こどもと考える、「お金」の話。
こどものインターンシップは、どこよりもリアルな職業体験ができる、実践型の社会体験プログラムです。
こどもとおとなの分断をなくし、企業や地域への“要望”や、時には“不満”にも耳をかたむけ、こども主導で改善策を出したり、クリエイティブを生み出します。こどもの頃から社会に関わることで、住みやすい日本をつくるとともに、次世代の人材育成にも貢献します。
働くこと=お金を稼ぐこと。
身近なお金の知識を身につけることは、将来働き始めた時に必要な知識と考え、私たちはこどもたちへの金融リテラシー向上勉強会も定期的に開催しています。
今回は、株式会社ライフ・マネジメント協力のもと、FP(ファイナンシャルプランナー)の先生をお招きし、「お小遣いの増やし方」について学ぶ会を開催しました。その中で行われた質疑応答の内容を一部ご紹介します。
今回、こどもたちの質問答えてくれたのは、株式会社ライフ・マネジメントのFP田中夕子先生です。
お年玉やお小遣いはどうやって管理したら良い?増やすこともできるの?(小学5年生・Kさん)
まず一番最初に思いつくのは、「銀行に預ける」ではないでしょうか。銀行口座を作り、お小遣いを貯めていく方法。銀行で口座を作ると、通帳が発行されて、入金、出金を一目で確認することもできます。また、銀行にお金を預けておくと「利息」がつきます。
利息の仕組みは、銀行がみんなから預かっているお金で、企業への貸し付けや国債で運用して収益を得て、その運用収益をみんなに還元するため「利息」として支払われます。
一昔前は、この「利息」の金利が高く、銀行にお金を預けておけば、利息が付き、お金を増やしていくことが可能でした。しかし、現在の利息は銀行によって差はあるものの、0.001~0.20%など本当にわずかな金利です。
インフレ、円安の時代に入った今、「お金をただ銀行に預けておく」だけでは、お金を増やすことは難しいし、お金の価値を下げるリスクになると言えるでしょう。
お金の価値が下がるってどういうこと?
「お金の価値」と、「モノやサービスの価格(物価)」は、表裏一体の関係です。「物価」が上がってお金の価値が下がることをインフレ、「物価」が下がっている状態をデフレと呼びます。
身近なところで考えてみましょう。
1個100円だった缶ジュースが、1年後にインフレのため物価が2倍になり、1個200円になったとしましょう。すると、1個当たりの価格が100円高くなったため、1個の缶ジュースを買うのに200円必要になります。つまり、同じ100円でも購入できるモノが減ってしまうということです。インフレが進むと、普段と変わらない生活を送っていても、これまで以上に支出が増えてしまうのです。
これが「お金の価値が下がる」、という現象ですね。
インフレを感じる商品、みんなは何を思い浮かべた?
・お菓子の量が少なくなったのに、金額が高くなった気がする
・自動販売機が高くなった
・お母さんがガソリン高いって言ってた
お金の価値を下げない方法はあるの?
先ほど説明したように、インフレが起これば現金を保有しているだけでは資産が目減りしてしまいます。「物価上昇からどうやってお金を守るのか」を考えてみましょう。
まず一つの方法は、現金ではなく、モノを保有する方法。
金や貴金属、不動産を保有する方法ですね。インフレは貨幣価値の変動に影響するので、金などの貴金属の価値は保たれやすいです。物価が上昇すると金の需要が増えて価格が高騰したり、資産の実質的な目減りに備えることができます。
他には、分散投資として外貨建資産を持つことも一つの方法ですね。
各種勉強会、説明会のお知らせ
こどものインターンシップ、お金を学ぶ会。
こどものインターンシップでは、こどもたちに向けた金融リテラシー向上を目的としたお金を学ぶ会を定期開催しています。
開催スケジュールは公式サイトをご確認ください。
また、こどものインターンシップによるお金を学ぶ会は、各教育機関向けに個別で実施することも可能です。詳しく内容を確認したい場合は問合せフォームよりご連絡ください。
こどものインターンシップ保護者向け説明会
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