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観音寺(奥州三十三観音第21番札所)
第21番札所円通山観音寺(えんつうざんかんのんじ)は、一関市に隣接する宮城県栗原市金成有壁という場所にある札所です。
縁起によると、大同2(807)年に坂上田村麻呂が観音寺の前身となる天台宗寺院護国寺を建立し、聖観世音菩薩を本尊にしていました。一時は嵯峨天皇の勅願所となるほど栄えますが、南北朝時代に天台宗が廃れ、護国寺は衰微してしまいます。
その後200年の経過は明らかではありませんが、弘治3(1557)年に有壁城主菅原長尚が護国寺再興のために開基となり、宗派を天台宗から曹洞宗に改め、寺号も現在の円通山観音寺としました。
観音寺本堂と観音堂への上り口は一緒で、本堂の手前までは車で登れます。参道入口には鳥居があり、そこに車を停めて登ってくることもできます。
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駐車場から少し上ると、樹齢800年前後といわれる杉の老木が立ち、根元にはお地蔵さんがいました。
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本堂付近にある鐘楼から、観音堂へ続く参道に合流できます。観音堂までの参道はこんな感じです↓
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50段ほど石段を上ると観音堂にでます。
観音堂は、他の札所でもおなじみ坂上田村麻呂による蝦夷征伐の後、蝦夷の怨恨が災いをもたらさないようにと各地に建てられた観音堂のうちの一つだそうです。
こちらが観音堂です。別名「水月堂」と呼ばれ、建立に関する記録は残っていませんが、風化度合いなどから江戸時代中期ごろの建立と推定されています。
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中には本尊である馬頭観音菩薩が祀られており、金色に輝くお姿を見ることができます。
この馬頭観音菩薩は、台座光背を合わせて1mほどの座像で、かなり精巧な作であるものの、作者・年代ともに不明です。
御朱印は本堂横の庫裏でいただきます。御朱印帳に直書きしていただける札所ですので、参拝前に御朱印帳を預けてからお参りすると良いかと思います。
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【ご詠歌】かそいろと たのめしかいに はるけくも だいじのちかひ たひじいとはじ
【宗派】曹洞宗
【本尊】馬頭観音菩薩(観音寺本尊…聖観世音菩薩)
【住所】宮城県栗原市金成有壁館下69