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オレはやるぜオレはやるぜ

夏休み最終日

夏休みが終わっちまう。

学生の身分もとうに失い、バイトくらいしかしていないから一年中夏休みのようなものなのだが、司法試験後の7月の残りを一応夏休みとしておいた。
最初の方はデスクを改造したり映画を観に行ったりと中々充実していたのだが、洒落にならない暑さが元々の出不精に拍車をかけ、結局半分くらいは部屋でスト6をして過ごした。

心に刻みます。

そのままぬるっと夏休みを終えてもよかったのだが、8月からは毎日8時間机に向かって歯軋りしなければならず、そう考えると今のうちに無理してでも出かけた方がいいような気がした。

行くか、動物園。


えんそく てんのうじどうぶつえん

真夏の動物園は過酷であるとよく言われる。しかし、ひとこと言わせてもらえば、真夏はどこに行ったって過酷である。
どうせ暑いなら楽しいところへ。このクソ物価高の時代に大人1人500円というイカれた料金設定を維持し続ける俺らの夢の国、天王寺動物園へ。


天王寺動物園にはゾウもトラもコアラもいない。昔はいたが、今はみんないなくなってしまった。パンダに至ってはいたこともない。
けれど、園全体に満ち満ちたローカル感がとても良い。例えば、柵に段ボールのメモ書きが吊り下げられていることがある。作ったのは飼育員さんで、ラミネート代を節約し、かつ気づいたことをすぐメモできるように段ボールを利用しているらしい。メモの内容はその動物がどんなおもちゃで遊ぶか、展示にどんな工夫がされているか、動物のイラスト、クイズなど多岐に渡る。
他にも、飼育員さんがトラ柄の自転車で園内を移動していたり、警備員のおっちゃんがミストをガンガン浴びて涼んでいたり、とにかく肩肘張ってない感じがすごく心地いい。パッと行って帰ってこられる気楽さがある。

3時間ほど体力が尽きるまで歩き回って色々な動物を見ることができた。以下では気に入った動物達の写真を載せていく。

んにっ

朝僕の顔を見た時のおばあちゃんと同じ顔してる羊。

だいなまいとぼでぃ

ライオンとタメを張る同園のエース、シロクマのホウちゃん(1歳、メス)。小さい頃から手前のプールに飛び込むのが好きな子で、この日も何度も豪快なダイブを見せてくれた。動きが多く見ていてとても楽しい子であり、ホウちゃんの周りにはいつもたくさんのお客さんがいる。

ホウちゃんがまだ小さかった頃の写真。
現在お母さんのイッちゃんはよこはま動物園ズーラシアにいます。
ぬーん

これは天才的なペンギンの展示。
下から見上げる水槽は時々目にするが、ここのは空が映り込むことでペンギンが空を飛んでいるような構図になっている。
大変涼しげな写真だがこの場所は普通に暑く、僕はかわいいペンギンに興奮しすぎて一瞬だけ危なかった。みんなはちゃんとポカリ片手にペンギン見上げような。

三つ子!

今月で1歳になるヨウスコウワニの子供達。かわいいにも程がある。ワニと聞くと厳ついナイルワニを想像するかもしれないが、ヨウスコウワニはあちらと比べるとこぢんまりした愛嬌のある顔をしたワニで、性格もおとなしいのだという。

日本代表

動物園あるある「日本の生態系コーナー」にいるニホンイモリの皆さま。
淀みのない淡水を好む日本の固有種で、赤いお腹が澄んだ水によく映える。しっかり毒持ちなので、見つけてもむやみやたらに触ってはいけない。

健気

夜行性であるがゆえに昼間は眠たくて仕方がなく、しかしなぜか人の近くで昼寝をしてくれる仕事熱心なメガネフクロウのムサシ。

お分かりいただけただろうか

見えにくいが、奥に鎮座するのは御年46歳になるコンドルのウォーレス(オス)。そのサイズと年齢、そして異様な迫力から動物園のボス感がすごい。しかも展示されてない同年代のコンドルがもう1羽いるらしい。嘘すぎる。

美人さん

チュウゴクオオカミの萌萌(モンモン)(メス、15歳)。息をのむほどの優しい目をした美人さん。肝臓の調子があまりよくないらしく、本来春頃から始まる換毛が上手くいかなかったため首元に冬毛が残っている。最近は少し回復し、食欲も戻ってきているとのこと。
この子も人に近いところでくつろいだり、時にこちらを見てくれたりするとてもかわいい子。また会えたらいいなと思う。暑いけどどうかお元気で。


8月から

動物を見ると元気がむくむく湧いてきた。

8月からはまた勉強である。もう次で終わりにするつもりだ。次でダメなら司法試験からは撤退して裁判所書記官か司法書士に路線変更する。

塾のテスト期間に缶詰めになっている生徒達を見ると、量に勝る質などないと思わされる。先生も見習って机にかじりつくことにする。

暑いけどがんばれロク。
皆さまもポカリいっぱい飲んでください。
それでは。

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