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【コロナ禍で着ぐるみの仕事が無くなった話〈前編〉ニートになった…】
コロナ禍で大打撃を受けたエンタメ業界。
わたしのスケジュールも真っ白になりました。
日本でも新型コロナウイルスが本格的に猛威を振るい始めたのは、2020年の春でしたね。
全国的に舞台やコンサートなどのイベントが軒並み中止になり、あの東京ディズニーリゾートまでもが閉園…。
全てのイベントが一気に自粛ムードになってしまいました。
〈ニート生活記録:2020年4月〜6月〉
まず大きな打撃を受けたのはGWでした。
連日、遊園地や住宅展示場でのキャラクターショー
ショッピングモールでの握手撮影会現場
を予定していたのですが、すべてバラし(業界用語で、仕事がキャンセルになること)になりました。
十何年ぶりに、仕事のないGWを過ごしました。
では、何をして過ごしたかというと…
「ふて寝」 です(笑)
わたしは学生の頃から予定をギッシリ詰めるタイプで、着ぐるみの仕事がなければ別のアルバイトを入れたり、スポーツジムに通ったりと、忙しくしている方が性に合っているタイプでした。
その結果、暇に耐えられない身体になってしまっていたようです。
仕事もジムにも行けない日々、何をしてよいか分からず💧
とりあえずフトンに包まってスマホをポチポチ…そして寝落ち…という日々を送っていました。
GWが明けてからも、しばらくは仕事が全く無いと聞かされていました。
アルバイトの方は、それまで試食販売(通称:マネキン)や
コンサートのチケットもぎりなどの単発の仕事をしていたのですが、それらも募集がなくなってしまいました。
〈ニート生活記録:2020年7月〜9月〉
収入が途絶え、生活費もカツカツでした。
寝ていれば食費も浮いて節約になると思い、本当に寝てばかりの生活でした。
夏には大きな舞台への出演も決まっていたものの、早い段階で開催中止が決まってしまいました。
オーディションで勝ち取った大役だっただけに、本当に悔しくて悔しくて…。
甲子園など部活の大会が無くなって泣いている中高生のニュースを見て、大共感していました。
〈ニート生活記録:2020年10月〜12月〉
収入の無い生活に身も心も限界を迎えました。
このままでは冬を越せない!と追い詰められ…
人間、お金がないとあんなにも心が荒むものですね。以前の自分では考えられないほどネガティブで、人相も悪くなりました。
可愛い着ぐるみを着ていても、誰も寄りつかないくらいどす黒いオーラがでていたと思います。
意を決して、親に頼んで実家に戻りました。
怠けすぎて、鍛えていた身体がプヨプヨになり危機感が芽生えたので、外をジョギングしたり、家の中で筋トレをしたりと、少しずつ動くようになりました。
まあ、実家でゴロゴロしているだけでは親に示しもつかないので一応なんかしら努力している素振りを見せたかっただけだったかもしれません。
〈ニート生活記録:2021年1月〜3月〉
新型コロナウイルスが騒がれるようになり約1年が経ちました。
イベント自粛傾向は、いつなくなるのか?半永久的に続くのか?
先の見えない不安と、焦燥感に駆られていました。
これを機に安定した正社員や公務員を目指した方が良いのかもしれないと真剣に考えました。
そして、一般企業の正社員や、役所の臨時職員などの求人に応募し、就活をするようになりました。
働いている親に申し訳ない気持ちもあり、
早く職を決めなければと気持ちばかりが焦るようになったのでした。
ですが、職が決まれば着ぐるみアクターは辞めざるを得ません。
収入の為に内定が欲しい気持ちと、着ぐるみをやる為にこのままフリーでいたい気持ちで、いつも心の中でせめぎ合いが起こっていました。
ここまで読んでくださりありがとうございました♪
後半はコチラ。
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