖させてさ、乾燥させてすり潰して、粟やひえに混ぜるんだよ。
あいつらすごい生命力の上に、いくらでも増えるだろ。食糧としてはもってこいだよな。
米に混ぜると黒くてバレるけどよ、粟やひえならどうかなってな。
国民の食糧事情を思いやるなんて、俺も良くできた君主だよなァ」
侍従「(この変態独裁者、まず、あんたが試食することだな)…」
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
<前回の応募作品>
<前回の応募作品が、優秀変態王に輝いたいきさつ>