素人(ゴールド)だった自分がコーチになれた訳
はじめに
まずはこのページを開いてくださった皆さん、ありがとうございます。
このnoteはコーチという仕事、役職に興味がある方や、僕の過去に興味がある方(あなたは相当な変わり者です)向けになっており、現時点でコーチでいらっしゃる方々などにはあまり向かないような内容になっています。
そもそもこれを書き始めたのも、コーチに挑戦してみたい人のハードルを下げたいなという気持ちからです。これからもっとコーチを目指す人や挑戦する人が増え、日本の競技シーンが発展することを願っています。
文才のある人間ではないため、拙い文章かと思いますが最後まで読んでいただけると嬉しいです。
簡単な自己紹介
VARRELのVALORANT部門でコーチをしているKiehll(キール)といいます。
年齢は22歳で、コーチ歴としては今年で2年目でまだまだ若輩者です。
去年はFocus e-Sports (FCS) とLes Sixz (LSZ) のコーチとして活動していました。
今はアメリカで大学に通いながらコーチとしての活動を続けています。
本当に素人だったんですか?
めちゃめちゃ一般観戦勢でした。
VALORANTが初めて競技に触れたゲームで、CSも数戦ランクをしたことがあるかな?という程度です。他ジャンルのゲームもまともに向き合ったことがなく、せいぜいApexでかろうじてダイヤを踏めたり、スマホのMOBAで汗芋くらいのランクを踏んだ程度でしかありません。多分一番過去にプレイしたのはディシディアファイナルファンタジーという対戦アーケードゲームでしょう(これわかる人は僕と友達になりましょう←)。
その他挙げていないタイトルも中途半端にかじっただけでした。
VALORANTにおいても選手経験はなく、ランクも高くありません。なんなら初めてVALORANTを誰かに教えたのは確かゴールド2だったと記憶しています(さすがに今はもうゴールドではありませんが)。
自分は本当に大会を見ていて、戦っている選手達や競技シーンにあこがれて走っていたらコーチになったに過ぎません。
なぜ人に教える立場になれたのか(本題)
ようやく本題です。ただの素人だった僕がコーチになることができたのは、ひとえに大会のウォッチパーティとYouTubeの解説動画のおかげです。
僕はまだVALORANTの公式大会が存在しなかった頃から大会を観続けていました。最初はもちろん5v5のFPSの知識なんてありませんから、キルが起こるたびにデカい声を出しては騒いでいました。半年程経って1人で大会を観るのに飽きてきた頃に出会ったのがウォッチパーティでした。
ウォッチパーティには大体2種類あって、配信者と一緒に応援したり、その人たちのリアクションがメインのものと、元プロや知識のある人が行う知識メインのものがあります。僕が出会ったのは後者でした。
後者では、試合を観ながら今どういう状況か、何がすごかったのか、また何がいけなかったのかなどをリアルタイムで解説をしてくれます。もちろんその配信者の方によって内容は異なるのですが、基本的なタクティカルFPSの知識から細かいアビリティの使い方、選手目線での様々なものの見え方から、タイムアウトやコーチに関することまで触れられることがあります。もちろん必ずしもすべてが正しいというわけではありませんが、多くの学びを得られますし、場合によってはコメント等で質問したりもできます。
素人で何がなんだかわからず、カバーの「カ」の字も知らなかった自分にとって、ウォッチパーティはとても良い教材でした。
ウォチパでも触れてもらえるとは思いますが、自分は試合を観ながら、どういったミスがあるのか気にしながら観るようにしていました。そうするとその試合・チームの問題が見えてきて、試合の流れや展開を掴みやすく捗りました。
それに対してYouTubeの動画は、少し内容的にはレベルの上がったものが多いです。例えば具体的に戦術の解剖をしてみたり、どのように判断をしたのかなどを具体的に、視覚的にわかりやすく解説してくれました。
実際の試合を取り扱っている動画は試合が行われた日の数日後に投稿されることが多いので、「ウォチパで試合視聴→解説動画を観る」というルーティンにすると答え合わせもでき、違った視点での意見を取り入れることもできます。
もしあなたが英語がある程度できるのであれば、英語の解説動画を観るのもおすすめです。残念ながら日本では解説をしている人は限られるため、海外の動画も理解できたら倍勉強できます。正確性には欠けますが、字幕に起こしてDeepL等で翻訳をかけても大枠は理解はできると思います。
個人的なおすすめの人はこの人です↓
これらを観続けた結果、次第に解説等がなくても何が上手いのか、何が問題なのかを理解し、改善策が浮かんでくるようになりました。こうして素人だった自分でもコーチとして必要な知識を得ることができました。
コーチ界隈の現状
僕個人の意見ですが、少なくとも日本シーンにおいてはコーチは不足していると思います。これはプロシーンだけでなく、アマチュアやeスポーツのスクールなどの講師も含めてです。
様々なチームが海外のコーチを雇うのにもそういった背景も関係しています。
つまり今は新規コーチがシーンに参入するチャンスだと言えるのではないでしょうか。
さいごに
VCT、VCLのフォーマットも変わったことで今ではほぼ年中大会が行われており、ウォッチパーティや解説動画の数も増え、リリース当時よりコーチという役職はとっつきやすくなっていると思います。
少しでもこのnoteを読んでコーチに挑戦してくれる人が増えると幸いです。
良かったらコメントの方に皆さんのおすすめのチャンネルやXのアカウント等を張ってくださると、自分もこれを読んだほかの人も助かると思いますので是非!
質問や相談などあればdmか、このnote記事にコメントしていただければ答えます!