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大善院蛸浦観音(奥州三十三観音第28番札所)
奥州三十三観音第28番霊場である大善院蛸浦観音堂(だいぜんいんたこうらかんのんどう)は、岩手県大船渡市にあり、神仏習合の名残をとどめる修験宗の札所です。
観音堂は尾崎神社の拝殿と同じ境内にあります。
尾崎神社の鳥居前に車を停めます。
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鳥居をくぐり参道を進むと、正面に尾崎神社の朱色の拝殿、右手に観音堂があります。
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尾崎神社の由来については、延暦2(783)年の草創と伝わります。養和元(1181)年には鎮守府将軍藤原秀衡より社領200石を賜わり、以後時の領主からの信仰を集めました。
本殿は尾崎山の山頂にあり、観音堂に隣接するのは、昭和39年に建立された拝殿になります。
こちらが観音堂です。
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観音堂の由緒はよくわかっていませんが、江戸時代に札所が再興された際の記録や仙台藩の儒者田辺希文の封内風土記などによると、名取老女旭が奥州に三十三札所を設定する旅の途中、この山に祀られた尾崎神社の霊気を感得し、札所を設けたということです。
観音堂の横にいくつか石仏がありました。写真の左から4番目までの有像舟形という形式の石仏には戒名が彫られており、江戸時代のお墓の一種だと思われます。
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写真の右から2番目の石仏の光背部分が波の形になっているのが印象的でした。
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御朱印は、別当である大善院(崎山家)でいただきます。大善院は観音堂から徒歩5,6分の距離にあります。車だとちょっとわかりづらく、駐車場もないので、蛸浦観音の駐車場に車を停めて歩いていくことをおすすめします。
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【御詠歌】ときはかね なみにもはなを さきやまの だいじだいひの ちかいとぞみる
【宗派】修験宗
【本尊】千手観音菩薩
【住所】岩手県大船渡市赤崎町鳥沢75