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2022年・責任と任人 / 映画「Don't look up」から反面教師として学ぶ
皆さんあけましておめでとうございます。
気学Style 西島です。
いよいよ始まりました2022年。
この一年が皆様にとって実り多く素晴らしい一年になりますことを心よりお祈り申し上げます。
そして旧年中は講座やコラムなどで大変お世話になりました。
改めて心より皆様に感謝申し上げたく存じます。
今年もまた、様々な企画・講座などで皆様に楽しんでいただけるように進めて参りたく存じますのでどうぞよろしくお願いいたします。
年明けてすぐには2022年の展望講座も開催中でございます。
今年は対面・リモート両方にて行って参りますが、
2022年と言う趣深いこの年を、皆様と楽しく学んでゆけましたら幸いです。
今年はこれ以外にもどんどん新しい試みを進めて参りますのでどうぞお楽しみに!
講義の場などにてまた皆様とお目にかかれますことを心より楽しみに致しております。
ありがとうございます。
2022年 壬・寅・五黄土星
いよいよやって参りました2022年。
暦の上ではあと約1ヶ月の間はまだ2021年ですが、このコラムでもお伝えいたしておりますように、すでに2022年の先触れはあちこちで見ることができます。
折しも行っております展望講座でもお伝えいたしておりますが、
簡単に見てゆきますとこんな感じです。
壬は責任・任務
壬に人をつけますと「任」となります。
今年は「任せること・任されること・責任をもってやること」がポイントとなって参ります。
責任を持って問題などに取り組む姿勢が大事であり、流れに乗るコツという一年です。
ですが、壬の年は時にその状況に便乗して良からぬ事を企む人物が出て参ります。
この人物を任人(壬人)と呼びますが、
この任人、責任を取らず、時流に乗っかるだけで私利私欲を肥やそうとする厄介な存在です。「佞人」と同義ととっていただいて良いでしょう。
こうした存在を見極めることも大事な年になってくるのが壬の年。
人を見る目を養うことも大事ですね。
寅は共同作業
そして寅とは、家(宀)の中で人が手を合わせている形を模した漢字です。
つまり、心を一つにし、力を合わせて問題や目標に取り組むことが大事であるという事を示しております。
五黄土星は破壊と再生
五黄土星は破壊(腐敗)と再生を司ります。
以前に書いた投稿でも扱いましたが、コロナなどで未だ混乱が続く世の中にあって、2022年はその人が中央で人を導き再生へ至るか、カオスの中腐ってゆくのかがはっきり分かれてくる一年にもなりそうです。
良い流れに乗るポイントは五黄土星だけに、命を尽くすことですね。
2022年という年
このように見て参りますと、2022年はある種の真摯さが求められる一年であるようにも見えて参ります。
一人だけではなく皆と手を取って責務を果たす中で新しい命を拾う
2022年はそんな年です。
改めて身が引き締まる思いですが、
この内容の見事に逆をやってのけた映画がございました。
ドント ルック アップ
年末にネットフリックスの配信で見た映画なのですが、劇場でも公開されているところもあるかと思います。
レオナルド・ディカプリをを始め、メリル・ストリープなどのベテランどころからケイト・ブランシェット、アリアナ・グランデ、ジェニファー・ローレンスと、やたら豪華な顔ぶれが演者に名を連ねるこの映画。
お話の大筋は
落ちこぼれ気味の天文学者ランドール・ミンディ教授(ディカプリオ)がひょんなことからある日、教え子の大学院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)とともに、地球に衝突する恐れがある巨大彗星の存在を発見します。
この彗星、具体的には6ヶ月で地球に衝突し人類滅亡クラスの崩壊をもたらすことがほぼ確実と言う代物なのですが、この二人が世界中の人々に迫りくる危機を知らせようと躍起になる…
というものです。
ここだけ見ればちょっとしたSF人間ドラマのような印象を受けるかもしれません。
が、内容はかなりブラックです。
任人のオンパレード
映画の中でディカプリオらがなんとか危機を訴えるのですが、その訴える先の人たちが尽くヒドい。
最初に頼った大統領は中間選挙(だったか何か)に悪影響なので
「3ヶ月の間、事態を慎重に静観する」
と言い始め、
メディアに頼ればこの重大問題がワイドショーのネタの一つのように扱われてゆきます。
中盤、いよいよ危険度が認知された後は核ミサイルで軌道修正を試みる話になるのですが、このプロジェクト自体が大統領の好感度アップの種にされるわ、彗星に莫大な希少鉱物があると分かればミサイルの軌道を修正して破壊を中止するわ…
と、数え上げればキリがありませんが、出てくる人が皆、
自分の利益の追求だけを目指して動くと言う、
まさに
「出てくる人皆任人」
と言う映画でした。
私利私欲・個人プレー
私利私欲のためだけに動き、
人類滅亡を前に誰も協力し合わず好き勝手個人プレーに明け暮れる…
これはまさに、
壬の動きの逆
寅の動きの逆
といえましょう。
ほんとうに綺麗に、上手にこの「逆」を表現されておられるなと思います。
ここまで流れに逆らった動きをすれば、残る五黄土星がどう言う働きになるか…
これについてはもう皆さんも容易に想像ができるでしょう。
物語の結末については実際に皆様もご覧いただけましたらと思います。
素晴らしい反面教師
「ドント・ルック・アップ」
…この映画はそのお話で見れば、とにかくヒドいお話です。
ですが、そのヒドいお話が完璧なまでに
「2022年かく生きるべし」
に対する反面教師として思い切りはまっております。
2022年を生きる「ダメな見本」として、個人的にはこの映画は逆に皆さんにお勧めしたい映画です。
そして思いますに、この映画が、2022年の目前、12月10日に映画館リリース(ネットフリックスは12月24日からリリース)されたことはやはり大きな流れの中にあってのことなのだとつくづく思います。
もしもこの映画を見ている中で、
「もしもこのときこうしていたら」
「この時こうすべきであった」
と思われる内容が見つかったとしたら、その内容がきっと
2022年・壬寅五黄土星の年の流れに乗るヒントであろうと思います。
2021年とはまた違う形で生き方を問われる2022年。
私もこの映画を良い教訓としながら日々精進してゆきたいと思います。
次回の投稿は1月11日です。