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歩いている時に当たった石ころに対して思うのは

20年以上生きてきて必ず1度は聞いたことがあると思うけど

人は幸せと不幸は平等に訪れる

いいことが続かなかった時に、自然と言い聞かせるように次の幸せを待つ。

今思うと、いいように聞こえることも、当たり前に聞こえることもいいように作られている言葉ってたくさんあると最近は感じる。
結局のところ、言葉にしておけば結果として残るのだから。

そして、逃げ場の先に縋りたくさせてくるのも言葉なのだから面白い。


昔から色んなところで、
「どうしてそこまでやるの?やらなければよくない?」
と言われることが多いし、自分でもたまに思うけど無意識で極度のお人好しなのだ。

突然何を言い出すのかという話なのだが、日本にいる時はその店のマネージャーでもオーナーでもないのに売り上げを気にして、いかに少ない客で今日の客単価を上げるか。
その日の人数が1人足りなかったら忙しくなるし、今週働きすぎやけど働こう。

などしていた。
ある人にとっては当たり前と感じるのかもしれないし、満足する条件(給料増えるなど)があるならいいんじゃないと思う人はいると思う。

一方では、そこまできにする立場でもないし、必要あるのかと思う人もいると思う。

私も気にしなくていいって思っている。思ってはいるのだ。
でも、自分にはできたのではないのか、など考えてしまうことがほとんどで、加担することが多い。
(たまに気分がよろしくない時は、後者になる)


もちろん、そこまで自分に負荷がない範囲でやるので思い詰めることはないのだが、無意識にgiveをし続けている。

それはNZに来てからも一緒で、基本の労働日数と同じように5日くらい働くことが多いのだが、誰かが出勤できなくなると大概私に連絡が来る。
ここで働いてしまうと週6日になってしまうのだが、いつもYes, I can workと言ってしまう。

心から働きたくない時と予定がある日はもちろん断るが、多分ここまで働くのは今の店では私だけだと思う。
(もともとカフェの平日なんて朝から夕方までなので、学生は働けないし、大人の数人で回してるからその日休みの人は本当にしれてる)

日本人の感覚でい続けると、頼られてるからいいじゃんとなりがち。
でもネガティブに言うと、いいように利用されているのではないかと思う時はあるけど、少なくとも選ぶ選択肢は与えてくれているので、ブラックではない。
そこが日本と違うところでいいと思える。

(少し余談だが、アジア人と先進国の人は真面目が多い。ちゃんと働くし、わかるでしょっていう心の声が聞こえてくる。あくまでも私の中のイメージだが)


日常においてもそうで、街を歩けば、Facebookを開けば求人広告を見る。
日本でもなれなくはないのだが、コーヒー文化で本場のNZでバリスタになりたいという人は本当に多い。

バリスタスキルがなかった私も、今は半バリスタとして働いているのだが、こんなローカルでもごく稀に日本人と会う。
バリスタになりたいのだ、と。


正直いうと、私は仕事探しは終わったので頑張れしか言えないし、経験を語ることしかできない。
それでも、私と知り合って面識がある人には見つけた情報をgiveしたりする。

まぁそんなことしなくてもいいんだけど、見つけたし教えてあげよとなんとなく行動に起こしてしまう。
頑張ろうとしてる人には頑張って欲しいし、ただSNSでしか知らない人に教えてくださいと言われるより、実際に面識がある人を優先するし、知らない人にgiveするほど優しくはない。

少なくとも、その人の代わりに探すとかでもなく、ただ見つけたからなんとなくで行動してたことがいつの間にかgiveになっていた。
ただそれだけ。


なんてここまで書くと、私っていい人だなって思わせたいのかといったような内容に見えてしまう。
まぁここまでは人に言われて気づいたことに対して自分の意見を書いたにすぎない。

でも、私は周りの人を幸せにしてあげたいより、自分が幸せに感じれる方が幸せなので、そこまで人のためには動いていない。
結局のところ、どれだけいい言葉を述べたって、自分が1番大事なのだ。


私は確かにみんなが幸せになって帰って欲しい空間を作りたいと思ってはいるが、その他人のために働こうとは思わない。善人ではないから。
ただ、自分の幸せが他の人に共有できて、その幸せで他の人も幸せになればいいな、というのが理想である。

コーヒーも自分の腕を磨いていいものが作りたいという思いを込めて、それが成功すると私は幸せであって、もちろんその成功したコーヒーも美味しいはずで、そのコーヒーでお客さんも美味しいと感じて幸せになる。


つまりはその連鎖を生み出したいのであって、お客さんのために働くというよりかは、自分のために頑張ったこと、自分が幸せと感じれることに対して巻き込みたいのだ。


お店を出すときによく聞くのが、お客さんに満足して帰ってもらえるように、と自分ではなくお客さんに論点が向いている。
確かにそうなのだが、私は最大の努力を詰め込んだものを提供すると言えるようになりたいし、そういう店を出したい。

そんなことを考えながら、バリスタの卵は今日も腕を磨く。

(始めたては苦いと思っていたコーヒーも、練習の末、ようやく美味しいコーヒーを入れれるようになって、コーヒーから始まる朝でQOLが上がるようになった)

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