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命に嫌われ、憧れる

みなさんこんにちは。気学Style 西島です。
いよいよ今日はクリスマスイブ。今年もあと残すところ1週間となりました。
もう何度も書いているような気がしますが、一年が経つのはあっという間ですね。

今年は世間・自身ともに様々なことがございましたが、ある意味激動であった一年にあってここまでやってこられましたのも皆様、そして家族のおかげです。

年内はこの更新のあと30日が最終投稿となりますが、それに先んじてこのコラムをご覧いただいておりました皆様には心より感謝を申し述べたく存じます。

ほんとうにありがとうございます。

とある歌番組にて

さて、先日とある歌番組を見ておりましたが、最近は素人の皆様も素晴らしい方が多く驚きました。
その歌唱力・表現力などは全く持って舌を巻くばかりでございます。

もちろんそのパフォーマンスはどなたも最高であったと思うのですが、一番最後に歌われた方の楽曲もまたとても印象的でした。

オリジナルは今となっては少し懐かしさも感じます初音ミクさん(厳密には カンザキイオリさんの作品)の曲ですが

こちらのまふまふさんのカバーも大層再生数が伸びているようです。


命に嫌われている。

…というこの曲。

とても素晴らしい楽曲でした。
もしまだ聞いたことのないことがいらしたら是非聞いてみてください。
いずれもそれぞれに味わいがございますから両方聴かれることをお勧めいたします。

さて、これらの楽曲ですが、オリジナル(上)が世にリリースされましたのが2017年8月6日ということですのでかれこれ5年前の作品です。

この作品を今の時期に聞いてしまったこと、そのこと自体がとても運命的と申しますか何かを感じさせるものでございました。

最近また再生される機会も増えているということでしたが、何よりこの曲について調べていて驚いたのは、なんとこの曲が紅白にて歌われることになったとか。
(紅白ではまふまふさんが歌うようです)

ここまで見えて参りますと、いよいよもってこの曲と今改めて出会うということには大きな意味があるように思えて参ります。

裏返しと憧れと

実際にこの楽曲を聞かれた皆様はどのように感じられたでしょうか。

私は、「命に嫌われている」というこの裏返しの表現がなんとも切なく感じます。
嫌われているからこそ、好かれたいという一種の憧れすらもそこに見え隠れするようなこの表現。

今の自分の生きる姿を振り返って見た上で、いのちに好かれたい(本当は上手に付き合いたい)が故の、もどかしさ、葛藤、悩み…そうした全ての感情・感覚がここに詰まっているように思えます。

そしてこの全ての感情・感覚の矢印の向く先は、

ほんとうは命に好かれたいということ、
即ち、
自分のいのちにほんとうに真摯に向き合って生きること、
周りのいのちをほんとうに愛すること

…であろうかと思います。

こうしたいのちを歌い上げる楽曲が、本来命を持たないボーカロイドによって歌われるところも個人的には興味深いところです。

ここまでみて、気学を学んでおられる皆様であればもう感じるところはございますでしょう。

この「命に嫌われている。」という楽曲は、
五黄土星への憧れを歌った曲、あるいは五黄土星そのものの曲という他ないように思えます。

「五黄土星」と聞くと「五黄殺」から不吉な星と印象を持つ方も多いかと思います。が、このコラムでたびたび述べておりますように、五黄土星とは

「死」を担当する星であるが故に、
裏返って「生きること」をとことん追求する星です。

この楽曲の歌詞、全編と言っても良いのですが、特に終盤3分の1あたりからの歌詞の内容は、五黄土星が私たちに語りかけている言葉そのものです。

五黄土星がどのような哲学のもとに生まれて、
人間に何を伝えようとしているか?
五黄土星の人がどのような感覚で生きているか?

そうしたことを知ろうと思えば、この曲を聴くのが一番手っ取り早いかもしれません。

そんな曲が、5年越しに脚光を浴びてこの2021年の紅白で歌われる。

宇宙の理の運びとは、全くもって素晴らしいと思います。

2022年、五黄中宮の年

そう、来たる2022年は五黄土星中宮の年でした。

五黄土星の年の前に、五黄土星の歌が、六白金星の年の締めくくりとして歌われるというこの図式。

ある種の感動すら覚えてしまいます。

この歌の中には、腐ってそのまま潰えてしまいそうな危うさも、
その危うさの中から命を拾おうとするみずみずしさも両方が表現されています。

果たして2022年の自分はどちらに足を踏み入れてゆこうとしているのでしょうか。もちろん、前者にはなりたくはないと思います。
それではどうすればよいのか…というお話ですが、
今回に関しては私はこのように思います。

…この曲を聴いておりますと、人によって様々な言葉が心に響いてくるかと思います。

その響いたところにどのように触れ、生きてゆくかこそが、2022年を素晴らしい一年にする鍵になってくるのではないか…と。


2021年六白金星の年。
命を熱く燃やすことを求められた一年。

それに次ぐ2022年は、さらに深く、
今という瞬間に自分の命を尽くすことを求められる一年になりそうです。

来年は一層の気合を持って、充実した一年にしてゆきたいですね。

私もこの楽曲を折々思い出して聴きながら、
五黄土星と共に歩む一年を頑張りたいと思います。


次回の投稿は12月30日です。

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