輝己

輝己(きこ)って読みます。

輝己

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秋ふけてひび割れた空

秋ふけて ひび割れた空 ぽつんとぶら下がってるあの枯れ葉 この風で落ちたら 冬まであと3秒 嘆けといってきみは迫るけど 愁いているのはきみのほう 秋の心と書いて気づく 悲しみは深くなるばかりで広がらなかったこと きみは違うよね? ほぅ とため息をつくと 吐いたぶんの空気が白く塗られ そして冷たい風にぬぐわれた

    • 池の氷が透明なのはゆっくり凍ったから。

      ゆっくりと時間をかけて凍った少女の周りの氷は、池の氷みたいに透明でした。 そこは光が屈折して見たいものがよく見えなかったり、 あらゆる音がよく聞こえなかったりするものの、不思議と息はできるようでした。 少女はその中で 寒いと感じる自分の心に嘘をつき、 ぼやぼやと聞こえる罵声やことほぎに聞こえているふりをするうちに、 本当のことをうまく言葉にすることができなくなっていました。 時々冷たさを感じて震えてるふりをしたりするけれど むかし氷の外で感じていたような感覚は、もうとっ

      • 自殺志願者にかけたい言葉を考える(未完成)

        死にたい人は見かけによらぬもの。 死にたい理由は人それぞれ。 死に至る矢の数も違う。 でもそのそれぞれに通用するような言葉を考えたい。 けど、言葉にすること自体がもう手遅れで。 この文章を綴っている今この瞬間も、 どこかで誰かが自ら逝っている。 もっと言えばたった20数年ぽっち生きた 社会的地位も何もない、ただのフリーターが書いた文章が誰かに届き、心にも届けばいいなと思っている事自体烏滸がましい。 さて。前置きと言い訳が長くなりましたが本題に入ります。 私は、この世界で心ほ

        • 移動動物園を手伝って思ったこと

          子供って。 無知で、 無垢で、 無邪気で、 無責任で、 残酷だな。 今日だけは、 天使の皮を被った悪魔が子供に見えた。 彼らはまだ、 目の前のぬいぐるみの中に命が詰まってることを 縫い合わせることができない。 ぬいぐるみみたいに。 消費されていくどうぶつたち。 「ごめんね。」 なんか泣いてた。 なぜ謝る。 劣悪な環境にいる動物なんて山ほどいて そんな山の木一本だけを救って満足できるほど、ぼくは盲目じゃない。 火が。 燃え広がっている。 目をつぶる。 山の木

          なかぬなら それでもいいよ ほととぎす

          自己紹介 ▷生年月日 2001.5.21 ▷性別   ♀(FtX) ▷特徴   絹どうふメンタル ▷鳴き声  「めんどくさい」 ▷好きなクリエイター  鈴木康広、田中達也、ヨシタケシンスケ、吉田ユニ、穂村弘、最果タヒ

          なかぬなら それでもいいよ ほととぎす