いいかげんな人は、なぜうまくいかないのか
私もかなりいいかげんな人間だけれど、世の中には、いいかげんな人がたくさんいる。
いいかげんな人は、自分がやりたいことができなかったり、やりたいようにできなかったり、自分が望むポジションにつけなかったり、人との関係がギクシャクしたり、ゴールになかなか到達しなかったり、知らぬ間に一人だけ取り残されていたりする。
いろんなことが、うまくいかないのだ。
なぜだろう。
自分のことを振り返ってよく考えてみると、それまで気づかなかった大きなポイントに先日改めて気がついた。
いいかげんな人は、意識的にも無意識にも、どこかでいつも「いいかげんでかまわない」と思っている。
そう思っていると、それは必ず行動に出る。
待ち合わせの時間にほんの少しだけ遅れたり、ドアをきちんと閉めなかったり、いつもあるところに物を戻さなかったり、最後の一言を返信しなかったり、やろうと思っていることを結局やらなかったり、手をつけたことを途中でやめてしまったり、まあいいかといつも言い訳したりする。
毎日のほんの小さなことから全て、いいかげんに行動する。
そんな人と一緒にいる友達は、「あなたはいいかげんだから、そこを直すべきだ」などとは決して言わない。
時間に遅れて行っても「かまわないよ」というし、ドアを閉めなくても物を戻さなくても、なんにも言わないし、「返信をくれよ」とは言わないし、「ちゃんとやらないとダメだよ」とも、「それはよくないよ」とも決して言ってくれない。
その代わり、周りにいる人は、「それでかまわないんだよ」と言ってくれる。「いいかげんで、いいんだよ」と。
だから、いいかげんな人はずっと、自分がいいかげんであることに気づかないし、気づいたとしても、それでいいのだ、みんなそうなのだ、とあたりまえのように思っている。
自分の周りの人もいいかげんじゃあないか、自分と同じじゃあないか、と信じている。
でも、そんな周りの人たちは、きちんとした人の周りに行くと、その人自身もきちんと行動するのだ。
そして、いいかげんな人を陰で指差して、「あの人はいいかげんだ」とみんなで言う。
いいかげんな人の周りには、いいかげんな人が集まってくるし、周りにいる人はいいかげんな人に合わせて行動する。そのほうが楽だからだ。
だから、いいかげんな人は、「みんないいかげんなのだ。それでいいのだ。」と信じて疑わない。
そして、いろんなことがうまくいかずに、気がつけば一人取り残されている。
もし今、やりたいことがあるのなら、ゴールに到達したいと望むのなら、いいかげんはダメなのだと気づいて、目の前の小さなことから、きちんと行動することを始めてみる。
そうすると、きっと何かが変わって、いろんなことがうまくまわり出すと思うのだ。