全てが全てに依存する ー複雑に絡まった因果関係ー
社会システム原論の最小にして最大の解、それが「全てが全てに依存する」というものです。あらゆる事象はつながっていて、何かのアクションには必ず何らかのリアクションが生じます。それ故に「予期せざる効果」を引き起こします。複雑に絡み合った現代社会は、複雑な因果関係の渦中にあり、何かを期待したアクションには、予想だにしなかったリアクションがもたらされることが往々にして発生します。
情けは人の為ならず
「人に情けをかけるということは、人の為ではなく、巡り巡っては自分の為なのですよ」というのがこの言葉の本当に意味するところです。全てが全てに依存するというこの、共依存体質の現代社会において、「人に情けをかける」ということが「巡り巡っては自分の為である」というマインドは、世界を好転させる大きなファクターとなり得るのではないでしょうか?そんな優しさを内包した世界になれば、嬉しさの連鎖の中で生活を営んでいくことも可能になるのではないかと考えています。
競争ではなく、協奏・共創へ
人類の歴史は、常に「競争」の繰り返しでした。この競争原理が、人間社会を動かす原動力になり、大きな発展に寄与してきたことは、間違いありません。ただ、このままで本当に良いのでしょうか?競争ではなく、「協奏」・「共創」へ。今を生きることは難しいです。資本主義社会においては、必然的に「競争」の中で生きていく必要があります。ただ、その中において、ほんのわずかでも「協奏」や「共創」を見出すことができたとき、この社会は、新たなステージに向けて歩みを進めることができるかも知れません。人類の長い争いの歴史に終止符を打つことができるかも知れません。協力して奏で、共に創り上げていくこと、きれいごとではなく本気で人々がそれを目指したとき、新しい時代が幕を開けることになると思います。
相互補完関係を目指すこと
全てが全てに依存するのが社会的システムが持つ性質であるならば、相互に補完しあうことによって、新たな価値創造が見いだせるのではないかと思います。相互に依存しあい、共創を実現することは、従来の競争社会から脱却する、新しい価値観の創造への第一歩であると考えます。人それぞれが持つ長所を、競争ではなく、相互補完関係の構築のために使うこと。その積み重ねが新しい社会の価値観を生み出し、競争社会を、協奏・共創社会へと誘導していくことへつながっていくのではないでしょうか?
情けは人の為ならず、競争ではなく、協奏・共創を目指し、相互依存関係を構築していくこと
一歩一歩は小さな前進であったとしても、それがネットワークのように共依存関係を実現し続けていくことによって、加速度的に社会は変化を遂げていくのではないでしょうか?この社会は、「全てが全てに依存する」ことによって成り立っているのですから。
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