ラダック② レー編 -vol.2-
2011/09/13
宿で一息付いているところで、外で物音がしたので出てみたら、欧米人の男の人がお茶を飲んでいた。
ここのゲストハウスでは、毎朝お母さんが各部屋の前にポットと砂糖、ティーパックのティーセットを準備してくれる。このサービスが我らにとってどんなに癒されるか...。熱いお湯ってインドだとなかなか手に入りにくい。南米の時は割とキッチンが解放されてる宿が多かったけれど、インドはしっかり宿にもレストランが併設されているので、お湯だけでもしっかりとお金を取られることが多い。
アイルランド人のフランシス。御歳いくつだったっけ??多分40半ばぐらい。
とても陽気なアイリッシュさんで、朝なのに異常にテンションが高い。
わたしが、飛行機で来たことを知ると高山病の対策をあれこれ教えてくれる。『まず水をとにかくがぶ飲みしなさい。』それが一番の特効薬とのこと。
しかし、わたしにはまだ手元に少量の水しかない。水を買いたいことを言うと、ペットボトルを持っていくと7rsで2ℓ入れられるところがあるらしい。ツーリストはほとんどそこを利用しているということなので、教えてもらうことになりました。
じゃあ一緒に街に出よう!っといざ水屋さんへ。
そこは、生のアプリコットジュースやもう1種類の濃厚なフルーツジュースがあり、それが1杯20rs。アプリコットジュースは濃厚だけど、さらっとしていて体に良さそう。でも、いきなりインドに着いて、生のフルーツジュースていうのは危険なのでは..?と頭をよぎったけれど、フランシスの『大丈夫!ここのジュースは安全だよ!』という押しに負けてコップ1杯飲み干す。うまい。多少の不安が残ったけれど、まぁいつかは下痢するし、いいか~~!ってあまり気に留めず。
わたしの靴が福岡空港で崩壊してしまい、応急処置でソウルにアロンアルファをくっつけてレーまでがんばりました。でも、歩くとパカパカしてしまいやっぱりどう見ても崩壊している。フランシス曰く、この状況にうってつけのおじさんがいるということだった。
水屋さんのすぐ隣の靴屋のおじさん。
靴屋といっても、道端に座って磨いたり修理したりしている人。このおじさんが、わたしの一番のレーのお友達になります。おっちゃんにいくらで修理できるか聞いてみる。100~200ぐらいだった。
1時間ぐらいかかるということだったので、靴はおじさんに託し、我らは朝ご飯を食べにバザールに向かう。その途中にもお寺があるから寄ってみようとか、ズボンが破れているからテーラー屋に寄ろうとか結構あちこち連れ回される。わたしも、こんなに歩いてはマズいぞ...と思いながらも、バザールのチベット人の様子を見ていると楽しくて仕方がなく、がんがん付いて行っていた。
地元の人たちがよく使っているような、ターリー屋さんに着いた。フランシスの御用達のお店っぽい。
あまり食欲がなかったので、わたしは見てるだけにしたけどカレーが2種類とヨーグルトとチャパティーが付いてきて20~30rsぐらいだったかな~。カレーを少し味見させてもらったけど、結構辛かった。
その後、フランシスは果物を買いに行きたいということで、わたしは靴屋に寄って宿へ戻ることにした。靴屋のおっちゃん、すごいいい仕事してました!アロンアルファよりも安いのに...ごめんね!!!
笑顔がとっても素敵で、それから前を通るたびにジュレ~!(ラダック語のハロー!)と言って挨拶してました。
こういう地元の人との出会いが旅の一番の喜び。どんなに美しい風景や立派な建造物を見るよりもわたしはこういう交流が一番楽しいと感じます。
宿に戻ると、頭痛と息苦しさが出てきた。いきなりちょっと歩きすぎたかなぁ。
高山病の薬(ダイアモックス)もすでに空港で入手していたし、水もたくさんあるということで、部屋で少しゆっくりしていました。
結局、夜中にかけて高山病はどんどん症状が重くなってきたけれど、南米の旅の経験もあったのでそんなに不安はありませんでした。高山病はただ過ぎ行くのを待つしかないので。
夜中に息が苦しくて寝ていられず、ダイアモックスを1錠服用。しかし、ダイアモックスは利尿作用が高いので、飲んでしまうと今度はトイレに行きたくなる。部屋にトイレがないタイプだったので、いちいち外に出て行くのが面倒で面倒で。朝まで30分置きぐらいにトイレに行ってました。
しかし、薬のおかげで少しだけ息苦しさから解放され、眠りにつくことができました。
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