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シリーズ・留学を考える [18] - 留学には破壊と再構築が必要

筋トレをすると筋肉細胞が破壊されて、それが元に戻るときに筋肉が太く大きく再構築されるらしい。

留学も同じだ。留学で、その人の生活が、その人の人生が、その人自身が太く大きくなるためには、破壊と再構築が必要だと思う。

留学は経験だ。場所と人と時間の全てが一気に変わる。

留学という経験をできるだけ活かすためには、場所と人と時間を「変える」だけではなく、「破壊」するくらいの経験をするのがいい。それまでの場所も人も時間も、それぞれ一旦壊す。

生活の変化や、ましてやそれまでの生活を壊すのはとても怖い。でも、人生で場所と人と時間を一気にしかも大きく変える経験は、そんなに多くない。そのときに、思い切ってそれまでの生活を破壊するところから始めてみるのもいいだろう。

それまでの場所での考え方や感じ方、常識や先入観を捨てる。それまでの人との付き合い方や関係の作り方を一からやり直す。それまでの時間の使い方を全く白紙に戻す。

そしてゼロから、真っ白な状態から留学生活をスタートさせる。つまり、自分の生活と自分自身を再構築する。

筋トレで、自分が持てる限界の力を使って大きな負荷をかけ細胞を破壊することで、さらに太く大きな筋肉を再構築することができるように、留学生活では、それまでの自分の生活を一旦壊すことで、さらに太く大きな自分を再構築することができる。

ただし、筋トレを毎日毎日限界までやるのも、効果が薄いという。そんなことをしていると、たまに体を壊してしまうこともあるようだ。筋肉を効果的に太く大きくするためには、筋トレだけではなく、適切な休養と栄養も必要だ。

留学も同じだろう。破壊するのはいいけれど、毎日毎日破壊だけに力を注いでいると、疲れてしまう。自分に負荷をかけるだけではなく、たまには休養と栄養を留学生活に与えることも必要だ。

留学生活の休養と栄養は、人によって違う。それは、一日だらだらと過ごすことかもしれないし、一人の時間をゆっくりとることかもしれない。家族や友達とビデオ通話することかもしれないし、おいしいものをたくさん食べることかもしれない。そんなことも、破壊のあとの効果的な再構築のためには必要だろう。

でも、まずは留学生活で破壊と再構築をやってみることだ。

自分自身を変えたい、自分自身を成長させたい、夢をかなえたいと思っているのなら、留学生活での場所、人、時間の変化を積極的に受け入れ、今までの自分を一旦壊し、そこから新たな自分を再構築させていくのがいいと思う。


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