うたとえ2021「水を集めた」及川恒平

うたとえ2021「水を集めた」詩曲/及川恒平 
演奏PAPERLAND 〜vo.及川恒平gt.本田修二 Bs.幸田実

1)
野を駈けて水を集めた
昼さがりの軒下で
水面に映った森を飲んだ

道の終わりをあとにする 
久しぶりに草笛が聞こえた


2)
目を瞑り空を仰いだ
自分の名を忘れても
そんなに困りはしない秋に

街の音が雲に届き
跳ねかえって足元をうずめた


3)
野を駈けて水を集めた
青く染まった一日を
跣にまとって駈けつづけた

風と肌との界めは多分もう無い
そんな気がしていた

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30年ほど前、
日々がほぼひとりごとと共に過ぎていった時期。
けっこう駈けていたな。
多摩川、鶴見川、相模川沿い、横浜市街、多摩丘陵地、
三浦半島、丹沢のまだ雪の残っているやまみちも。
そうして少しずつ歌がたまっていった。

2000年代になり、ウォンウィンツァンさんの力を借りて、
「しずかなまつり」というCDアルバムになった。
そのなかの一曲がこの「水をあつめた」
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