インフルエンザ大流行。インフルエンザの知識を深め、安心して病児保育を利用しよう!
『インフルエンザの流行』と聞くと、冬のイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?
ご存じの方もいらっしゃると思いますが今年は例年よりも流行が早く、9月の下旬頃から流行りだしています。
慌てて予防接種を打ちにいった方もいらっしゃるのでは?
福岡でも感染者数は増えていて、10月30日から11月5日までの1週間の定点把握で、感染者は1医療機関あたり、22.29人となっていて、前の週に比べて1.09倍に増えており、6週連続で注意報が発表されました。
今回は全国各地で猛威をふるっているインフルエンザについて、その症状や注意すべきポイント、インフルエンザ罹患の際の病児保育利用について解説していきたいと思います。
インフルエンザとは
感染経路と潜伏期間
インフルエンザの感染経路には、主に2つあります。
1つ目は飛沫感染で、感染している人のくしゃみや咳で出るしぶきを吸い込むことで感染してしまいます。
くしゃみや咳を浴びる距離(約2メートル)にいる人は感染の危険性が高くなります。
2つ目は接触感染で、感染している人のつばや鼻水が手から手へ、あるいはドアノブやつり革などを介して手に付着することなどにより感染してしまいます。
ただし、インフルエンザはウイルスが手に付着しただけでは感染することはありません。ウイルスが付着した手で、口や鼻、目などの粘膜を触れることで感染します。
インフルエンザには、ウイルスが体内に侵入してから症状が現れるまで、
1、2日の潜伏期間があります。
この間はほとんど症状が見られないため、インフルエンザになったことに気づきにくいと言われています
予防方法
インフルエンザを予防する有効な手段として、以下のことが挙げられます。
1)流行前のワクチン接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させるのと、発症した場合の重症化防止に有効とされています。なお、インフルエンザワクチンは6カ月の乳児から接種が出来ます。(6カ月未満の乳児は、予防接種の効果や副反応に関するデータが充分でないため)
2)外出時の手洗い等
石鹸による手洗いは、手や指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するのに有効な方法となっています。インフルエンザに限らず、様々な感染症対策の基本となっています。
3)適度な湿度の保持
空気が感染すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適度な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
4)充分な休息とバランスの取れた栄養摂取
体の抵抗力を高めるためには、充分な休息とバランスの取れた栄養摂取が大切となってきます。睡眠は充分にとれていますか?年齢にもよりますが、子どもは1日に11~15時間の睡眠(昼寝も含む)が必要とされています。正しい睡眠時間とバランスの良い食事を心がけ、ウイルスに負けない体作りをしましょう。
5)人混みを避ける
インフルエンザが流行してきたら、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず人混みの中に入る時は、不織布のマスクを着用し、飛沫感染を防ぐようにしましょう
6)こまめに換気をする
換気をすることで新鮮な空気と入れ替わり、室内のウイルスが少なくなります。冬は外気が冷たくて換気の回数が少なくなりがちですが、2~3時間に1度は空気の入れ替えをしましょう。
インフルエンザにかかったら...
受診のタイミング
インフルエンザの疑いがある場合、発熱後12~48時間のタイミングで病院を受診するのが良いとされています。12時間以内だとウイルスの量が少なく正しい診断ができない可能性があり、48時間を過ぎると治療薬の効果が薄れてしまうためです。ただし、子どもは症状が急変する可能性がありますので、気になることがあれば早めに受診するようにしましょう。
感染中のお食事
水分補給
インフルエンザで高熱が出て、汗をかいたり嘔吐や下痢が続いたりすると、脱水を起こしやすくなります。食欲がない時に無理に食事をとらせる必要はありませんが、脱水を防ぐためにも水分や塩分はしっかり補給させましょう。半日以上おしっこが出ない時は脱水の症状が疑われるので医師の診察を受けましょう。
◆おすすめの飲料
麦茶 / 湯冷まし / ベビー用イオン飲料 / 経口補水液
食事
インフルエンザにかかっている場合、胃腸の働きが弱まっているので、食欲があっても発熱しているときは消化しやすいものを中心に食べさせてあげましょう。
◆食欲がある場合におすすめの食事
おかゆ / おにぎり / うどん / 野菜スープ
◆食欲がない場合におすすめの食事
ゼリー / バナナ / りんごのすりおろし / 経口補水液
食欲がない時は、無理に食事をとる必要はありません。インフルエンザの際は胃腸が弱っているので、無理して食べるとかえって気分が悪くなったり、吐き気をもよおしたりする場合があります。また、のどに痛みがあると固形物を飲み込むのもつらいです。ゼリーなど滑らかなものを与えるようにしましょう。
病児保育利用について
キッズリーフの病児保育は、ご自宅にて1対1で行いますので、インフルエンザのお子様でも預かりは可能です。では、インフルエンザの際、どのように病児保育を行っていくのでしょうか?
準備物について
インフルエンザの場合、普通の風邪より症状が重くなりがちで、高熱が続くこともあります。汗をかいたり、嘔吐したりで着替えをする機会が多くなると思われますので、通常より多めの着替えをご用意していただくと助かります。また、タオルを使う場面も多くなると思われますので、同じく通常より多めのご用意をお願いいたします。食事に関しても、食欲ななかったり、水分を取りたがらなかったりする可能性もありますので、昼食や飲み物は2、3種類ご用意していただくとその時の症状や子どもの気分によって選べます。インフルエンザの際は通常より準備物が多くなってしまいますが、お子様が早く回復するためにもご協力をお願いいたします。
状態観察
インフルエンザにかかると、高熱が続いてしまいます。子どもは症状や急変しやすいといわれています。意識障害や異常行動がないか、いつも以上に子どもの状態を観察するよう心がけています。具体的に、以下のことに気を付けて観察しています。
・午睡時の呼吸の確認・熱の上がり方・水分がとれているか・おしっこの量・汗のかき方・反応が鈍い
解熱剤の使用
インフルエンザに限らずですが、高熱が続く場合、解熱剤を使用することがあります。キッズリーフでは解熱剤を飲ませてほしいと依頼があった場合、保護者の方にご記入いただいた与薬依頼書を基に与薬していきます。使うタイミング(「〇℃以上になったら」、「高熱で眠れない時」等)は朝の引継ぎの際に保護者の方と話し合って決めます。解熱剤を飲ませる際は、現場スタッフが事務局に連絡し、事務局から保護者の方に解熱剤を服用した旨をお伝えします。
換気や気温・湿度を整える
家庭内での感染を防ぐためにも、病児保育中は室内にあるウイルスを外に逃がすためにもこまめに換気を行います。また、子どもが快適に過ごせるよう、部屋の温度は20℃前後を保つようにし、乾燥を防ぐために加湿を行います。濡れたタオルを干したり、咳が出る子どもの枕元に濡れたタオルを置いたりします。子どもが快適に過ごせる環境を作ることも、病児保育の一つです。
まとめ
今回は、今全国で大流行しているインフルエンザについてお伝えしました。皆さんの周りでも、「インフルエンザに感染した」とか「学級閉鎖になった」という話を聞くこともあるのではないでしょうか?いつ、どこで菌を感染してしまうか分からないインフルエンザ。ワクチンを接種したり、手洗いうがいをしたり、まずは出来ることから予防していきましょう。感染してしまっても、キッズリーフに登録してれば大丈夫!
いつでもキッズリーフがご自宅に駆けつけます!