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株式会社andは、「Little Rooms株式会社」に。前年比200%でも病んでいたわたしたちが目指していたもの

2025年1月15日、わたしたち「株式会社and」は、「Little Rooms株式会社」に生まれ変わる。どうして社名を変えるに至ったのか、この1年を振り返って書き留めておきたい。

現在わたしたちは期末(1月)に向けて絶賛追い込み中だが、2024年、やっと、やっと、めちゃくちゃ伸びた。待ちに待った成長だ。もうすぐ7期目が終わるんだ。いつのまにかこんなところまで来ていた。共同創業者である真緒ちゃんもnoteに書いていたけど、今期はメンバーの誰もにとって最高の1年だったと思う。

特にこの夏はめちゃくちゃ伸びていた。1年間を振り返ると、最高だったな、と思うのに、夏に関しては文字通りの最高の夏とはいかなかった。めちゃくちゃ伸びてるけど、しんどかった夏だった。

2024年夏、わたしたちの事業は、特性上夏がとても厳しいのに、今期の夏はなんだか違った。季節なんかまるっと無視して、会社は前年比で200%だった。2024年の始まりには信じられなかった成長だ。12月は前年比280%で着地したが、その兆しが見え始めていた。
なのに会社はめちゃくちゃ暗かった。というか、ボードメンバーであるふたりが暗かったのが伝播していた。



なんで伸びてるのにそんな暗いんですか?!
とメンバーが驚いていた。

こんなに伸びているのに、なんでしんどい雰囲気なのか、それは組織や採用がうまくいってないからだと思っていた。そして真緒ちゃんもそう思っていると。
わたし個人としては、全く楽しくない時間が続いていた。手放しでも事業が伸びていて、自分の心に向き合う時間が増えていた。

なんで頑張ってるんだっけ?
どんな会社にしたいんだっけ?
わたしは何者になりたいんだっけ?

それはわたし個人のとても贅沢な悩みだと思っていたから、誰かに話すことはしなかった。

その蔓延する暗い空気と、煮えきらないわたしたちを見かねたメンバーが、会社のフェーズも変わっているから、改めて会社のMVVとかを整理してもいいんじゃないか?という提案があったので、やってみることにした。一週間後にその種を洗い出すmtgが設定された。


そのmtgの日を待っていると、なんだか共同創業者である佐藤(以降真緒ちゃん)の様子がさらにおかしかった。いつもは早朝でも深夜でも、土日でも即レスの真緒ちゃんが、絶対絶対見てるのにわざと寝かせて返事を送ってきた。

初めて2日無視された

これは、とうとうまずいかもしれない。そう思って、今週すぐにカフェで話そうと呼び出した。一週間後のmtgで整理しようと話してたけれど、それどころではなく、それ以前にふたりの話が足りてないと思ったからだ。ちなみに、このときの真緒ちゃんは、「わたしは必要ないのでは」「辞めたほうがいいのかもしれない」とか思ってたらしい。呼び出して、よかった。

そんな真緒ちゃんと恵比寿のいつものカフェに朝早く集合して話をした。


2018年3月、株式会社andを創業した。
はじまりはふたりの間の小さな会話だった。毎週末、高田馬場のカフェに集まって、やりたいことを話していた。こんなものがないからほしいな、とか、こんな場所がないから作りたいな、とか。

全部、何もなかったから、やりたいことを詰め込んだ場所を作ることにして、「and」という名前をつけた。そんなわたしたちの最初のプロダクトは「and toothpaste」という歯磨き粉。結局それはうまくいかなくて、すぐに違う道を探し始めた。

それでもつくりたい”モノ”は変わらなかった。だって、「暮らしと、自分を繋ぐものを作っていく」という意味でわたしたちの場所をandと名付けたのだ。andという名前に自信持っていたし、自分と重なっていた。ていうか、ほぼ自分だった。

違う道を探し始めたけど、やりたいことの根っこは変わらなくて、死にそうにながら模索して生まれたのが、現在のメインのEC事業である「Little Rooms」だった。

この日を境に更新されない真緒ちゃんの10年日記

それが生まれてから時間が立たないうちにサービス名が先に歩き出し、いつの間にかわたしは「Little Roomsのきえちゃん」と呼ばれていた。なんだか、そわそわした。わたしはまだ、「andのきえちゃん」だと思っていたからだ。アイデンティティはandにあったのだ。わたしにはそれが相応しかった。等身大だった。

それと時を同じくらいにして、ときどき社名を変えたほうが分かりやすいんじゃというアドバイスも受けたけど、それはなんだかわたしを否定されているようだった。andが自分たちに一番フィットしていたから、うるさいな、と思って流していた。
そんなandを作ってからいつのまにか7年たった。


あのときと同じように、カフェに集まって話した。けど、今のわたしたちの会話に出てくることはあのときとは全然違っていた。わたしがひとり考えて悩んでいたことは真緒ちゃんのそれでもあったようだ。そしてそれは会社の話だったのだ。事業が成長した結果、少しずつ余白ができて、互いにたくさんのことを考えていた。

ふたりで話す中で、いつのまにかわたしたちが少しずつ変わっていたことに気づいた。それを言葉に出すことを避けていた。見えなくなっていた。何を目指しているのかを言葉にしていくことをしなかったから、それぞれ暗闇を歩いているようだった。それでもふたりで顔を合わせて話せば、出てくる言葉は同じで、一緒に変化をしていたのだと思う。


MVV整理を提案してくれたメンバーが言っていたセリフがある。
「今着ている洋服がフィットしなくなったから衣替えをする時期なのかもしれないね」
その言葉がとてもしっくりきている。

今はandからLittle Roomsが生まれて、そこからLOOSYや、apart boxという事業が生まれた。すでにわたしたちは服を脱ぎ始めていたのかもしれなかった。自分に重ねてた「and」という会社は少しずつ大きくなり、それと同じ役割をLittle Roomsが生み出していた。分かりにくいから、という理由で名前を変えることはしなかったけれど、andという会社がわたしたちにとっては小さな服になりはじめていることに気付いた。

そこからわたしたちの新しい洋服としてふさわしいものを探しはじめた2024年夏。そして、今日新しくスタートを切るための土台づくりが始まった。
業務委託メンバーも含む、たくさんのメンバーと、わたしたちを構成する言葉たちをかき集めた。自分たちにフィットする新しい洋服が見つかったとき、ボロボロと涙がでた。その場にいる全員の心が熱くなったのを感じた。心に光が灯ったようだった。

これがその瞬間 ひとりで号泣するわたし

女性ふたりで創業した会社だ。事業がなかなか伸びなくて、しんどくて、結婚をするとかしないとか、いつ子供がほしいとか、そんな話をすることをどこかで避けていた。でも、その日はプライベートのことから仕事のことまで、全部話した。話したうえで気付いたことがある。わたしたちは、プライベートだからとか、仕事だからとか、分けて考えられないのだ。話して前に進んでいかなければいけないのだ。

あの夏、カフェで話した話はこうだ

わたしたちはいつか
結婚をするかもしれない。
結婚をしないかもしれない。

自分として生きてくことを選ぶかもしれない。

子供をもつかもしれない。
子供をもたないかもしれない。
子供をもてないかもしれない。

いつか自分や家族に
トラブルが起こるかもしれない。

自分の在り方が変わっていっても、
変わらずにやりたいことがある。
何も諦めたいものなんてない。

その変化の中で、
なにかを犠牲にしたり
諦めたりしなくてはいけなかった仲間が
たくさんいることも知っている。

この中に飛び込んできてくれる人を増やしたい。
一緒にそれを諦めなくていい、そんな会社をつくりたい。
そんな人生を叶えられる会社を、わたしたちからはじめたい。


最初は、こんなモノがあったらいいな、から始まった。
今は、こんな会社がないから創りたい、と思っている。
そう気づいた。


昨日の飲み会がたまたま松濤で見に行った、最初のオフィス(2階)
まさにLittle Roomsである。
そんな狭汚い部屋で働いてたうちら

好きなもの、ワクワクするものを集めてくる場所は、いつのまにかそれを生み出す場所になっていた。Little Rooms株式会社として、新しいスタートを切る準備ができた瞬間だった。
そんな試行錯誤を経て、導き出したわたしたちの言葉たちをぜひ受け止めてほしい。


PURPOSE

自分の人生を生きるために、誰もが自由に選ぶことができる社会。 幸せになるための選択肢を、自ら探し求め作ることができる未来。

MISSION

自 分 の 心 に 光 を 灯 す こ と か ら、は じ め よ う。
Spark a Light in Your Heart and Let it Grow.

ここで、はじめよう
わたしたちは「あったらいいな」から、ここまで辿り着いた
まだなにもない、小さな部屋から
こんなモノ、こんな会社、あったらいいな
こんな人生、叶えたいな
そう思っていたものは、どこにもなかった
だから、わたしたちで創る
どんなに夢は広大でも
まずは、自分の心に光を灯すことから
それは熱狂の渦となり、少しずつ、社会を変えるはずだから
ここで、はじめよう。


わたしたちは、今ここから「Little Rooms株式会社」としてまた歩みはじめようと思う。

and yourself.

幸せはすべて、あなたが選ぶ。


仲間を募集しています。



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kietir
会社でみんなと美味しいものを食べます。