だらだらpodcast考察
さて、こんなんどなたが読むのかわかりませんがアイデアが降ってきたので一筆啓上。
テーマは日本一のpodcast、樋口聖典さん。
いや、アワード獲得ったの2019年だし、COTENラジオのパーソナリティは3人だから、日本1/3のpodcastなんじゃね、とか私はヤンヤンさん原理主義!
ゆる言語学こそ至高という方もいらっしゃることでしょう。
今回は、ちょっとだけ視点を上げてみてほしいのです。
彼がいかに日本一のpodcastなのかと言うことを考察してみましょう。
1.元広告音楽のプロである。
樋口塾をはじめpodcasterの人材育成に力を入れている樋口聖典さんは、自身の番組は代表を務める廃校利活用施設いいかねpalletのスタジオでpodcastを録音、外注を含め自身で編集もされて配信されています。
基準は万人受けを前提とする広告音楽業に培われたものでしょう。
これは高品質を担保すること以上に、不快な思いを与えないという最低限の引き上げに寄与していると考えられます。
元芸人という職歴もエンタメの追求という点や作家も布陣している点で寄与していることでしょう。
彼は零細級のポジションからマスコミや大手芸能プロダクションの関わるpodcastに比肩する設備とセンス、経験の裏打ちがあったのです。
2.圧倒的なコンテンツ数
COTENラジオのヒットは(コロナによるステイホームなど)彼の当るという予想を遥かに超えるものだったことでしょう。
広告音楽で巨大プロジェクトに参画したことがあったとしてもそれはあくまで裏方仕事。
彼自身がクローズアップされることは無かったのではないでしょうか?
唯一類似例があるとすれば、弟樋口太陽さんの当たり前体操の大バズリでしょうか。
COTENラジオという打球が場外ホームランになった前後に、彼は幾つものpodcastを放っていました。
樋口聖典の世界、ギチの完全人間ランド、新型オトナウィルス、たるたるそうす。
COTENの深井さんもどんどんプッシュします。
ミンラボ、超相対性理論、ascope
彼が関わっていない番組もあるかもしれませんが関係性リンクやおすすめにどんどん出る。
樋口塾をつくり、塾生の番組もどんどん出る。
人間よありがとう、百年のカボス、のらじお
podcastの数自体を猛烈に増やしていく。
ここが他のpodcasterと異なる挙動です。
まずは自身の手で、手が回らなくなると戸惑うことなく外注に、そしてフォロワーが同時多発で番組を公開していく。
スピンアウト番組をおおらかに認めていくスタイルはpodcastの裾野を広げていく。
圧倒的な物量でpodcast界隈に進出する樋口勢力。
オススメ機能で、リスナーの時間を占有していきます。
番外podcastの例外性
spotifyでpodcastは少しだけ特徴的な挙動をします。
番組中はCMが流れない、ということです。
spotifyで好きなアーティストの曲を聞いていると当然何曲か終わればCMが入り、不要であれば有料課金へ、となりますが何分であろうと単発のpodcastは邪魔されることなく流れます。
樋口勢力のコンテンツはプラットフォームの仕様が集中力を途切れさせることなくリスナーに届くという仕様上の奇跡があったのです。
1と2を満たし番外の効果を受けたpodcasterは日本に他にはいないでしょう。
podcasterとして比類なき成功を収めた彼ですが、
九大音響設備学科からなぜかweb制作会社の契約社員、音楽家として上京するも広告音楽の音楽作家やプロデューサー。芸人。と職を変え広告音楽を辞め、廃校利活用事業を行うも闘病生活とコロナ直撃とその半生は決して成功だけとは言えないものです。
理系の樋口聖典さんのシニカルなキャラクターの裏側には様々なものが隠されています。
最後に樋口聖典さんを知るのに最も適したpodcastを紹介して占めたいと思います。
タイムトラベル聞き、略称TT聞き推奨です。