漫画・ゲームと気学・易
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みなさんこんにちは。気学Style 西島です。
先日のエリザベス女王陛下の訃報には本当に驚かされました。
女王陛下もご高齢ではございましたのでこう言う日はいずれやってくるとは思いつつ、やはり驚きでした。
最近は世間・公私共にニュースが本当に多く、ニュースを見て
「これを掘り下げてみよう…」
と思って考えているそばから新しいニュースが飛び込んで…という、
こうしたコラムを書く上でも少しカオスな感じになっております。
そんな流れの中、以前から思っていた内容がどんどんお蔵入りになりそうですので、今回は少し箸休め的に軽い話題で進めてみたいと思います。
様々なところで見受けられる気学・易
さて、気学もそうですが、特に易などの形・盤面はいろいろなところで目にします。
皆さんが普段目にする一般的なものであればやはり太極旗がそうでしょう。
易の形が書き込まれたこの旗、易のなかでも、
天-地・火-水が向かい合うように掲載されています。
本来でしたらこれら向かい合う易の形は垂直に交わるように表現するものですが、そこは国旗としておさまるるようにアレンジされているのでしょう。
このように、易の形あるいは九星の並びや気学の用語は色んなところで用いられています。
こうしたメジャーなものはもちろんですが、私たちの身近なところでは漫画やゲームなどでもちょこちょこ易・気学は取り入れられていることにお気づきでしょうか。
そして、特に最近のものは「それっぽいテキトウ」なものではなく、かなり製作陣も勉強して作り込んでおられるようです。
今回はそうした中で特に印象に残ったものを皆さんとみてゆこうと思います。
漫画作品
まずは漫画作品からみてゆきましょう。
「蛇蝎」
漫画といえばまず外せないのが「蛇蝎」と言う少女漫画です。
こちらは九星気学が演出・端役どころではなく主題となっているもので、なかなかに面白いお話になっています。気学を学んでいる人もそうでない人も、一度読んでみられてはいかがでしょうか。
もともと気学は私たちの生活をよくするものですが、この漫画は話の仕立てとしては
「人を悪い方位に送り込むことで始末する」
という、気学を悪用して稼業を行う一族の末裔のお話です。
主人公が稼業と自身の生き様の間で悩み恋するというお話で、一種ファンタジーではありつつも気学のベースはしっかりしています。
5巻完結ですので気軽に読み切ることもできるのも良いですね。
「ジョジョ6部・ストーンオーシャン」
一見こうした内容に関係ないように見えるジョジョですが、6部に風水(暗殺風水)を使うスタンド使いが出てきます。
最近ではネットフリックスでアニメが追いついてきていますので、そちらを見ると特に面白いですね。
当時私が気学など知らない頃に読んでいた時は「ふーん」ぐらいなものでしたが、
アニメの解説パートの絵を見ていますとこの盤面がちゃんとしています。
「それっぽい」だけで済ませていなところにこだわりが感じられ、感動しますね。
アニメ版で観るなら、
第17話「燃えよ龍の夢(ドラゴンズ・ドリーム)」
がその回にあたります。
盤面のところ、ネットフリックスでは一時停止などもできますのでしっかり観察してみましょう!
https://www.netflix.com/title/80179831
「鬼滅の刃」
以前にも取り上げたこちらの作品は、気学や易の形は表立っては出てきませんが、そのベースとなる概念があちこちに紛れていますね。
作中で、上弦の鬼の参、猗窩座が「破壊殺(破壊殺・羅針)」という思い切り気学ワードの入った技を披露して足元に陣を描きますが、この時の陣が気学か易の盤面を匂わせてくれていればステキだったのに…と思います。
作中では雪の結晶を模した形になっていますね。
結晶の各枝に文字が見えていますが、1〜12の数字が割り振られている形のものになっています(気学や易とは少し違う)。
そのほか
メジャーな漫画ではNARUTOやワンピースなどでも、技の名前などでちらっと出てくるようです。
https://narutonti.com/%E5%85%AB%E5%8D%A6%E5%85%AD%E5%8D%81%E5%9B%9B%E6%8E%8C/
ゲーム作品
昔はご多分に漏れずストリートファイターなどのゲームを遊んでいましたが、最近はゲーム自体めっきりプレイすることもなくなりました。
プレイする時間が取れないのが最大の原因ですが、最近の新しいシステムについてゆけないなと感じる部分も大きいです。
ですので、最近は時折空き時間にゲームのプレイ動画などを観て細々と楽しんでいたりします。
さて、ストリートファイターなど格闘ゲームといえばその必殺技などは見ているだけでも面白いもので、それだけのまとめ動画もあるほどです。
最近はグラフィックの進歩と共に演出もだいぶ派手になっておりますので普通に見応えもあるのですが、今回はそんな動画を見ていて「おぉ!」と思ったものをご紹介してみましょう。
ソウルキャリバー6
ファンタジー色の濃い西洋を舞台に、剣で戦う格闘ゲームです。
このゲーム自体はナンバリングがまだ1などの頃の大昔に少しだけ触った記憶があるような気がします。昔はカクカクしたキャラクターだったように思いますがやはり最近はかなりグラフィックも綺麗ですね。
さて、今回話題に上げたいのは下の動画のちょうど冒頭に出てくる「ファン・ソンギョン」というキャラクターです。
動画開始3秒のところ、演出が盤面になっているのですが気づかれますでしょうか。
この演出、4秒後にはもう見えないと言う本当に短い間のものなのですが、
しかしその1秒の間に描かれている盤面はほぼ完璧に気学の盤面です。
たった1秒だけのものをここまで丁寧に作り込むというこだわりには本当に感動しますし、「お仕事」のやりかたとしても見習わなければなりませんね!
(ちなみに気学とは別に、次に出てくる「雪華」というキャラクターの決めシーンに如意輪観音「風」の背景があります。面白いですね。残りは普通の「必殺技動画」です)
SAMURAI SPIRITS
日本の侍をモチーフにした格闘ゲームです。
一番最初のものは私が大学生になる前後くらいに出ていたものかと思いますが、細々と新しいリリースを繰り返しているゲームですね。
上のソウルキャリバーが西洋を中心にしているのに対し、こちらはあくまで和風が軸になっています。
こちらもやはり昔々のイメージからかなり進化したなと言うのが印象ですが、その中に出てくる「呉瑞香」というキャラクターの武器が全くもって遁甲版です。
キャラクター的には「風水師の末裔」ということらしいのでいかにも「そういう」キャラクターのようですが、
「見ていてちゃんと遁甲版してる」
のが素晴らしく、なんだかほっとします。
よく見ますと、易の形や十二支以外にもしっかり「四緑木星」など書いてあるのも素晴らしい!
ただ、ゲームの舞台となっている時代的に中国では清の時代の頃だそうなのですが、その頃に「四緑木星」という呼び名はあったのか…時代考証的にそこは謎です。
余談
格闘ゲームばかりを紹介してみましたが、いわゆるRPGであればファイナルファンタジーシリーズにも「風水士(風水師ではない)」が存在していました。
ただこちらは魔法使いのカテゴリーの一種で、気学や易的なものとは縁遠い感じなのが少し残念ですね。
まとめ
易や気学の遁甲版はその形や図柄からキャラクターに個性づけする良い素材なのだと思います。
ただ、惜しむらくはこうしたものは「エキゾチックな風合い」を出すためだけのエッセンスとして用いられ、盤面が出てきても易の並びはかなり適当であったりすることも多く見受けられました。
しかしながら最近はグラフィックの向上や作者のこだわりなどから、易や気学の何かが出てくる時はかなりの確率で「しっかりした」内容のものになっていることが多いように思われます。
休憩の合間の気分転換でそう言うものに出会うととても嬉しく、なんと言いますか胸が熱くなりますね。
特にゲームであれば実際にそう言うキャラクターを操作して遊んでみられたら楽しいだろうなと、そしてあるいはまた細かな発見があるのだろうなと思ったりもいたします。
皆さんも何かで易や気学のものを見かけたらぜひじっくり観察してみてはいかがでしょうか。仮にそれが演出の一環であるとしても色々考えて何かの気づきになることも多いですよ。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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