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補陀寺(奥州三十三観音第30番札所)
奥州三十三観音第30番札所である白華山補陀寺(はっかさんほだじ)は、宮城県気仙沼市にある曹洞宗の寺院です。江戸時代に奥州三十三観音霊場の再興に尽力した僧が住職を務めていた寺院でもあります。
寺伝によると、補陀寺の開山は寛平2(890)年で、もとは補陀落寺という天台寺院で気仙沼市赤坂の小沢田にあったと伝えられています。そのあたり一帯はかつて入海だったため、時化で海が荒れると境内が波に洗われることも多く、次第に境内も廃れてしまったそうです。
文亀元(1501)年、当時この地を治めていた葛西家臣熊谷直元(細浦館主)が衰退を嘆き正法寺9世虚窓良巴禅師を招き、細浦の地に曹洞宗補陀寺を開創します。
その後天文7(1538)年に宝鏡寺6世の周庵文懊和尚が現在地に移して中興開山したと伝わります。山号は、当時本堂前庭に柏の大木があったことから柏華山(はっかざん)と号したが、後にこれを白華山に改めたといいます。
補陀寺はJR大船渡線気仙沼駅と線路を隔てて北側200mほどのところにあります。
道路から石段を上ってすぐのところに山門があります。山門から少し進むと本堂前庭、その左手に六角形の観音堂があり、右側は池を配した庭園になっています。
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本堂は竹林を背にして建っており、八間(14.4m)四面、精緻な彫刻が目を引くつくりになっています。
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30番札所の本尊である如意輪観音菩薩は、木造の坐像で、恵心僧都の作といわれています。それを安置するのが六角堂で、全国でも稀な建築とされており、県指定文化財になっています。
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御朱印は本堂内に書置きがありました。
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【御詠歌】あつまじや かかれるつみと ふだらくの てらいにすめる つきよこころよ
【宗派】曹洞宗
【本尊】如意輪観世音(補陀寺本尊…釈迦牟尼仏)
【住所】宮城県気仙沼市古町2-2-51