足元から視点を上げてごらん
当たり前だったなんの変哲も無い生活が、コロナによって激変するなんて誰が考えただろうか。
そして、時が来れば始まるのだ。
日本にいる人たちにNZのことを知ってほしいことと、忘備録として当分綴ろうと思う。
3月23日、午後2時ごろにアーダーン首相はコロナに対するレベルを3に引き上げ、48時間後にはレベル4になるだろうと発表。
先週までは旅行者からの発症案件ばかりで、自宅勤務ができる人は外出を控えるように移行されていっていたので、時間の問題とは言いつつも本当になるとは予想していなかった。
観光や飲食業の労働者からすると、大赤字は免れない状況となり混乱状態になった。もちろん、街中の人たちもスーパーに行かないとパニック状態。閉鎖中もスーパーは開いているのに。
3月24日、店は完全に閉める体制に入るために可能な限りのコーヒー豆を捌くために安売り。生産者の声が少しでも途切れないように。
キッチンの食材も可能な限りスタッフで持ち帰り、キャビネットフードに関しては廃棄の選択肢をとらないために無料で配布した。
結果的には牛乳の廃棄は見られるものの、殆どをさばけたと思う。私自身冷凍して使えるものは持ち帰った。コーヒーも自分で入れれるので持ち帰る。
政府からの発表後から次の日までの全国民のスピードさはすごい。文句を言っても誰も幸せにはならない。
”今私たちにできることは何なのか”
ただそれだけだった。他人事ではなく自分にも色んな可能性があることを忘れずに。
今日の23時59分から非常事態宣言として家での待機を1ヶ月することになる。もちろん、色んな面(教育や公共や営業)での苦情や声があると思う。
それでも私たちのほとんどは家にいるだけでいいのだ。じっとしていることが辛いなんて簡単に言えない。
首相は毎日のように考え動き、家でも国民の不安を減らせるように中継を行っている。日々変化が多すぎて私自身情報を追いかけるのが大変だ。
どこかでは勝手に意見を言っているだけの立場の人がいても、どこかでは死に物狂いの状態で動いている。
そのことを忘れてはいけない。
だから私たち国民は、政府の動きを、指示を待って的確に従うこと。
そして冷静に焦らずにいること。それが最善なのだ。
労働者にはしっかり働けない分の給料が支払われるようにシステムが変わり、Visaの延長処置も世界初の試みで前例がない。
こうやって全てにおいて柔軟に国民が動けるのも、私たち移民が多い国でいかにわかりやすく的確に伝えるか。そして普段からの信頼性が問われた機会だと思う。
”自粛”という言葉があるが、いかに自身から進んで行えるかが鍵だと思われる。
実際私の場合はカフェで働いているので、人との接点がかなり多い。だからこそコロナにかかっていない可能性が限りなく低い。
だからこそ2週間は本格的に閉じこもる。これは自分の可能性ということをしっかり頭に入れているし、自分がかかるだけならまだしも、他人にはかけたくない思いが強いからこそ意思が強い。
ポジティブにみんなで長いホリデーだね。何をする?
なんて話をするけれど、実際はただ家にいるだけ。
普通のホリデーとは訳が違う。
少しでもポジティブに考えたいと思う一方、みんな早く国が再開してほしいと心から思っているからこその行動。
そしてその一方で、どこかの店の食べ物に恋しさを覚えるのであれば、その人たちがいるからこそ食べれるのだという感謝を忘れずにしてほしい。
スーパーもコロナの感染を危惧されながらも営業していて、その中で国民のために働いている人もいるということに感謝を忘れずに。
今だからこそ小さな幸せや感謝を思い返すいい機会なのかもしれないね。
Stay home, Stay safe
みんなで強く生きていこう。近くの未来ではなくもっと先を見据えて。
ご支援いただいた分は海外移住への未来の投資とコーヒーの技術向上に使わせていただきます。