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久しぶりのライブで感じた言葉と時間の密接な関係
今帰ってきて、すぐにパソコンの前に座ってこの記事を書いています。
そんな大して急に書くことではないのですが、2年ぶりくらいに行ったライブで感じたことをそのままここに残したくて書きはじめました。
よかったら見ていってください。
My Hair is Badのライブに込められた1コンセプト
今日はマイヘアのライブに行ってきました。
マイヘアはずっと大好きなバンドで、ファンになった頃から仙台に来たら必ずライブに行くバンドです。
とにかく赤裸々に自身の経験を歌詞にする、そんなところが大好きでずっと聴き続けています。
あと、マイヘアのライブでは何よりもすごいと思うのが、「フロムナウオン」という曲。これはボーカルの椎木さんが即興で歌詞を作ってその場で歌うという曲なんです。
ある程度のリズムと一部歌詞は決まっているものの、8割はその時、そのライブごとに歌っている内容が違います。
そんな「フロムナウオン」という曲で、今日はこんなことを伝えていました。
「あと何回夏を迎えられるか?」
年齢=夏を経験した数というのは当たり前のことですが、自分があと何回夏を迎えられるかについてなんて考えたことはありません。
未来から逆算した今を生きる。
本当に大切なことだと思います。
あと何年生きられるかは誰にもわかりません。
今だけを生きていたら、この今が一番若いということも、今のうちにしかできないことは何かということも考えることはできません。
だからこそ、未来を考えて今を大切に生き、目の前の1つひとつに感動する。
それが大切なんだと学びました。
今日のライブを自分なりに一言でまとめると「未来から逆算した今を感謝して生きる」ということだったと思います。
このように一言でまとめられるもののことをコンセプトと呼んだりしますが、これはスピーチやインタビューをするときにも欠かせないものです。
スピーチもインタビューも短い時間の中で何を伝えるか、持って帰ってもらうかが重要になってきます。
なんかいろんなこと言ってたな、というスピーチやインタビューでは、聞き手に響きませんし、心にも残りません。
1コンセプトで相手に聞いてもらうこと、持ち帰ってもらうことを明確にする。
自分がスピーチやインタビューを作成する上でもより大切にしていきたいと今日のライブを通して再確認しました。
久しぶりのライブで感じた言葉と時間の密接な関係
短い時間の中でどんな言葉を届けるか。
スピーチやインタビュー原稿を作成しているといつも考えることです。
依頼をいただいたお客様とのヒアリングを通して、この方が何を最も言いたいのかを探るのは、9割楽しく、残りの1割は大変だなと思いながら行っています。
例えば卒業式という機会1つにとっても伝えたい言葉は十人十色です。
伝えたいテーマによって、中身の文章は大幅に変わります。
しかし、これまで関わってきたお客様に、その短い時間の中でマイナスなことや誰かを貶すような言葉は出してきた人は1人もいません。
なぜなら、時間が限られているからです。
今日行ったライブの中でも、一言もネガティブな言葉や誰かを貶す言葉は出てきませんでした。
それも同じく、時間が限られているから。
ついつい僕たちは言葉は無限にあるものだと思っていて、使い方を誤ってしまうことがあります。
でももし、
2時間しか言葉を届ける時間がなかったら?
3分しか言葉を届ける時間がなかったら?
選ぶ言葉は変わってくると思いますし、内容もマイナスなことではなく、何か兆しが見えるようなことを伝えたくなると思います。
そして、さらにその言葉はより短くなっていきます。
「俺が今日伝えることはもう事前に決まってる『ドラマみたいだ』」
これはライブで『ドラマみたいだ』という曲が始まる前にボーカルの椎木さんが言っていた言葉。
きちんと今日のコンセプトが準備してきていることを明示している言葉ですが、それと同時に喋ることが台本として準備されているドラマと掛け合わせられています。(彼女はライブが終わった後に僕に聞かされて、そういうこと!って驚いてましたが…)
これをわざわざ「俺が今日伝えることはもう事前に決まっている。まるで台本が準備されているドラマのように〜」なんて説明をしていたらテンポも悪いですし、何より時間がかかってしまいます。
端的に、そして正確に。
ライブの会場の時間が限られているからこそ、伝える言葉は短い。
けれどもその分、重要に、そして印象的に聞こえる。
限られた時間をせっかく使うなら、端的に相手に伝える。
これが大切だと改めて思いましたし、何よりも時間という制約によって言葉の質が高まるということを肌で感じた時間でした。
みなさんは、3分しか言葉を届けられないとなったら、誰にどんな言葉を伝えますか?
その言葉をより相手に届きやすくするのが、僕の仕事です。
ぜひスピーチやインタビューに困った際はご依頼ください。
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おまけ:グッズを売りたいなら、機会も作るべき
今日のライブはグッズを買う予定はありませんでした。
正直言って現在節約中の身のため、あまりお金を使いたくなかったというのが本音です。
しかし、なんだかんだでグッズが欲しくなってしまい、Tシャツを買って、それを着てライブを見ることになりました。
結果的にライブが終わった後は、Tシャツを買ってよかったなと心から思っています。
そこでふと気づいた当たり前なことですが、やっぱりグッズを売りたいのであれば、機会もしっかりメイキングしなければいけないということです。
正直、ライブTシャツはデザインやロゴがでかでかとプリントされていると、なかなか普段着として着ることはできません。
最終的に寝巻きになってしまうというのがオチです。
でも、なぜそんないつか寝巻きになるシャツに3000円もお金を出すのか。
それはライブという機会があるからです。
せっかくライブに臨むのであれば、戦闘体制というか、きちんとファンらしい格好をしてライブに参加したいという心理になります。
例えばディズニーランドもミッキーの耳のカチューシャは日常では絶対つけないけど、ディズニーランドの世界に存分に浸りたいと思うと、思わず手が伸びてしまいます。
これもディズニーランドという機会があるからです。
最近、よくYouTuberがグッズを出したものの、なかなか売れないという声が上がっているのは、そのグッズを使う機会まで作っていないからだと考えます。
普段も着れない、家で寝巻きにしかならないシャツに3000円も出す人は少数です。
だからこそ、グッズを売る際はそのグッズを使用する機会までしっかりメイキングしないと売れていかないのだと今回のライブを通して改めて感じました。
ライブ自体は本当に最高で、始まりから終わりまでずっと涙が止まりませんでした。
なんなら帰りの運転中も思い出して涙がこぼれてきたくらいです。
言葉の偉大さを改めて実感したということと、コロナでライブに行けなかった頃からルールや規制はできたものの、ライブができるようになって、ちゃんと前進しているのだと肌で感じることができたのが何よりも嬉しかったです。
楽しみがまた1つ終わってしまいました。
次は何をしようか。
今からワクワクしています。