Every One Minute|モノンクル 【あの頃、おしゃれポップと|#3】
いいぞ、筆がのっている。
Spotifyの履歴を見ながら、音楽と当時の自分がよみがえる。
第3回はモノンクル「Every One Minute」。
2020年8月、29歳の夏、私は離婚をした。
私の身にそんなイベントが起ころうとは。
人生は、本当に、思いもよらないことが起こるものだ。
いろんな言い訳もしたし、不安だらけだった。
シンプルにとても傷ついていたとも思う、悲しかった。寂しかった。
10年も一緒にいた人だ、「ひとりになる」ことなんて、もうどうやるか忘れてしまっていた。
何かを閉ざした感じもあった。自分を責めた。
まともに結婚生活も継続できない欠陥品なのかわたしは。とも思った。
でも、そのままでいられなかった。
相手にも自分の気持ちにも、嘘を吐き続けているようで、
不誠実なままは、いやだった。
ご飯屋さんに入って、一人でオーダーして飲み食いすることも、
一人暮らしするのも、そういえば初めてだった。
ひとまわり小さな部屋を借りて、新しい家電なんてどう選べばいいかわからなくて、苦手だった粗大ゴミの手続きもできるようになって。
自立しなきゃって、必死だった。
この曲は、その時を思い出す。
汚く散らかっている感情すべて置いといて、凛とした、しゃんと立つ花みたいな気持ちにさせてくれる。
今思えば、いろんな気持ちを感じ切って消化するには早すぎる時期で。
怖いものは見ないようにフタして必死に走っていたと思う。
正解にしにいく、っていう私の負けず嫌いだったかもしれない。
シチズンクロスシーのCMタイアップで使われていて
北川景子のセリフとも重なるところがたくさんあったな。
今聞くと、当時の自分をハグしたくなる。
そういう自分もひっくるめて、今のわたしがある。
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