ひとりぼっちが、またひとり
大変に久しぶりの投稿は、今夜観た映画の感想です。
オットーという男 という映画を観ました。
録画してあったものを、夜更けにひとりでゆっくりと。
特別にネタバレはしないつもりですが、これから観る予定の方で、前情報を入れたくない方はUターン推奨です🙇♀️
本当に良い映画だった、と言うと一言で終わってしまうのですが、本当によかった。
きっかけは主演のトム・ハンクスが好きで、観たいと思ったことですが、
想像以上に心に残る物がありました。
特に、ひとりで観てよかった…と思います。
妻と死別した男オットーと、そのご近所の人たちと、猫一匹が大体の登場人物で、
オットーの住む家とその周辺が、出て来る場面の大半です。
ごく小さな範囲で進む物語ながら、たくさんのものを感じられる作品でした。
自分にとっての全てと思える誰かに出会える喜び。
取り戻せない時間への、個人的な悲しみ。
ひとりで生きることの意味に対する迷い。
友人の手が思いの外力強く、驚く気持ち。
他者との交流に戸惑いを持つこと。
運命を信じざるを得ないタイミングで起こることの数々。
悲しみを忘れる必要はなく、抱えたままでも人は前に進めること。
そしてまた懲りずに他者に自分を預けていく覚悟。
そんな色々なものを感じられたのは、主人公のオットーのおかげ。
頑固で、理屈っぽいのに感情に動かされることも多くて、好きな物事には没頭するタイプで、
孤独がりなのに結構お節介で、愛情深い。
なんて魅力的なのだろう!
こういう人に私もなりたい。
誰かにとってのオットーでありたい、と感じた今夜でした。
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