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【アジカン】ライブハウス行ってきたぜ

11月20日、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブツアー「ファン感謝サーキット」の大阪公演に行ってきた。

アジカンのライブに行くのは2回目で、前回はなら100年会館という高校の芸術鑑賞で行くコンサートホールみたいなところが会場だった。そこも大概小さかったが、今回の会場である味園ユニバースはもっと小さかった。
それもそのはず、味園ユニバースはいわゆるライブハウスであり、つまり今回のライブは僕にとって初めてのライブハウス体験だったのである。


抽選に応募したのは今年の初夏だったと思う。
アジカンがライブをやるという情報を目にし、久しぶりにライブ行きたいなと思いツアーの日程を調べると、味園ユニバースという会場で大阪公演をやるらしいということが分かった。
聞いたことのない会場だったので一応調べてみると、どうやら難波にあるライブハウスらしい。またとんでもないところでライブやるなあと苦笑したのを覚えている。

当たれば最高だ。会場のどこにいたってアジカンが近くに見えるだろう。しかし、倍率がエラいことになるのも同時に予想できた。
11月か、遥か先やな。そのためにがんばると意気込むには遠く、よって落ちてもそこまで落ち込まない。よっしゃ申し込もう。
7月、司法試験初日の帰りの駐輪場で当選のメールを見て「当たってるッ」とひとりごつのは少し先の話である。


前述の通り、僕はライブハウスに行ったことがなかった。
だが、最前列は命知らずの猛者、後方は腕組み彼氏のポジションということは知っていた。
僕は手を挙げたり振ったりといった大きな動きをしながら音楽を聴くのがあまり得意ではない。リズム感が無いわ恥ずかしいわで集中できなくなってしまう。最前列にノリの悪いデカいのがぬぼーっと立ってたら周りのお客さんに嫌な気持ちをさせてしまうかもしれない。
しかし、せっかくライブハウスでアジカンを見られるのだから後ろの方で腕組んでるのはもったいない気がする。まず俺は彼氏じゃない。
というわけで、無難に真ん中あたりで楽しむことにしたのだった。


雰囲気がある

味園ユニバースの入っている味園ビルの外観はこんな感じ。元々キャバクラだった施設をライブハウスに改装したという経緯があり、ゴリゴリの繁華街の中にある。

チケットごとに割り振られた整理番号の順に入場するというシステムで、僕の整理番号はまさに真ん中らへんだったのでいったんラーメンを食べに行った。何気に食べたことのなかった神座に入ったら予想以上においしくて嬉しかった。葉物が入っているラーメンなんてほぼ鍋、つまり体に良い。


みっちり

時間になったのでビルに戻ってくる。入場時にドリンク代を支払ってドリンク券をもらうと「ぼざろで見たやつや」とひそかに感動していたが、ライブ中トイレに行きたくなったら地獄なので帰りに交換することにした。
中に入ると、前方にステージとお客さんが入るエリア、後方にPAブースや物販、ドリンク販売エリアがあり、天井には星や人工衛星を模した飾りが吊るされていた。
目指していた真ん中のエリアを無事に確保した時点で開演まで40分ほどあった。友達とおしゃべりする人や電子書籍を読む人、ポケポケのパックを剥く人がいる中で、僕はなぜか携帯の電波が全く届かず、手持ち無沙汰な状態で一人「今週のnote何書こうかなぁ」とか考えながら気持ちを高めていた。


色々考えた挙句何も思い浮かばず、「まあちょい忙しいけどライブのこと書こ」と腹を括ったあたりで暗転。アジカンの4人が登場した。

すごい、ライブハウスにアジカンがいる。

それからの2時間はすごかった。
音が腹の底を揺らす。開演前の音量チェックの時に「デカすぎやしないか」と思ったが、いざライブが始まるとめちゃくちゃデカくてちょうどいい。
また、ゴッチがシャウトすると脳が揺れて一瞬だけ平衡感覚を失うという怪現象が発生。なんて声量だ。相変わらずめちゃくちゃ声がかっこいい。
もちろんマイクを通しているわけだが、本当に距離が近く反響も少ないのでちゃんと聴こえてる感覚がした。贅沢すぎる。

初めてのアジカンは高校3年生の時YouTubeで見つけた「ループ&ループ」だった。
前にも書いたかもしれないが、どうしようもなく辛い時はイヤホンをつけて布団に潜り込み爆音でアジカンを聴く。もちろん何も解決しないが、それでもその時だけはロックに引き摺り込んでくれる力がアジカンにはあって、鬱屈とした僕の10代20代を幾度となく救ってくれた。

最高でした

僕が知らないくらいコアな曲も、僕が何年も聴き続けてきた大好きな曲も演奏してくれた。
他のお客さんと揉みくちゃになりながら歌ったり、笑ったり、体を揺らしたり、泣いたり、叫んだりするのは最高に楽しかった。他でもないこの場所でのライブに来られて本当によかったと思った。


ライブが終わり、ドリンク券をオレンジジュースと交換して味園ユニバースを出る。
このビルは無くなってしまうのだと、ゴッチがMCで言っていた。
正直、寂しいと思うには出会うのが遅すぎたかもしれない。けれど、きっとこの先何度も「あのライブハウスでアジカン見たなぁ」と思い出すと思う。

どれくらいの本気度かは分からないが、もう一度辰年が来るまで、リライトが歌えなくなるまではがんばるとも言っていた。ありがたい。また機会があればライブに行きたいと思う。

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