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1918年(大正7年)2月2日 祖父16歳の日記

※孫よりひとこと
じいちゃんがやっていた武道。痩せ型だったから、剣道のイメージ。剣道にも演武があるそうですね。

二月二日 土曜日 晴

1 かねて予定のごとく、今日は演武大会があった。
朝9時に始まった。
昼近くなって我が番となった。
我は急いで試合をした。
しかし向こうは体も大きかったであるか、終に負けた。誠に残念である。
終わりに校長先生より訓話があった。
「試みに去年と今年の寒稽古の出席人数を比べてみるに、今年は去年よりあまり多くはない。しかし、試合などによく基本を了解するようになったの確かである。
試合の時は先生も生徒も無いのである。ただ勝つことばかりが眼中にあるのでその他何もなく、真正たるものであってこそ真の勝負である。試合をするものはまずこれをよく了解せなければならぬ。
終わりに臨んで来賓に厚く礼をす。生徒はよくその来車くだされたむねを了解しております」と。
家に帰りたるは4時半。金井及び妹と活動写真を見に行く。

2活動写真は目に害がある。かようなものはなるべく見ないのが良い。