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六角堂(奥州三十三観音第18番札所)
第18番札所は、岩手県一関市花泉町にある松澤山六角堂(しょうたくざんろっかくどう)です。ここは他の札所とは異なり、個人が管理する札所で、広場の一角にあります。
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六角堂の名とは異なり、お堂は四角形で、境内には8基ほどの石碑があります。
この観音堂は、天平年間(729~749)に茂呂志賀という人物が建立し、如意輪観世音菩薩を安置したと伝わり、陸中最古の観音堂と言われています。
安置されている如意輪観世音菩薩は、寄木造、高さ40㎝の座像で、茂呂志賀によって安置されたと伝わりますが、作者も年代も不詳です。寄木造ということを考慮すると、天平年間までは遡らず、早くても平安末期の作ではないかと推測されます。
当初は東へ1キロほどのところにある観音森という小山にありましたが、嘉祥年間(848~850)に慈覚大師円仁が奥州巡錫中に立ち寄り、この地に鳳白山企提寺を創建、天台宗徒48坊を有し、隆盛を極めたと伝わります。
その後、観音堂は付近の豊降神社境内に移転されますが、安永年間に現在の別当である皆川家の先祖の夢枕に観音様が立ち、「我は神ではない仏である。村人をお守りしたい故、お前の所有地内に移してほしい」と告げられたので、現在の場所に移したそうです。
御朱印はお堂内部に書置きが置いてあります。白紙の朱印帳の紙と交換で300円、紙が無い場合は500円納めます。
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【御詠歌】よつのとが いつつのつみを なげくみは ろっかくどうの ひがんたのまん
【宗派】なし
【本尊】如意輪観世音菩薩
【住所】岩手県一関市花泉町老松字舘平33