うたとえ2021 「ONAGA」及川恒平
演奏〜Paper Land
(歌・及川恒平 Gt./本田修二 Bs./ 幸田実)
1)
オナガが帰ってきた あれから数年経った
四月に生まれた猫にも オナガの声が聞こえる
子ネコは窓の森から 目を離せない
あの時の鳥じゃないけど お前の知らないこと
オナガがふわふわ飛ぶ 何んにも変わらない
2)
オナガが 帰ってきた 真冬の森 だというのに
ニュースじゃ今日から関東 緊急事態宣言
銀座渋谷も新宿も案外動いてる
不安を隠した足どり テレビが映し出す
オナガがふわふわ飛ぶ 何か少し変わった
※
思った以上のオナガの群 僕らに向かって飛んで来る
子猫の目はもう釘づけ 綺麗な記憶 になるだろう
3)
オナガが帰ってきた 入院前の或る日
僕は珈琲を飲んでる 君もぴりかも 微睡んでる
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ひんぱんに通院していたころのこと。
じつは少々あいまいな記憶しかない。
オナガが真冬に飛翔しいるものだろうか。
しかも窓辺に立つ者に向かって飛んでくるだろうか。
自分の音楽部屋にStudio PILLIQUA と名付けているが、
その猫がまだ生後一年ほどだったころのことでもある。
COVID-19は猛威を振るっていた。