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18. ストレスで失敗した日
なんだか心が上向かない時期、きだれんです。ドイツの秋晴れが減ってきて段々と曇りの日が増えてきました。そんなこともあってか些細なことや今まで気にしないようにしていたことが気になってきています。感情に振り回されて失敗して反省している最中ですが、さっと切り替えていこうという頭の中を整理するnoteになります。たまにはちょいネガな内容です。ただ最後にはポジティブに変えていきます。それではどうぞ。
やはりある将来への不安
仕事を辞めてドイツに来た人だから飛び抜けた行動力や野心がある、そんなふうに思われているかもしれませんが、自分はそんなことはありません。そもそも英語教師として仕事をしていて自分に自信があってスキルもあったらずっと続けていたと思います。しかし、自分は英語力も乏しく指導力もまだまだなくて、めっちゃ忙しいのは事実だったのですがもっと能力があれば素早く仕事を終えられているかもしれない、本当に給料に見合った働きができているのかと考えていました。そんな中、自分の主軸としていたサッカーが疎かになり、仕事も土日の研修などに参加する意欲や気力も湧かず、このまま年老いていくかもしれないという恐怖に襲われ、何か現状を打ち破れるものはないかを考え、退職してドイツに行くという選択をしました。ある意味自分の中では逃げの一手でもありました。なので、留学から先の人生設計や計画などは皆無。貯金も使い果たす、何なら家族から金銭面の支援をしてもらってドイツに来ました。
ドイツに来て約4ヶ月はやることなすこと全てが新鮮で、家探しやサッカーチーム探し、観光など遠い将来に対する不安を感じる余裕すらありませんでした。しかし、最近は仕事もしていないのでこのようにしてまったりnoteを更新する日々です。収入がないということも特大のストレスなのですが、やはり将来不確定というストレスは超特大です。その不安から逃げることはできません。楽観的にいれば「何とかなるっしょ!」と思うこともできるのですが、日本に戻った後の仕事について、今自分にできることは何なのか、準備できることは何なのか、そんなことを考えながら1日1つは勉強しようと心がけています。
シェアハウスは色々ある
本当はあまりシェアハウスについて書きたくありませんでした。なぜならルームメイトに隠れて何か呟くことは好きではないからです。みんないい人で何かと助けてくれるのですが、如何せん揃いも揃って僕以外掃除ができない。自室が汚いのは自己責任なのでどうでもいいのですが、みんな自分の部屋はきれいなのです。それなのに共用部の掃除はしない。入居前にこの家のルールはあるかと尋ねたら「特にないけど強いていうなら、シャワーの後に毛を残さない、シンクをきれいに保つことかな」と言われました。みんな良識のあるいい人だと思っていたのですが、現実は甘くない。俺以外誰もそこの掃除せんやん。いつもみんな使ったら使いっぱなし。シンクはオールウェイズ食べかすで詰まってる。風呂は誰かの毛で詰まってる。掃除するのはいつも俺。おまけに使った皿を自室に持ち帰ってリスのように溜め込むので、使える皿もフライパンもないことがよくある。これがとってもストレス。というか最大のストレス。何度かグループチャットでもみんなに掃除してほしいと伝えるのですが変わるわけもなく。それくらいいいやんって思うでしょ。僕もそう思いたいんですよ。だから、僕は誰が使ったかもわからないコップや皿を洗っているんです。しかし、みんなは違います。同タイミングでキッチンに居合わせて、僕が料理をしていて、ルームメイトが溜め込んだ洗い物をしている時、シンクに一時的に僕が置いているフォーク1本すら丁寧にシンクに残してくれます。ありがとうマイブラザー。もう仕方ないと割り切ろうとしても感情を切り離すのはとっても難しいものです。家には共用品(食用油、塩、洗剤など)があるのですが、それは気づいた人が買うというルールになっています。僕はあらゆるところを掃除する代わりに絶対買わない、みんなは掃除しない代わりに金を出す担当だと勝手に割り切って納得することでいくらかストレスを減らしています。
ストレスによって失敗した
小さな出来事の積み重ねにとどめの一撃をくらってしまいました。土曜日の夜、ルームメイトが彼女を家に連れていました。よく家に来ているので会えば少しお話しするくらいであまり気にも留めていなかったのですが、その彼女が来る日は決まって家が荒れる日です。特にキッチンは大惨事になることが予想されます。なので、僕は早めに夕食と洗い物を済ませ自室に戻り、試合前日なので早めに寝ようとベットに入ります。しかし、寝れない。なぜなら隣の部屋がうるさすぎる。いつもルームメイトの彼女が来る時はそんなもんなのとあまり音に関しては気にならないタイプなので普段は平気なのですが、この日はあまりにもうるさい。しかも、フライパンに火をかけすぎて火災報知器をならす始末。匂いと音のダブルパンチ。現在のイライラゲージ70%ほどです。自分にはどうしようもないので頑張って眠りについたのですが浅い浅い眠り。
そして、日曜日の朝。隣の部屋からイチャイチャ騒ぐ音、そしてキッチンからなる騒音で目を覚ましました。日曜日は大抵みんな朝遅くまで寝ているので、音が聞こえた時に完全に寝坊したと思いましたが時刻は朝8時。とりあえず一安心したのですが、なんやお隣さん珍しく早起きだなと思っていました。あまり鉢合わせたくないなと思ったので、音が鳴り止むのを待ちキッチンに朝食を作りに行くと、驚きの光景が広がっていました。なんと、シンクに汚れた皿とグラスが山積みになっているではありませんか!しかも高さはシンクを超えている。まさにくそ芸術。それだけでなく洗っていないフライパン、謎のカスや玉ねぎなどが散らかったコンロ、夜に吸ったであろうマリファナの残骸や粉(ドイツはマリファナ合法)。それが目に入った瞬間にストレス限界突破!120%上昇!イライラ警報発令!!一気に血圧が上がったのと同時にどうしようもない絶望感。それでも試合の準備と朝食作りをしなければならないので、自分の必要最低限のスペースだけ確保して朝食作りを始めました。そうするとルームメイトとその彼女が入ってきて少し挨拶をしてから朝食作りを始めました。皿洗いをするルームメイト、料理する彼女、イライラ最高潮の僕、2人もイライラを察したのか無言。そして、ルームメイトの洗い物が終わるのを待って自分が洗い物をしようとすると、シンクには誰が使ったかわからないフォーク1本だけ残していました。この後に及んでそこだけは助け合いもしないのかよ。絶望。文化の違いで片付けたら他のドイツ人に失礼。かといって日本人みんなきれい好きなわけではない。これは単にこの2人の習慣が終わってるだけ。
イライラマックスで朝食をとって試合に向かうと電車も遅延。なんかついていない日だと思いながら試合会場につき準備。ポジションは左WG。毎試合異なるポジションで起用されるストレス。ファーストチームのリザーブ組がスタメンに4人起用されたので僕が足りないところの穴埋め的な感じ。試合が始まるとチーム全体が噛み合わない。それもそのはず、一緒に練習していない選手が半分いると噛み合わない。飛び抜けて上手ければ回るのですがそこまで上手いわけではないファーストチームメンバー。そして、なぜだかみんなのイライラやうまくいかないプレーの原因を自分にぶつけ始められることに。そして自分のプレーもとてもうまくいかない。ここでストレスがオーバーフローしてしまいました。完全無視。何も聞かない、何も言わない、何もしない。普段なら自分が率先して走って戦っているのですが、家でのストレスが大きすぎてもう完全不貞腐れモード。その結果、前半で交代。試合は後半に2失点して1−2の負け。
試合後、1人でファーストチームの試合を見ているとコーチが話しかけてくれて、何があったのか話をゆっくり聞いてくれました。流石に家でのことは馬鹿馬鹿しくて言い訳にしかならないので話しませんでしたが、試合中に自分が混乱していたこと、チームメイトに要求ができなかったこと、そしてチームの雰囲気を壊してしまったことへの謝罪をしました。チームメイトも集まってきてくれて優しく励ましてくれました。一緒に試合を見ている途中で電車の時間があったので先に帰宅しました。後でグループチャットでも謝罪をしました。本当に反省をしながら電車に揺られました。
初心を忘れない
自分の手の及ばないところにストレスを感じたり、感情を揺さぶられたりすることは無意味なのですが、今回ばかりはストレスにやられてしまいました。サッカーにおいても、シェアハウスにおいても、ドイツ語を話せない外国人を受け入れること自体が他の人にとって多少なりともストレスになっていることを忘れていました。最近自分本位というか、自分の価値観を中心に行動しすぎていたかもしれないと反省するいいきっかけになりました。シェアハウスでもサッカーでも日本人である僕を受け入れてくれたこと、いつも優しく接してくれることに再び感謝して生活しようと思いました。初心を忘れない。感謝を忘れない。そうすれば色々なことに対するイライラも少しは軽くなるかなと思いました。あとは、思ったことや感じたことはしっかりと言葉で伝える。これ大事。自分の中に溜め込むくせに態度に出すという悪い癖を治したいなと思いました。
最後に、60億円以上を信頼していた通訳に使い込まれていたにも関わらず世界一になってしまうショウヘイ・オオタニさん。メンタル怪物級。なんだよシンクのお皿って、60億とメジャーリーグという舞台に比べたら微粒子レベルの悩みだよ。そんなふうに考えていたらとっても恥ずかしくなってきたのでこの話はこれくらい。今回の出来事は自分にとってあってよかったなと、今のうちに気づけてよかったなと思うので、気張りすぎずにこれからも過ごしていこうと思います。きっと日本に帰ったら大抵のことは許容できそう。だからといって自分が適当にならないように気をつけないとですね。自分はしっかりした上で大きな心を持つかっこいい男を目指します。
くだらないぐちぐちを読ませてしまい申し訳ないです。途中で読み終わったら単純に愚痴ってるだけの男ですよね。最後まで辿り着いたあなたに最大級の敬意を。それではまた。
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