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ペーパーハウスが面白いよ!シーズン1

Netflixを登録し映画や海外ドラマを好んで鑑賞しているのですが、強烈に取り憑かれるほど面白いスペインドラマに今更出会いました。

先に言っておきますが、4/3から待望のシーズン4が始まります。
こんな昨今、ご自宅で過ごす時間が増えると思うので興味がわいたら鑑賞して欲しいです。
(誰に頼まれた訳でもないんですけどね!めっちゃ好きになったので)

ペーパーハウス(西題:LA CASA DE PAPEL)。
実際の配信は2年程前のようなので比較的遅めの発見でして、
すでに「ペーパーハウスが面白いことなんか分かっとるがな」状態の方も大勢いるかと思いますが…
何度も言いますが、好きなので!勝手に語らせてください。

人物設定

「教授」と呼ばれる指揮官、そして実際に計画を実行するチームによって繰り広げられます。
※これはシーズン1〜3で変動しません。教授はあくまで計画を練り指揮を取ります。
チームはコードネームで呼び合い、「トーキョー」「ナイロビ」の女2人、
「ベルリン」「デンバー」「リオ」「オスロ」「ヘルシンキ」「モスクワ」の男6人。教授含め9人が一丸となり計画を遂行します。


ペーパーハウスがなぜ面白いと感じるか。行きましょう。

ジョーク、言葉選びが秀逸

幕開けとなるシーズン1-1(1話目)、強盗グループの一人「トーキョー」の背景、紹介から幕を開けます。
シーズン1.2はスペイン国立造幣局、つまり紙幣を刷る場所を乗っ取るという強盗の展開です。
まず始まって10分足らずで計画実行日なので、展開が早くて最高。

「荷台に自分の娘がいたら開けないだろうが、透かし入りの紙なんて誰が気にする?」
〜1話目(トーキョー、印刷紙業者のトラックを乗っ取るシーンにて)〜
「床にうつ伏せになれ。ゴキブリみたいだな」
〜5話目(ベルリン、警察を造幣局内に迎え入れるシーンにて)〜

色経験の少ない教授をからかって「私は圧倒的な知性を感じると惹かれるの」と誘うトーキョーに「それはサピオセクシャルだ」と堅物な返答。

センスの効いた言葉は日本だと若干シリアスに映るかコメディに走りやすいけど、ここが海外ものの醍醐味でもあると思うんですよね。
まあ全体的な組織形態や骨組みのオーシャンズっぽさは否めないけど全員の強盗歴は派手且つ、各分野において秀才なキャラクター揃い。

結構ミスやらかす

「これは他人が考えたヤマだ。バカをやらなきゃ人生が好転する。」
〜1話目(モスクワ、金庫から大金を初めて見たシーンにて)〜

ペーパーハウスの魅力をしめる部分。
みんな揃ってバカなことしでかすんですよね、過ちの連続。

それも強盗犯のプロとして最低なくらい詰めが甘い。個人的感情を持ち込むような規則違反をしたり欲にくらんだり。1話目からトーキョー、やらかします。
裏を返すと、人間的だからこれを観る人は同情したりがっかりしたり、中には呆れる人もいるかもしれません。

未完成なものに惹かれると言いますか、情熱の国スペイン!みたいなちょっと大胆すぎて知性の欠ける、でもそれは観る人が大いに【分かる】から見たくなる、続きが気になる。
ここで目を惹く存在なのが、常にサイコ的に冷静沈着なベルリンなんですけど。ベルリンファンは多そうです。

計画が綿密で用意周到

教授は恐らくかなり心配性、且つ神経質な内面で、常に先手の対策を作っている。警察や特攻隊の行動の予想は勿論、心理状態まで憶測済み。
なんたって何年も前から復讐とかけて丁寧に準備してきたから。(ここには教授のドラマがあるので是非シーズン2まで見て欲しい…)
このどうしようもなく私情だらけの強盗チームは、実行日の5ヶ月も前から共同生活をし授業体制で計画を教えられたから実行できた訳であって。

「どんな状況かは分からないが敵が潜入してくるはずだ。必ず誰かを送ってくる。…トロイの木馬だ。これが我々の作戦だ」
〜5話目(教授、計画実行までの授業にて)〜

例えば、完璧に計画を完結させる作品は気持ちよく終わるし安心感がある。(まさにオーシャンズやミッションインポッシブル系は絶対にうまくいくだろうと誰もが思える)けれど、絶対大丈夫だろうと思える計画に相反してどこか、いや、不安要素しかない人間同士のやりとりにシーソーのようなスリルを毎話感じるのである。

そして、前半までは想定内だったようですが徐々に雲行きが怪しくなっていきます。精密に行き届いた戦略ですが、様々なメンバーの致命的なミスや告発などにより教授自身も焦ってきます。

「あの車がバレたら芋づる式に他もバレる。せめて指紋だけは全部取ったと言ってくれ」
〜7話目(教授、不完全だった証拠隠滅が判明したシーン)〜

シーズン1後編(6話、7話くらいから)と、結構早い段階で「え、大丈夫?どうすんの?」的な不穏な空気を誰しも察するでしょう。
だって教授はあくまで指揮役ですから。
メンバーのように秀でた才能といえば、知性と素早い判断力・発想力なんです。つまり教授は現場向きではない。監督の抜けた日本代表による世界大会はハイリスク。打ち手のいないチェスのようなもの。

というわけで

次の回!次の回!と、のめり込むようになる中毒性の高いスペインドラマなのではないかなと思います。もしシーズン1,2が正直あんまり面白くなかったじゃないかと感じた方はシーズン3をご覧ください。

先に言ってしまうと、シーズン3は1,2のその先のお話です。つまり誰も入所はせず脱出ができたというオチです。

オチは知ってても鑑賞価値が高いなと感じたので言っちゃいました。

シーズン2の見どころは後ほど…。
最後までお読みいただきありがとうございます。
誰からも頼まれていない、完全なるファンによる推し記事でした。


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