まずは『実績』という種を作る

どれだけ良いものでも、どれだけ知識があっても、どれだけ「この人はできそうだ」というイメージを与えることが出来ても、実績がなければ仕事を受ける事ができません。


よって仕事を受けて『利益』という花を咲かせるためには、『実績』という種を作る必要がある。


実績を作るためには、時間、お金、既に得ている信頼による人的リソースが必要不可欠です。
※情報は大切ですが、情報だけでは実績を作れないので除外しています。


もしどれもないなら、知識をいくら増やしても、ノウハウとしていくらキレイに整えても仕事を得ることは出来ません。


昔はお金をかけるか、上流階級との繋がり(=コネ)がなければ実績を作る事ができませんでした。

ちなみになぜお金が必要かというと、最初は実績を作るために儲けるのではなくむしろお金を払う必要があるからです。


例えば依頼された製品を納品するサービスであればそれを生産する設備、もしくは人が必要になるためコストがかかります。


現代は作るものが目に見える製品からWEB上のシステムに変化し、雇う人も肉体労働をする人から知的労働者に変わるなどの違いはあれど『実績を作るために最初はコストがかかる』という点は変わりません。


またお金をかけなくても実績を得る方法は昔からありました、いわいる『虎の威を借る狐』になることです。


新一万円札にのる渋沢栄一さんも最初から実績があったわけでなく、時の将軍に認められ色々な経験を積ませてもらうことで実績を作る事ができました。
※実績を作るためには、上流の人とのコネが必要だと気づいていた点は本当にすごい。。


実際に将軍の後ろ盾がなければ、商人の息子である渋沢栄一さんにあれだけのチャンスが巡ってこなかったでしょう。


将軍の推薦(虎の威)があったからこそ、渋沢栄一さんには色々な話がまわってきたと考えています。


この虎の威は今でも様々なパターンがありますが、代表的なものとしては大学・企業等があります。


これらに属していれば、たとえ実績のない人や新人でも『組織の実績』という虎の威を借りて実績を作るチャンスがあります。


『0に何を掛けても0』というようにどれだけ優秀でも、数値を大きくするためには最初の1になることが重要です。


この0を1にするチャンスを得るために、『組織に属する』という手段は非常に有用です。

また『0を1にする』ためには実績を作る必要があると説明しましたが、チャンスだけでなくリソースも必要になります。


分かり易い例だとお金です。


今はお金を使わなくても(またはかなり少なくても)、時間や人脈などの人的リソースを使って実績を作ることが出来るものはたくさんあり、アイデア次第でカバー出来ることもあります。


しかし、お金がないと実績が作れないものもあります。


例えばTVCMの実績を作る場合、お金をかけずに実績を作ることは不可能です。


最初はいかに時間と人的リソースをフル活用して実績を作れるか考える事が大切ですが、中には不可能なものもあるという認識は大切です。

組織に属しているとお金というリソースを確保しやすくなります。


大学や企業は優秀な人達にお金というリソースを預けることで、直接的・間接的な利益(ex 評判)を得ています。


これらの組織に属していれば、個人レベルでは扱うことが難しいお金というリソースを使って実績を作ることが出来ます。


ちなみに各分野のスペシャリストが揃っているという点は彼らを雇うためにお金を支払っているので、人的リソースではなくお金のリソースと定義しています。


人的リソースとは、「お金がもらえなくてもあなたのためになら動こう!」という人達のことを指すので、金銭目的で協力している人たちはお金によって得たリソースと定義します。


私個人の意見として、企業に所属している時に行う仕事の中で「どんな仕事が価値ある仕事なのか?」と聞かれれば「個人レベルでは使用できないリソースを使って実績作りが出来る仕事」と答えます。


これは、実績作りをわざわざ組織に所属して行うメリットという文脈での回答になります。


つまり個人レベルでも出来る事をわざわざ企業に属して行うとことは、『実績』という種を創るという観点では非効率です。


時間や人的リソースを掛ければ得ることが出来る実績であれば、企業で働く業務以外の時間を使って『実績づくり』に取り組んだ方が効率的です。


組織に属しているときに作るべき実績とそのために必要な業務、勤務している以外の時間を使って作るべき実績がそれぞれ何かと考えてみることも良いと思います。

最後に、作る『実績』という種は誰にとって価値があるのか?と考える事が大切です。


例えばSEOのフリーランスになりたい場合、仕事を受ける対象が『企業』なのかそれとも『個人』なのかによって必要となる実績が異なります。


企業であれば数万ページある大規模サイトのSEO対策を行なった経験が必要になるため、企業での実績が必要になります。


一方で個人や小規模サイトを運用している企業を相手にするのであれば、ニッチなKWの掲載順位を上げるなどがメインになり取り扱うページも数百程度になるため個人でも実績作りを行うことが出来る。


最終的に誰から仕事を受けるために必要な実績なのかを考えて、組織と個人で作る実績を調整しましょう。

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