恵美子の話 その3
ラストバトルに恵美子が天界から現世に降りてくる事が出来た話は前回書いた通りです。
ここで孫を助け、一緒に戦う為に正装で登場します。壱と同じ恵美子のバトルモードですね。
ここからは孫大好き可愛いおばあちゃんから、一気に厳しく戦いに赴く恵美子に変わります。声のトーンも低く出してました。
ただ、恵美子はここで戦う味方側(遥、晴明、騰蛇、少尉、桐生)では最弱なんです。先ず攻撃効果を持つ力がほぼ無い。場の邪気を払い清める陰陽の技と、悪気を受け止め、気を打ち跳ね除ける事位しか出来ない。あくまでサポートでしかない。それこそ
桐生さんが言ってた「肉壁くらいにはなる」なんです。ただ孫の危機、自分の家族達が生きる世界の危機ですから、現世に実体を持って降りてこられたなら必死に戦います。
なので、荒御魂と戦ってる間受けて払う事しかしていません。
童子=晴明とわかるシーンでは、遥と晴明が会話してる間、真言を唱えながら払い賜え清め賜えと荒御魂を抑え込んでますが、実は足の動きと手の動きに太極拳の動きを入れてます。大昔私が太極拳を習ってた事もありますが、今でも呼吸整えたり集中しようとする時は太極拳の動きをするのと、気を打つという事にも通じる物があるし、円の動きが術をかけてる様に見えるんじゃないかなぁと。
ええ「効けばなんでもいいんです」よ 。ね?
動きと言えば、恵美子はいわば幽霊なのでバタバダ足音立てないでスッスッと運ぶ様にしてました。
晴明に「ありがとうな」と言われるシーンでは、今まで出生の事でコンプレックスを持っていた恵美子が報われるシーンでもう感無量の「はい!」でした。
ラストに「不動明王緊縛法」を打つシーンですが、代表から壱の若き恵美子の大西に見える様にと言われ、口調を真似たり、形を真似るのに、稽古場で大西とみっちゃんに何度もやって貰いました(大感謝!)
道満と恵美子のやり方は違い、道満は術をかけたら力強く引き、恵美子は弓の様に引くのです。
1回目縛り縄をかける時は力が足らず弾かれてしまいますが、桐生の「俺は何も出来ないのか」の声に、壱で鳶が亡くなってしまった事、リクを失ってしまった事を思い出し悔やみ、もう誰も!と拳を床に打ち付け再び術を強くかけます。
恵美子が50年、ずっと悔いていた電波塔事件を七星も誰にも話さず悔いていた事を知り、願いと共にこの間も術をかけ続けてますが、力入れすぎて引いてる右手が震える程てした。3回目環の風が吹いて最後に縛り縄をかける時は、力強く引き直し道満と同じポーズにしています。道満の魂と共にある様に。
そして炎の中皆と還る。遥が去る時には小さく手を振り、コウとしっちゃんには 幸せにね と送り出してました。
恵美子はこれからも天界から遥達を見守ってるんだろうけど、はらはらしたり教えきれなかった後悔とかはもうなく、この事件で大きく人として成長して変わっていく遥を優しく見守ってるんじゃないかなぁ。
「鰻」食べた直後の遥達のSSとか頭に浮かんだりしてるので、それもまた近々書いたら読んで頂けるかな?
兎にも角にも、恵美子はこんな風に作っていました とさ。
次舞台に立つのは何時になるかわかりませんが楽しかった!ガイアのメンバーがやはり大好きだ。スタッフ、客演の皆様もありがとうございました。ご観覧ご視聴下さった皆様もありがとうございました~
「皆にいい事があります様に。
明日がいい日になります様に」
ではでは また~
黒川恵美子役 奥宮キエラ