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【癌日記41日目】手術入院の誤算/卵巣癌・子宮体癌

いよいよ今日から入院だ。手術は明日。「いくぞ!」という気持ち満々。だけど仕事は入院日まで残っていて入院して部屋に入って16時ぐらいにようやく終わった。当たり前なんだけれど、癌になってもそうそううまく仕事の整理はできない。この後も生活があるから働いていかなきゃいけない。

入院の誤算1「下の毛を上手に処理できない」

この日の朝は4時に起きて残っていた仕事をこなして、会社のみんなが活動し始める9時にタイマー設定して送信してすっきりした後、しばらくのんびりお風呂に入れないからとお風呂にゆっくりつかって、下の毛の処理をした。

入院の説明の時に「手術前日に陰部の除毛シャワーを行います」とあって、「自分で事前にしてきてもいいですよ」と言われたためだ。

もう49歳だし、水着もVゾーンが気になるようなものを着なくなったりでもうしばらくこういうことはご無沙汰だ。前の日に購入しておいた、カミソリ的なやつでやってみたけれど、ツルツルにキレイにするのは難しい。。。まあ、こんなものなのかなというぐらいの処理しかできなかった。

入院手続きが終わって部屋に入ると看護婦さんが電動バリカンを手渡しながら、シャワーのときにこれで処理をお願いしますと言う。

バリカン!

看護婦さんに「自分でもやってきたのですが、ツルツルにキレイにするのが難しいです」というと「立って下を見ながら剃ってできる範囲で十分ですよ」とにっこり笑って答える。なるほど! ということはお尻のほうまで全部ツルツルにしなくてもできる範囲でいいということらしい。

一応看護婦さんが持ってきてくれたバリカンもありがたく使ってみようと、シャワーを浴びながらあまり上手に処理できていない部分に恐る恐る当ててみると意外と痛くない! そしてわたしが処理したのと同じぐらいしかキレイにならない!

このぐらいでいいんだ! なんとなくの納得感でこの問題はこれでいいことにしておいた。看護婦さんたちからも「きれいにそれました?」と聞かれることもなかったので、多分ほんとうにできる範囲でいいのかもしれない。

それにしても、陰部の脱毛。中年になってVIO脱毛をする人が「清潔にたもつため」という理由と「年齢を重ねて誰かに下の世話をしていただくことがあったときや手術のときに迷惑をかけたくない」と言っていたことを思いだした。 

なるほど。。。これかと。。。これも中年女性の自分メンテナンスの1つとして検討したいと思う。

入院の誤算2「この下着では手術がうけられない」

入院の説明を受ける時に、タオルやパジャマのレンタルについて聞かれた。

タオルやバスタオルを洗濯する気力があるとも思えなかったので、タオル類はレンタルに、パジャマは自前のもののほうが元気がでるかな? と、自前のものをもっていくことにした。

入院した日に麻酔科医の先生や手術を担当してくださる看護師さんから当日の流れを図解で説明していただくときに、「自分で歩いて手術室に入り台にのぼります」というあたりで、、、「あれっ? そういえばわたしこの自分のパジャマで手術台に乗るんだっけ?」と、現実的な疑問がわいてきた。

さらに「乗る時はパジャマの上着を脱いでください」と言われて。「あの。。。わたしは自前のパジャマを選択したのですが、このときのパジャマの下の下着はどうする感じでしょう?」と聞くと元気に「金属のついていない下着をつけてきてくださいね!」とにっこり笑って言われた。

「はい」とは言ったものの、金属の全くついてない下着ってあるのかな? 改めて自分の下着を確認してみると肩紐の部分などに小さな金属がついていて、「あー確認漏れて失敗した!」と思った。

あわてて、この日合宿から帰宅する次女に「無印良品に多分金属がついてない下着があると思うから買ってきて」と連絡して面会時間のギリギリ8時に滑り込みでもってきてもらった。

セーフ。

いつもギリギリ。。。

入院の誤算3「眠れない」

この41日間、自宅で眠れないという日はなかったけれど、さすがに眠れなくて何度も目が覚めて、「まだ1時間しかたっていない」と思うことが多かった。

個室は静かで音がしないこともあるかもしれないし、我が家の猫のアイザックがいつも足元で寝ているのをすりすり足でなでながら寝たりしているから自宅ではリラックスできていたのかもしれない。

ともかく、テレビを小さな音でつけながらぼーっとしていると眠れた。人の声というのはいいのかもしれない。

この日記は以下のマガジンにまとめています。

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