Raison d'être レゾンデートル

　存在意義を表すフランス語である。誰しもが一度は考えたことのあるテーマではないだろうか？人生は有期限であり、一生は一度限りである。ひと一人が成し遂げられることには、その時間的制約により自ずから限界が生じる。ただ、悠久の時を経て、あらゆる偶然が積み重なり生命が誕生したのが、この星、地球である。我々は今という時代を生きている。

　これは単なる偶然なのであろうか？いや、そんなことはない。今を生きていることは、長い年月を重ねてきた歴史の産物であり、過去、現在、未来へとつながっている大切な1ページである。Raison d'être（レゾンデートル）、それは強引に意味づけを求めるものではない。過去からの因果関係から生じたリアクションであり、それと同時に、未来へと続く礎（いしずえ）となっていく。それこそが、今を生きることの理由である。

　世界はつながっている。ありとあらゆる事象はつながっていて、あらゆるアクションには、あらゆるリアクションが生じる。この世界は「全てが全てに依存する」ことで成り立っている。
　あなたの一挙手一投足は、全てこの世界に対するアクションになる。あなたのアクションを受け取った世界は、あらゆるリアクションのウェーブを引き起こし、最終的に、そのリアクションの数々はすべて自分に返ってくる。
　あなたが今ここに存在すること。それだけで十分にこの世界に愛されている証である。あなたがもし世界から愛されたいと願うのならば、まずはあなたがこの世界を愛してみよう。あなたが世界に注いだ愛情は、必ず世界のリアクションになってあなたに返ってくる。

　あなたの中の世界は、あなたの為だけにある。それは何人たりとも奪うことができない、あなたの為の世界である。

「風の時代」の今を歩んでいくために