電気ケトルと和解せよ
ミニマリスト見習いの僕が、
最終的に所有する生活家電を『電気ケトル』一本に
絞り込むことになった経緯をざっくり説明しようと思います。
シーズン①「冷蔵庫はともかく、洗濯機はどうしよう」
ミニマリストは身軽
僕がミニマリストを真似るにあたり、
まず身軽になるためにはどうしたらよいかを考え始めました。
身軽というのは文字通り、
重いものをできるだけ所有しないということです。
重いと一言で言っても個人差がありますが、
僕の基準としては
「それを担いだ状態で一駅の距離を歩けるか?」になります。
そう考えたとき、やはりボトルネックとなるのが家電です。
家電の中でも、特に洗濯機ですね。
洗濯機が無ければ厳しい
冷蔵庫が無くなっても、
その日買ってきたものをその日のうちに食べれば
なんとでもなります。
しかし、洗濯機だけはどうしたものか、悩みました。
仕事の後、
帰ってきてから手洗いをするなんてめんどくさいこと、
自分に続けられるんだろうか?
そう思って、
洗濯機を手放すというラインを踏み越えることが
なかなかできませんでした。
シーズン②「手洗いって簡単、じゃあ洗濯機は要らないな」
手で洗濯し模索する日々
洗濯機を処分できず悶々と日々を過ごす中、
裏で手洗いにチャレンジしました。
洗うために必要な環境、
洗剤の量、汚れの落とし方、
すすぎの回数、脱水の仕方、などなど。
自分にとって適切な方法を探っているうちに、
僕は気づいたのです。
「意外と手洗いって簡単じゃん!」ということに。
もちろん、誰でもそう考えられるとは、
僕も思っていません。
僕の洗濯が簡単に終わるのは、
男の一人暮らしで、さらに毎日洗うために、
洗濯物の量が少ないことが要因です。
それでも、僕にとっては大きな気づきでした。
だから僕は 洗濯機を 捨てた
それを機に、僕は洗濯機を手放しました。
あわせて、冷蔵庫も処分しました。
引っ越しを控えているタイミングということもあり、
スムーズに重い生活家電を手放すことができたのです。
シーズン③「身軽だけど、お湯はどうやって沸かそう」
今日からできる手洗い洗濯のはじめかた
洗濯するまでの流れはこうです。
お風呂に入りつつ、
洗濯用の桶(のようなもの)にお湯を溜めておきます。
体をふいて着替えたら、洗濯物をお湯に放り込み、洗剤を投入。
そして、念入りにもみ洗いします。
お湯が冷める頃合いまで待ったら、すすぎを開始。
すすぎの水が濁らなくなったら、脱水して、部屋干しします。
以上で、手洗い洗濯は終わりです。
簡単ですね!
――それはさておいて。
この生活習慣を五年以上続けてきましたが、
ひとつだけ悩んでいることがありました。
ひとつ減ったとしても、結局悩みは尽きない
ガスコンロがない物件で、
どうやって調理用のお湯を沸かすか。
それが悩みでした。
熱湯を沸かせられるか、沸かせられないか。
これって、実は大きな違いです。
ただでさえ、冷蔵庫がなくて食べ物のバリエーションが少ないのに、
熱湯も使えないとなると、常温の物ばかりを食べることになります。
逆に、使えるようになれば、一気に選択肢が増えます。
カップラーメンなどのインスタント食品が食べられます。
鍋を火にかけられれば、鍋を使って料理を作れるし、
わりと簡単にお米だって炊けます。
幸いにも、
ガスコンロやIHコンロのある物件に入居できていたので、
数年は何とかなっていました。
しかし、
今入居している格安物件にはガスコンロがありません!
さあ、どうする……?
ファイナルシーズン「そうだ、電気ケトル買おう」
ガスコンロで急場をしのぐ
今のアパートに入ったときは、
カセットガスを使用するガスコンロを使っていました。
しかし、これにも問題があって、
カセットガス缶がちょっとお高い…
お茶を一杯分を沸かすだけでも、
「これって、ガス代いくらぐらいかかるんだろう」
と考えてしまう日々。
二か月ぐらいそれを続けて、僕は諦めました。
何を?
生活家電を持たない生活を諦めよう、と。
電気ケトルを所有する決意
そもそも、僕はなんにもない部屋を美しいと
感じるタイプの人間ではないのです。
機能美――実用的かつ景観も美しい、
それが満たされていれば、満足なのです。
もちろん、物が少ないに越したことはないですが、
実用性を捨ててまでこだわる必要は、なかったんです。
そんな経緯で、僕は電気ケトルの所有者になりました。
我が家の電気ケトルは働き者です。
文句ひとつ言いません。
せっかく沸かしたお湯が、
放置されて温くなっていても何も語らず。
再度沸騰スイッチを入れたら、忠実に動いてくれます。
電気ケトルでお湯を沸かしてから
鍋にお湯を注げば、ガス代の節約になります。
エネルギーの節約になって、非常にエコです。
終わりに
僕はお茶をよく飲むので、
電気ケトルを買って本当に良かったと思ってます。
ガスコンロでお湯を沸かすのもまあまあ好きだったんですが、
沸くまで時間がかかるし、火元から離れられないしで、
不便だったと今では思えるようになりました。
必要と思えるものは、そろえるべきですね!