ロク

近距離パワー型

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  • ロクのお気に入り

    ロクが「なかなか上手く書けたぜ」と思い上がっているお気に入りの記事どもです。

最近の記事

スマホを買い替えたので思い出を振り返る

スマホを買い替えた。 前のスマホ(iPhone SE)は2年半くらい使っていた。契約上新しいスマホと交換する形で買い替えるので、SEはdocomoにお返ししなければならない。 手元に端末は残っていないが、彼が撮ってくれた写真はたくさんあるので、それらを眺めながら2年半の思い出を振り返ろうと思う。 大学院の最寄駅から鴨方デルタが見える。 ラジオを聴きながら帰っていると、ふと「なんか今日綺麗だな」と思い写真に撮ったのを覚えている。今思うと明るい時間に帰っているようでは良い成績

    • やめてみれば気楽なもんでして

      「司法試験に最年少17歳が合格」というネットニュースを見て、「えぇ、すご…」とひとりごちながらジャムトーストをかじっていると、「あれ、これ俺も受けてる試験じゃねぇ?」と気づき、念のため法務省のサイトで自分の受験番号が掲載されていないか確認したところしっかり落ちていた。 まあ、短答で足切りを受けた去年に比べれば”ちゃんと落ちた感”があったので、本当に自分は司法試験を受けたのだなとようやく思えた。 関係各所に不合格の報告と司法試験から撤退する旨を伝える。 父は「やりたいことをゆ

      • 最近見つけた面白いコンテンツ

        ポケポケ ポケモンカードのソシャゲがリリースされた。カードゲームは有体物としてのカードがないとできないと思っていたから、スマホさえあれば(たとえ友達がいなくても!)カードゲームが楽しめるのはとても良いなと思う。 ポケモンのアニメもゲームも子供のころに通ってきたが、なぜかカードには触れずに大人になっちまったので、これを機に遊んでみることにした。 バーチャルのパックを剝くのが楽しい。なぜこの惑星の住民は何が出るか分からないものに興奮するのだろう。そりゃギャンブルなんてもんが流

        • 司法試験やめようかと思いまして

          司法試験やめようかと思いまして。 何かきっかけがあったわけではなくて、ただ単に疲れてしまいまして。 強いて言うなら、ようやく自分が合格できそうにないということを受け入れられまして。 というのも、実はまともに司法試験の勉強をし始めたのは今年に入ってからなのです。それまでは司法試験と全く関係のない個人的な問題をいくつか抱えており、大学院にいる間は授業の予習で精一杯でした。なんとか大学院は留年せずに卒業させてもらえましたが、成績は恐るべき低空飛行でしたので、1回目の司法試験は短答

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          9本

        記事

          【小説】赤色の変態

          変態と怪獣が戦っている。 伊勢湾に突如として現れた超巨大生物は海上自衛隊の必死の抵抗もむなしく愛知県に無事上陸。レゴランドを踏みつぶし、熱田神宮を焼き払い、名古屋市科学館のプラネタリウムでサッカーを楽しんだ後しばらく休憩。3時間後には名古屋城に向けて元気に侵攻を再開した。 核の使用もやむなしという声が上がり始めた頃、眩い閃光とともに真っ赤なプロレスマスクだけを身に纏った中年太りの男性型巨人が出現し、我々はより深い絶望に突き落とされた。いつだって本当の地獄は最悪のさらに下層

          【小説】赤色の変態

          京都大賞典を観に行った

          テスト期間は生活サイクルが乱れがちである。足りない頭をずっとぶん回しているとそのうち勝手に回り出すようになり、もう寝ますよと声をかけてもその回転は止まらず、カーテンの隙間から嫌な青色が覗く頃になってようやく力尽き、目が覚めると1日の半分が終わっている。不健康だ。ニートなのだから何時に寝て何時に起きようと誰に何の迷惑もかからないのだが、残念ながら我々の祖先は昼間に活動することを選んだ。「私夜型なんですよ」という人に憧れていた時期もあったが私には無理だった。どうがんばっても痩せ我

          京都大賞典を観に行った

          塾のテスト期間、私はほぼずっとオカマだった。

          生徒たちがテスト期間に入ると、塾もそれに合わせてテスト対策モードに切り替わる。 「生徒も大変だが、先生も大変である」なんて言うつもりはない。絶対に生徒の方が大変である。しかし、7回は解説した池の周りを回る問題に「初見ですわこんなん」みたいな顔されたり、一生懸命解説した後に「先生がこれテストに出ないって言ってました」とか言われたり、「2割は5/10です!」なんて答えられた時には若干の血圧の上昇を禁じえない。 しかし、中学生ほど人の感情の変化に敏感な生き物はいない。人の気持ちが分

          塾のテスト期間、私はほぼずっとオカマだった。

          【小説】ゲーム・クラブ

          ある晩、散歩を終えて部屋に帰ると知らない男がゲームをしていた。 咄嗟に叫んだのも束の間、僕はその男に口を塞がれ床に組み伏せられた。 「騒ぐんじゃあない、一晩泊めてほしいだけだ。」 絶対に嫌だと思ったが、男は抵抗してもびくともしない。それどころか僕を押さえつける力がどんどん強くなっていったので、僕はしぶしぶ男を泊めることにした。 「ありがとう。生田六介だ、よろしく。」 六介は僕にベッドを促し、自分は机に向かってゲームを再開した。僕が先週始めたばかりのポケモンを続きから遊

          【小説】ゲーム・クラブ

          【スプラトゥーン3】ちょっと余韻に浸ります

          グランドフェスティバルの振り返り 史上最大規模のフェスとなったグランドフェスティバル。そのお題は「大切なのは? 過去 vs 現在 vs 未来」。過去チームにはシオカラーズ、現在チームにはテンタクルズ、そして未来チームにはすりみ連合がバックにつくという豪華な仕様。過去作のキャラも全部出しして思い出で殴ってくるという、長く続いたコンテンツにしかできない芸当を3作目にしてついにお出ししてきたわけである。 家に帰るまでが遠足、間違え直しまでが勉強、そして余韻に浸るまでがフェス。と

          【スプラトゥーン3】ちょっと余韻に浸ります

          【LOST CORNER】デカくて重くてあったかいアルバム

          あたらしいアルバム 初めて買ったCDはRADWIMPSの『人間開花』だった。たしか高校3年生の時だったと思う。当時はまだ音楽サブスクが普及していなくて、聴きたい音楽はTSUTAYAでCDをレンタルしてパソコンに取り込んで聴いていた。米津玄師を聴き始めたのも高校生の頃だった。 それから10年後、僕は26歳のニートになり、米津玄師はもうなんて説明したらいいかよく分かんないくらいの巨人になった。 絶対に外せない大作のタイアップを次々に任され、液タブを導入し、海外のエラい賞を取り

          【LOST CORNER】デカくて重くてあったかいアルバム

          ボルゾイがかわいかったという絵日記

          塾への行きしな、ガードレールのある道を歩いていると、前方からボルゾイを2頭連れたミドルエイジが歩いてきた。 ボルゾイはすらっと長い脚と小さな頭、そしてしなやかな毛並みが特徴の超大型犬である。 その美しい姿からは想像できないがガチのサイトハウンド(狩猟犬)であり、かつてはロシアンウルフハウンドという物騒なお名前で呼ばれていた。ちなみにボルゾイはロシア語で「俊敏」という意味らしい。性能がそのまま名前になるとかカッコよすぎる。 この時はじめて気づいたが、ボルゾイは夜道で見るとち

          ボルゾイがかわいかったという絵日記

          久しぶりに絵を描くなどした

          今日は絵だけです。そんな日もあります。 たまにはいいでしょう、そうでしょう。 今週はバイトが4連勤でした。それ自体は別に大丈夫なのですが、そのことに気づいたのが初日の朝でして、あれよあれよという間に金曜日になってしまったのです。 書きたいことはあるのです。oasisが再結成して嬉しいとか、挿木から育てているガジュマルの観察日記とか、「LOST CORNER」めっちゃ良かったよとか。 ただ、嬉しいことや良かったことは後々思い出すためにちゃんと書いておきたいですし、そうなると

          久しぶりに絵を描くなどした

          漫画を読んだことがない友達と九井諒子展に行ってきた。

          盆休み、ああ盆休み。 「サクレを食べながらね、録画した『虎に翼』を観るのを楽しみに生きてるんだ。」 中学校で社会科の教員をしている友達が物憂げに言った。 僕は社会に出たことがない。一度は出たものの今は訳あって引きこもっているとかではなく、一度も出たことがない。だから、その友達の日々の苦労やささやかな楽しみについて安易に共感することは断じてできない。現役教員の張りのある声で「黙れニート、お前に何が分かる!」と罵られるのは御免である。しかし、だからといって「よく分からんけど大変

          漫画を読んだことがない友達と九井諒子展に行ってきた。

          【雑記】灼熱テニス、短答式リベンジ、重量停滞期

          灼熱テニス うちの塾にはテニス大会というゴキゲンな行事がある。 今まであの手この手を使って引率を断ってきた。しかし、司法試験で1ヶ月ほどお休みをもらった手前断りにくかったので、久しぶりに引率を引き受けた。 話し相手がおらず暇だとか、文字通り死ぬほど暑いとか、そもそもテニスがそんなに好きではないとか、僕が引率を避けてきた理由はいくつかある。しかし、最も大きいのは仕事以外で子供と接するのが面倒くさいからだ。 僕は子供に勉強を教えるのが好きなのであって、子供が好きなわけではない

          【雑記】灼熱テニス、短答式リベンジ、重量停滞期

          【小説】ゴーストキャット

          「ボンちゃん、これは何だい?」 「おさかなクッキー。」 「なんちゅうご機嫌な名前だよ。」 「よければどうぞ。」 ボンちゃんのお土産を2匹でもさもさ食べていると、ボンちゃんが金曜日のことを話し始めた。 「対空見てる時に限って相手が飛ばねえ。」 「あぁ、ゲーセン行ってたんだ?」 ボンちゃんは最近“ゲーセン”という所に通っている。何やら人間同士が喧嘩するゲームをやり込んでいるらしい。 「どう、勝てた?」 「半分くらいだな。」 「え、すごいじゃん。」 「全部勝ちてえ。」 ボンちゃ

          【小説】ゴーストキャット

          オレはやるぜオレはやるぜ

          夏休み最終日 夏休みが終わっちまう。 学生の身分もとうに失い、バイトくらいしかしていないから一年中夏休みのようなものなのだが、司法試験後の7月の残りを一応夏休みとしておいた。 最初の方はデスクを改造したり映画を観に行ったりと中々充実していたのだが、洒落にならない暑さが元々の出不精に拍車をかけ、結局半分くらいは部屋でスト6をして過ごした。 そのままぬるっと夏休みを終えてもよかったのだが、8月からは毎日8時間机に向かって歯軋りしなければならず、そう考えると今のうちに無理して

          オレはやるぜオレはやるぜ